アナザーフェイス (文春文庫 と 24-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2737
感想 : 276
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167787011

作品紹介・あらすじ

警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。捜査一課に在籍していたが、育児との両立のため異動を志願して二年が経った。そこに、銀行員の息子が誘拐される事件が発生。元上司の福原は彼のある能力を生かすべく、特捜本部に彼を投入するが…。堂場警察小説史上、最も刑事らしくない刑事が登場する書き下ろし小説。

感想・レビュー・書評

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  • 初めての堂場作品。

    堂場警察小説史上、最も刑事らしくない刑事、大友鉄が主人公。確かに生活臭を感じさせる、彼個人の生き様には親近感がありました。

    元上司の福原がいい味出してます。

    シリーズ化されているようなので次も読んでみようかな。

  • 4.3
    面白かった、続編も読みます。
    今回、みデジタル図書館から初めて借りてみましたが、悪くないですね、Kindleやkoboのアプリよりは操作性悪いですが、慣れればさほど気になりません。

  • 面白かった。ドラマで小2の優斗役だった福くんが今年から高校生とか…全然関係ない所で感慨深くなってしまった。シリーズ楽しみ。

  • 堂場さん初読み。刑事総務課にて勤務する大友、妻は2年前に交通事故死。息子優斗の育児のために捜査1課ではなく『逸脱』した刑事。大友はイケメン+大学時に舞台俳優だった経験からコミュニケーション能力には相当長けている。銀行行員の息子に対する誘拐事件に大友が借出され、息子、妻、夫に対してそのコミュニケーション能力から事件の真相に迫る。大友が1点の穴をこじ開けていく爽快なストーリーに脱帽。義母の聖子は一見冷たいが孫想い。刑事をめぐる家事の難しさを痛感した。優斗は賢く、愛嬌があり大友の人の良さを引き立てた。

  • 大友鉄
    優秀で意欲もある
    周りからの評価も高い
    が家庭を優先
    優先せざるを得ない状況であるが故に
    周りも強く言えない
    そんな環境を変えるために
    彼を現場へ送り出す

    彼の優しさ、柔らかさが文章だけでも
    凄く伝わる作品

    家族の生活を守るために、息子を誘拐させる

    そんなふざけた事があるのか

    血のつながった息子では無いから出来た訳でもなく
    バレなければ生活を守れる
    そんな理由であったことが残念な犯人だった

  • 堂場さんの本は前から読んでみたいと思っていたのですが、正直、どこから手を出せば良いのか悩んでいたところ。
    たまたま、シリーズ第一弾を手に入れることができたので、【アナザーフェイス】で堂場舜一デビューです。
    警察小説ですが、主人公の大友鉄は警察臭さが全くないのです。
    それどころか、俳優かと見まがうばかりのルックスで…
    妻を亡くし、一人息子を育てるために一課から退いていた大友鉄。
    その大友が銀行員の息子が誘拐された事件にかかわることとなり…
    期待通り、面白かったです。
    シリーズものなので、続編が楽しみです。

    • honno-遊民さん
      スポーツ小説もお勧めです。
      但し、時間に余裕のある時に。
      何しろ読み始めたら止まりません(笑)
      スポーツ小説もお勧めです。
      但し、時間に余裕のある時に。
      何しろ読み始めたら止まりません(笑)
      2015/01/14
  • 奥さんが亡くなり、奥さんのお母さんを苦手に感じつつも協力してもらい?つつも、子育を優先的に考え、刑事から身を引いて、経理課で働く元刑事課の主人公。

    刑事の素質があるのに、経理課にいるのがもったいないと思ったのか?上司が誘拐事件の捜査に引っ張りこみます。

    しかし、その誘拐事件もただの誘拐事件ではないようで……。

  • 初めて著者の作品を読みました。

    妻を事故で亡くし、小学2年生の一人息子を育てるために捜査一課を外れ、定時退社する日々を送る主人公・大友が、かつての上司の指示で誘拐事件の捜査応援に加わる。
    銀行員の一人息子が誘拐され、身代金の1億円が奪われる。子供は無事に保護されるが、犯人を追ううちに、大友は事件の真相に気付くー。

    序盤で、捜査二課の同僚から不正融資の話題が出ていたり、犯人を絞っていく方法がスマートでなかったり、一方で直感めいたものでスムーズすぎるくらいに展開があったりと、構成には満足できない点もありましたが、大友の家庭環境が活きた心理描写などは好きでした。

    男性が好きそうなジャンルかと思いますが、もう何冊か読んでみたいです。
    読み返すほどではなく、オススメもしませんが、読むな、とも言いません。

  • イケメン&シングルファザーの刑事が主人公のアナザーフェイスシリーズ第1作品目です。誘拐事件が発生し、段々解決に近づいていくというよくあるストーリーで、だいたいこんなス結末なんだろうなという予想はできます。でもそれがクライマックスでどう掛け合わさってくるのかが気になり、最後まで楽しく読めちゃう!グロいシーンや痛いシーンは出てこないので、刑事ものの小説の中では比較的読みやすいと思います。

  • 刑事らしくない刑事、大友鉄が主人公のシリーズ第1弾。以前同作者の他シリーズを読んでいてちょっと辟易してしまった記憶があった。ブックオフで何となく再度読んでみようかと思い購入。あれから数年経って自分自身の捉え方も変わったのか結構楽しめた。
    特別なトリックがある訳でもなく、自然と信頼関係が築ける大友の特性を生かしてストーリーが展開。今回も父性を発揮し大友らしい結末を迎える。大友の人間性は嫌味がなく、好感が持てるキャラクターである

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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