まんまこと (文春文庫) まんまことシリーズ 1 (文春文庫 は 37-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167783013

作品紹介・あらすじ

江戸は神田、玄関で揉めごとの裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか。

感想・レビュー・書評

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  • 時代小説はほとんど読んだことがなくて、今までに読んだのは江戸ファンタジー『しゃばけシリーズ』くらい
    江戸時代が背景の小説が読みたくて
    『しゃばけ』と同じ畠中恵の『まんまこと』読んでみました

    江戸の青春グラフティ
    めっちゃ面白かった
    この続きも読む予定です
    わたし的江戸ブーム来てます

  • しゃばけシリーズとはまた違うシリーズ。

    16歳までちゃんと育っていたのに、16歳からお気楽な感じになってしまった、名主(江戸時代、簡単な揉め事とかを解決する人)の息子の麻之助。

    お気楽な感じなのですが、推理力は人一倍あり、色々な事件を解決していきます。

    しゃばけシリーズより、少し大人な感じの話になっています。

  • しゃばけとは、また違った設定ですが、テンポ良く事件を解決して行くため、楽しく読ませて貰いました。麻ノ助さんとお由有さんのこれからが気になります。

  • 畠中恵の「まんまこと」シリーズの第1作目を読了しました!内容としては、町名主の跡取りである主人公の麻之助を主人公に、友人の清十郎や吉五郎とともに、町で起こる騒動を解決に導きながら、人間として成長していく物語で、なかなか面白かったです。
    紆余曲折ありながらも、お寿ずさんを嫁にもらった麻之助のさらなる活躍が今後楽しみな作品で、これからシリーズを読み進めていきたいと思います!

  • 麻之助とお由有さんの関係が気になります。
    が、難しいだろうな~
    お互いに、特に麻之助は先に進むことを考えていくべきだと思いました。

  • 本書を読んで町名主という制度を初めて知った。
    江戸の揉め事を解決する人情物語の連作短編集ですが、しゃばけシリーズとは趣きが異なり全て人間の知恵と捜査で解き明かされていきます。
    ただ、単なる円満解決ではなく少しだけ当事者が自らの行動を顧みて反省する余地を残しているところが温かな余韻に繋がるのだと思う。
    麻之助の叶わない恋心の行く末はいかに。

  • しゃばけシリーズじゃなくてもやっぱり面白い!畠中さんの時代小説!!!!なんでかってくらいの安定のストーリー。今回はしゃばけシリーズから一転して、主人公がイケイケだもんで、キャラ的にはこっちの方が好み。

    とっても。

    やるときゃやる!ってんで、みていて爽快感抜群!!!

    時代もの人情時代劇だ。一つの物語がそれぞれ安定の面白さで30冊くらい続いててても淡々と読めそう。

    時代劇なのに、あまり小難しい言い回しも抜きで、現代人が読んでてスッと頭に入ってくるような言葉に
    雰囲気を変えないくらいの程度で説明してくれるのが、畠中さんのすごいとこだと思う。

    あの時代もの特有の、なんとか町廻りなんだか右衛門家、なんとか方。とかなんとかこんとか、とにかく漢字と前置きと名前につく肩書みたいのが長い長い。そして、誰のなんだかさっぱしわからんのだよね。

    で、だれ!?

    みたいなね。

    それがいいのかわるいのかわからないけど、わたしゃわからんね。そういうのないのよ。そして、わかりやすく、昔のお巡りさんですょーみたいなのを時代劇風に教えてくれちゃう畠中さんの上手な言い回しがとってもわかりやすい。

    時代劇苦手人間もこれなら絶対読める!!!

  • お江戸の町名主の倅が、日常のプチ謎解き。玄関脇での「調停」が、何気に「名探偵/皆を集めて/さてと言い」になってるのが可笑しい。
    主人公の初恋が通奏低音になってるんだけど、冷静に考えるに、上方へ逃げた男の子供を年下の幼馴染に押し付けようとしたお由有は、中々にしたたかな女だと思うけど。まあ、そこは初恋バイアスで見えない訳ね。

  • 初の畠中さんの作品。
    主人公は町名主代理の麻之助。
    その幼馴染みの清十郎と吉五郎が、町で起こった事件を解決していく。

    町名主は玄関で問題を解決することから、げんかと言われている。

    最近、時代小説にはまりだし読み始めたのですが、とても読みやすくおもしろかった!すべての話に人情や情けを感じられた。

    続きも楽しみ!

  • もめごとの裁定をする町名主の跡取り息子、麻之助。
    悪友の清十郎、吉五郎とともに巷の揉めごとを解決していく短編集。

    畠中恵作品らしく、ハラハラするシーンはありつつも、穏やかに読み進められる一冊でした。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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