ブルースカイ (文春文庫 さ 50-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 807
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167784058

感想・レビュー・書評

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  • 「少女」とはなんぞや、をいくつかの時代を対比させながら考えさせる物語。時代や性の差を越えて通底する”少女的”なものにも焦点を当てていく。「少女的ななにか」を内に抱える大人や男性は、一見訳が分からなく見える少女達と自分とに、ある種の共通項があることを気づかせてくれるだろうし、自分はそういう読み方をした一作。ただ、肝心の少女たちはこの本をどう読むのかはわからず、そういう興味もそそられた一作だった。
    また「少女」と「カルチャー」と「世界の崩壊」、それぞれが興味深いテーマなわけですが、それを一元的にまとめた考えは非常に衝撃的だった。
    広範な知識と深い考察を元に、細やかな状況・心象表現を駆使して成立している作品であるにも関わらず、物語の構成がよくできてるので非常に読み進めやすい。この作者さんらしい一作。

  • 衝撃はなかった

  • 「少女は、近代のクリーチャー」なるほどと思った。

  • う~ん、何とも言えないなぁ。過去の話はそれなりに面白かったんだけどな。いまいちパンチがなくて、何も残らない感じだった。

  • 時間の軸を超えてしまった少女と、中世ドイツの女の子、近未来シンガポールの青年が自分の未来を見つけるお話。
    少女の終わりの一瞬は、大きな奇跡を描いて終わった。
    そんな風に思わせる小説でした。

  • 1927年のドイツ。2022年のシンガポール。2007年の鹿児島。三つの時を渡った少女の物語。

    なぜソラが時空を超えたのか、システムとは何か。まったく説明されないので、とにかく謎が残る作品。
    第一章の話がすごく好きなので、そしてこちらも謎がありまくりなので長編でやって欲しいです。

  • 様々な時間軸とそれを繋ぐ少女のお話。
    「モモ」のようであり、「時をかける少女」でもあり、はたまた「漂流教室」のような。色々な本をベースに作られたであろう世界観は読んでいて引き込まれずにはいられなかった。

    ただ、序盤の話が(ページ数てきにも)重きを占めすぎていて、話の核心が分かりずらかった点はざんねん。

  • 受験終わりましたー
    その直後に本屋でなんかよみたくなって買った桜庭さん^^

    でも内容微妙
    なんか前に読んだ推定少女とにてるかんじかなー
    よくわからないというか
    なんで鹿児島JKが時空を飛んじゃったのかなとか
    マリーちゃんはどうなったのとか

    なにが書きたかったのかなあ…

  • 中世ドイツの世界観が
    はまりました!
    前半からは想像もつかないラストで
    面白かったです。

  • ひとつの物語なのにいくつかのお話を読み終わった気分。お得感満載。相変わらず少女を描くのが上手い。

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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