- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167784065
作品紹介・あらすじ
2012年秋アニメ映画公開決定l
娘で猟師の浜路は江戸に跋扈する人と犬の子孫「伏」を狩りに兄の元へやってきた。里見の家に端を発した長きに亘る因果の輪が今開く
感想・レビュー・書評
-
信乃の、そして伏の悲しき背景を知っても、みずからの仕事に徹する浜路。すべてに凌駕する使命感がかっこいい。伏姫と浜路の二人のヒロインを軸に話はスピーディーに進み、どんどんページが捲られていく。面白かった。
この後、アニメも見てみたが100分に収めるため、だいぶ端折ったり、設定を替えていたが男女の恋愛をメインに置いてて、こちらも楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
-
「三つの話で構成されている」
そうなんだ、、、
「南総里見八犬伝」を読み直してから読もうと思っていたら、どんどん日が経ってしまって、ずっと積...「三つの話で構成されている」
そうなんだ、、、
「南総里見八犬伝」を読み直してから読もうと思っていたら、どんどん日が経ってしまって、ずっと積みっ放し(此れだけじゃないけど)。。。
三つの話は、それぞれ独立しているの?それともヤヤコシク絡まってるの??←聞くよりさっさ
と読め!って言われそう。。。2013/03/05 -
一作目に出てくる「瓦版屋」が書いた物語が二作目の「贋作里見八犬伝」です。三つ目は一作目と同じ世界に生きる伏が語り部の過去のお話になっています...一作目に出てくる「瓦版屋」が書いた物語が二作目の「贋作里見八犬伝」です。三つ目は一作目と同じ世界に生きる伏が語り部の過去のお話になっています。2013/03/15
-
-
おもしろかった。読む前にある程度は里見八犬伝の知識があったほうがいいです。まったく八犬伝をしらないとおもしろくないと思う。
作中に挿入される話や回想が緻密なのに比べて、本編はドタバタしてるだけの感じではあります。そのせいかもう一歩キャラが立ってないのが残念。でも作中話の「贋作・里見八犬伝」はおもしろかった。八犬伝の外郭は壊さずに、ありそうな形、より引き込まれそうな形に収まっていて、なるほどなぁと思いました。
この本をプロローグにして、この続きがあると、おもしろいかもなぁとか思います。 -
「八犬伝」と聞くとNHKの人形劇『新八犬伝』が頭に浮かぶのだけど、確かにその時の“仁義礼智忠信孝悌”という8つの珠に浮き出る文字は今でも覚えているもんね。
と言って、その頃の私は、『ひょっこりひょうたん島』が終わって以降のその時間の番組をまともに見ておらず、滝沢馬琴を手に取ることもなかったので、本当の「南総里見八犬伝」がどんな物語なのかはよく知らなくて、『贋作・里見八犬伝』と銘打たれたこの本、真贋見極めながらという意味ではどこまで楽しめたのか…。
里見家を守る八犬士たちが、江戸の町を荒らす“伏”として登場し、その首に懸けられた賞金を目当てに道節と浜路の兄妹が追いかけるという物語。
まあ、馬琴の登場人物を借りた別の物語っていう感じで、間に挿まれる冥土と信乃の語る話はそれなりに面白くはあるけど、色々盛り込んだ厚さの割にはサラッと終わって、物語としての厚みはあまり感じられずでちょっと残念。 -
狩る者と狩られる者の話なのに殺伐としてない、どちらにも感情移入しきれない感じが「物語を読んでる」という気持ちにさせてくれる
-
時は江戸時代、山で猟師をしていた浜路は身寄りを亡くし、都に住む異母兄・道節を頼りに山をおりてきた。その頃江戸では伏と呼ばれる犬人間なるものが世間を騒がせており、狩れば懸賞金が出るという。
兄と共に伏狩りをすることとなった浜路は、伏にまつわる不思議な因果に巻き込まれていく。
もちろん本書はタイトルの通り、かの曲亭馬琴による南総里見八犬伝を下地としているが、まったくの別物として楽しめるつくりとなっていて、しかも捕物としてのハラハラ感や伏や浜路にまつわる人情モノとしての部分があって、終始楽しめた。
元となっている南総里見八犬伝もいつか読みたいな。江戸時代にこんなにファンタジックでここまで語り継がれる物語を思いつくなんて、曲亭馬琴は恐ろしい。 -
本家八犬伝読んでないので贋作も何も「そうなんですか?」って感じで普通に楽しく読めてしまった。善悪が判然としない感じの話は年を重ねるごとに受け入れられるようになるな。
-
なるほど、アニメにするとピッタリな作品。祖父と暮らしていた山から降りて、兄と共に伏を狩る猟師、浜路とその敵である伏、信乃が地下道を共にしたわずかな時間の先にどんな決着があるか、ドキドキしながら読んだものの、アレレ?地下道のやり取りがなかったかのようなアッサリした結末。でも贋作の方の物語はとてもおもしろかったので良しとするかな。里見八犬伝を知っていたら、もっと楽しめていたかも。
-
里見八犬伝って、小学生のときに読んだ記憶がうっすらあるような無いような。
もう一度読んでからまたこの本読んだら面白いかも。
入れ子構造なお話で重厚。
アニメは正直失敗だと思う。
桜庭一樹独特の筆致は癖になります。
著者プロフィール
桜庭一樹の作品





