まんまこと (文春文庫) まんまことシリーズ 1

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1872
レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167783013

作品紹介・あらすじ

江戸は神田、玄関で揉めごとの裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか。

感想・レビュー・書評

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  • 初の畠中さんの作品。
    主人公は町名主代理の麻之助。
    その幼馴染みの清十郎と吉五郎が、町で起こった事件を解決していく。

    町名主は玄関で問題を解決することから、げんかと言われている。

    最近、時代小説にはまりだし読み始めたのですが、とても読みやすくおもしろかった!すべての話に人情や情けを感じられた。

    続きも楽しみ!

  • 2019/07/16

  • 初めての時代劇物。粋で鯔背でとにかく言葉が綺麗。物語もほっこりで後味スッキリで最後までスラスラ読めました。今はとにかく続きが読みたい!

  • 以前、テレビの時代劇ドラマでもやってましたよね。
    また、読んでみます。

  • 名主の遊び人?のような意外と真面目なような息子麻之助の時代物人情ミステリ。ミステリ部分は軽く、失った恋は重く切なく、友人仲間は温かく。
    面白いけど、畠中さんの本は主人公の性格がいつも似通っているような。飄々としていて、アクがなく、隠れハイスペック。

  • 2018.5.31読了。これまで読んできた畑中恵さんの作品の中ではずいぶんしっとりと終わったなぁという印象。これを読んで初めて万年青という存在を知った。お江戸の観賞用の植物って言ったら変化朝顔しか知らなかったわ。おしんが抱えていたものはマリッジブルーに思春期特有の不安感を足したようなものだろうか。現在なら高校生くらいの女子が恋と進路に迷っている感覚に近いか。兎にも角にもこのころの悩みというか不安をうまく言葉にするのは今も昔も難儀だったという事だな。話の中では一番スッキリ終わる「柿の実を半分」が好みかな。続きがどうなっていくのかは楽しみである。表紙はお寿ずと麻之助かな?シンプルだけどいい表紙。

  • 2018/2/27~3/2

    江戸は神田、玄関で揉めごとの裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか!?人気シリーズ、待望の文庫化。

  • 町名主の跡取り息子 麻之助が町の困り事を解決する姿を描いた作品。
    ほんわかした雰囲気で、楽しいです。

  • 20171101読了。
    うわ、登録してから4年も経ってるorz
    読み始めたら面白くて止まらなくなりました!麻太郎さん、良い性格してて楽しいwでも、何処と無く影もあり…続きが気になります!

  • 古名主の息子、麻之助と親友の清十郎、吉五郎の三人組の
    青春時代短編小説。
    主人公はお気楽ものの麻之助だが、しょうもない男のようで、
    かなりしゃんとして難問奇問を解いています。
    “しゃばけ”シリーズは人外のものたちとの関わりが
    各物語に散りばめられていますが、
    こちらは純粋に人と人との関わりが物語を紡いでいます。
    ほろ苦い過去の恋から脱却できるのか?
    武家の娘お寿ずとのことは?
    麻之助自身も抱えている問題をこれからどう解決できるのか、楽しみです。

  • しゃばけシリーズのひとつかと思って借りたら、違うシリーズでした。
    しゃばけもいいけど、わたしはこちらの方が好きです。

  • 名主の息子で跡取りの麻之助が町で起こるいざこざを解決していく。いい加減そうだが道理に優れと人情に厚い良い男。

  • 町名主の跡取り息子と友人二人が町内の揉め事問題等を解決する。

  • お江戸の町名主の倅が、日常のプチ謎解き。玄関脇での「調停」が、何気に「名探偵/皆を集めて/さてと言い」になってるのが可笑しい。
    主人公の初恋が通奏低音になってるんだけど、冷静に考えるに、上方へ逃げた男の子供を年下の幼馴染に押し付けようとしたお由有は、中々にしたたかな女だと思うけど。まあ、そこは初恋バイアスで見えない訳ね。

  • 町名主の跡取り息子とその悪友2人が、
    身の回りの問題や謎を解いていく。

    どこぞの若旦那と違い妖の力は借りられないが、
    娑婆で鍛えた問題解決能力(物理)があるので、
    こちらも安心して読める。

    酸っぱいような苦いような過去や現実。
    のほほんとしているようで、少し重い話。

  • 麻之助と清十郎、吉五郎との友情、麻之助の淡い初恋、麻之助とお寿ずとの恋の行方、麻之助の機知に富んだお裁き、どれもとても面白かった。ちゃらんぽらんのように見える麻之助だが、遊び歩くことも世間を知るという意味で名主になるには役に立つことだと思えた。遊ぶけれど清十郎の弟をかわいがる優しい、温かい人物。勇敢なお寿ずとは良い夫婦になりそうだ。

  • 町名主、初めて知りました。

    しゃばけシリーズより好みかも。

    お気楽な性質、と見せかけつつかつての恋を忘れがたく引きずる主人公と。女にゃ滅法モテるその友人と。

    多くは語らない江戸の女たちが抱えた理不尽な思いと芯の強さと。

  • 町名主の跡取り息子を主人公にした、江戸時代の日常の謎もの。
    意外と、主人公が暴力的なのが特徴でしょうかね?(^^;
    しゃばけのシリーズが妖怪がでるファンタジー要素があるのに対し、こっちはもう、普通の人達ばっかり。
    どちらかというと、こっちの方が読みやすい感じかな。
    ストーリーにひねりが少ない分、あれ?ってことがないというか。
    恋愛要素の強いのも特徴的かな。

  • おもしろかったし、この雰囲気は好きなんですが、はっきり言って、お由有が嫌いです。
    うーん、続き読もうとは思ってるけど、読んでもお由有は好きになれない気がするな。
    まあ図書館で借りて読んでるから。買っては読まないかな・・・

  • 読み終えた時、何で早く読まなかったんだろうと少し後悔したほど面白かった。時代小説だけど、その実ザ・青春ライトミステリー。とても読みやすくて、切なくてラストはぐっと心に来る。

    おっとり気楽なお坊ちゃん・麻之助。女ったらしなイケメン・清十郎、堅物の同心見習い・吉五郎という幼なじみトリオが絶妙で良い。
    そして麻之助とお由有のすれ違い振りが切なすぎる。
    ラストで手を握れなかったというあのシーンが決定的にふたりの袂を分けていることに気が付いてハッとした。
    思い合っているのにすれ違い、やがて時がさらに二人の間の壁を厚くする。
    この展開は、江戸だろうが現代だろうが心を打ちます。

    ・まんまこと
    嫁入り前に身ごもった娘。おなかの子の本当の父と、そのはいごに隠れる「まんまこと(真真事=真実)」を麻之助たちが解いていく。
    この時代の女性の立場の弱さと、身ごもった女の強さの両方が書かれていた。

    ・柿の実を半分
    麻之助たちに向かって、どう考えても法螺話としか思えない恋愛体験談を語る老人・小左衛門。ひとり身で寂しいのだろうと聞き流していたが、その法螺話がとんでもない方向へ展開して、小左衛門の財産をめぐる争いになる。
    まんまことを解き明かすことは小左衛門にとっては酷だと思われたけど、麻之助はそのまんまことを逆手に取り、小左衛門の孤独を癒す。

    ・万年、青いやつ
    麻之助に縁談話が持ち上がる。お寿ず初登場。
    同時に、万年青という盆栽を巡っていさかいが起きる。

    ・吾が子か、他の子か、誰の子か
    清十郎の年の離れた弟である幸太が他の家の子供なのではないかと疑われる。義母であり幸太の母であり幼馴染でもあるお由有の不義を疑われ怒り心頭の清十郎は、その噂を確かめるべく、麻之助たちとともに街に繰り出す。
    見どころは、途中で花魁のところへおいていかれることになったカタブツ・吉五郎。

    ・こけ未練
    町中で何故か迷い犬と迷い娘を拾った麻之助たち。
    お由有と麻之助の過去が描かれている。
    麻之助があと少しだけ年上だったら…とか、たらればばかり浮かんできてしまう。
    読み終えた時、何で早く読まなかったんだろうと少し後悔したほど面白かった。時代小説だけど、その実ザ・青春ライトミステリー。とても読みやすくて、切なくてラストはぐっと心に来る。

    おっとり気楽なお坊ちゃん・麻之助。女ったらしなイケメン・清十郎、堅物の同心見習い・吉五郎という幼なじみトリオが絶妙で良い。
    そして麻之助とお由有のすれ違い振りが切なすぎる。
    ラストで手を握れなかったというあのシーンが決定的にふたりの袂を分けていることに気が付いてハッとした。
    思い合っているのにすれ違い、やがて時がさらに二人の間の壁を厚くする。
    この展開は、江戸だろうが現代だろうが心を打ちます。

    ・まんまこと
    嫁入り前に身ごもった娘。おなかの子の本当の父と、そのはいごに隠れる「まんまこと(真真事=真実)」を麻之助たちが解いていく。
    この時代の女性の立場の弱さと、身ごもった女の強さの両方が書かれていた。

    ・柿の実を半分
    麻之助たちに向かって、どう考えても法螺話としか思えない恋愛体験談を語る老人・小左衛門。ひとり身で寂しいのだろうと聞き流していたが、その法螺話がとんでもない方向へ展開して、小左衛門の財産をめぐる争いになる。
    まんまことを解き明かすことは小左衛門にとっては酷だと思われたけど、麻之助はそのまんまことを逆手に取り、小左衛門の孤独を癒す。

    ・万年、青いやつ
    麻之助に縁談話が持ち上がる。お寿ず初登場。
    同時に、万年青という盆栽を巡っていさかいが起きる。

    ・吾が子か、他の子か、誰の子か
    清十郎の年の離れた弟である幸太が他の家の子供なのではないかと疑われる。義母であり幸太の母であり幼馴染でもあるお由有の不義を疑われ怒り心頭の清十郎は、その噂を確かめるべく、麻之助たちとともに街に繰り出す。
    見どころは、花魁のところへおいていかれることになったカタブツ・吉五郎。

    ・こけ未練
    麻之助とお由の過去が描かれている。お由有の妊娠があと二年後だったら…と、タラレバばかり考えてしまう。
    切ない思いを抱いたままの麻之助だが、ある街で迷い犬と迷い女を拾い、そのゴタゴタに巻き込まれる。
    そしてお寿ずが世話をしていた又四郎の容体は刻々と悪くなっていた。又四郎は麻之助にお寿ずのことを頼むと告げた。

    ・静心なく
    又四郎が亡くなる。
    彼の世話を最後までやり遂げられたお寿ずは、約束通り縁談の話を流すと麻之助に告げる。
    そんな中、清十郎の弟である幸太が何者かにかどわかされてしまう。
    幸太を助けるためにみんなが動く。何よりもお寿ずの活躍があって、幸太は無事戻ってきた。
    お寿ずは皆に感謝されることとなり、それもあってか麻之助との縁談話は強固な物になってしまった。
    お寿ずとの結納の日、庭先に訪れたお由有。麻之助はその手を取ろうとするが、結局最後まで触れることができなかった。

    このラストシーンは麻之助の心や、これ以降続く話全体を象徴するシーンでもあります。
    ここで、麻之助とお由有は決定的にすれ違ったと言うことなんでしょうね……。切なくて良い。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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