敗者の嘘 アナザーフェイス 2 (文春文庫 と 24-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1778
感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167787028

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第二弾。
    子育て刑事大友鉄が、またもや元上司福原の命令により、穏やかな日常から事件現場の最前線に駆り出され、苦悩する人間ドラマが描かれています。

    事件がどうのというより、刑事だってサラリーマンなんですよ、っていうことで、「アナザーフェイス」ってことなのかな。

    テツ、捜査に子育てに大変そうなんだけど、なーんかまだ余裕ありそうなんですよね。

  • イケメンで、子煩悩で、自分がモテる事に無頓着なシングルファーザー。そして誰にでも心を開かせてしまう能力を持っているという、チートな刑事大友鉄。
    しかし、妻が交通事故で無くなった事をきっかけに、総務課へ移動を願い出て育児に専念しようと心に決めます。しかしその能力を惜しむ上司から、度々事件捜査に駆り出されます。
    本作では放火殺人で自首した女性弁護士が軸ですが、謎的な部分よりも鉄の愉快な仲間たちである柴と敦美に2人とのやり取りがとてもよい。外様である鉄を他部署なのに手厚くサポートする姿にホッとします。
    子育ての事や、義母との気づまりな関係性、警察内部のゴタゴタ、そして事件の謎と命の危険など盛りだくさんで飽きさせないです。
    不思議と警察ドラマの緊張感があまりないし、ぐっとこみ上げるような熱さが無いのは、やはり主人公の鉄のチートっぷりによるところでしょうか。でもそこがいいんじゃない!(みうらじゅん風)

    読み終わった後大して何も残らないのでどうしても高得点を付けられないのですが、思いのほか楽しんで見てしまうドラマのように、この本も点数以上に楽しい本なので、もう何冊かシリーズを追って読みたいと思います。

  • 大友を理解してくれてる良き同期。待機期とはいえ勤務中にこんなに自由に動いて協力してくれるとは…お話しの中だから良しとしよう。か? 最後の え?やっぱり?って所は良かった。

  • 3.8

  • ’21年2月20日、読了。

    面白かった。主人公、そのチームメイト、女弁護士、みな、魅力的なキャラクターでした。
    ただ…結末は、僕にはちょっと悲しかったなあ。

  • 主人公の性格ってか態度が鼻についてきた笑

    面白いけど、ちょっと間を置くかな・・・

  • 強盗殺人の容疑者が自殺
    そんな時に自首をする者が現れる

    どんでん返しのどんでん返し
    人に話させる才能に長けた大友さんでさえ
    一転二転させられていて
    真相に近づいている気が最後の最後までせずもどかしく、謎解きは面白かった

    大友さんの同期2人が非公式に力を貸し
    解決へ突っ走る描写は、堂場先生の作品では珍しく思えた
    癖あり・我が道を行くタイプの主人公が多い中、周りに手を貸してもらい、気がついたらその手を引っ張って行くくらいになってる大友さんのシリーズがとても楽しい

  • 前作がまずまずだったので、第二弾のこちらと、第三弾をまとめて購入しました。

    うーん、イマイチです。
    主人公の大友の人物像の描写がしつこい上に、前作より善人になりすぎているというか、できすぎ感が強まっていて、鼻につきます。

    ストーリーは、資産家の老夫婦が自宅で殺害された上に火が放たれる、という残忍な事件が起きたところから始まります。
    容疑者はスポーツ店二代目の男性。
    有力な証拠が掴めず、取り調べ中に男性は自殺。
    ところが、ある女性弁護士が、「自分が犯人だ」と自首をしてきて…。

    話の展開も面白くなく、集中して読めませんでした。薄っぺらい仕上がり。
    三作目も読んでみますが、期待薄です。

  • 久々の元役者、天然たらしのバツイチ大友刑事のシリーズ。取調中に自殺した被疑者、その同級生の弁護士が事件の真犯人だと自白し、物語が始まる。
    導入の不可解な謎、道中のサスペンスな物語展開と、主人公の魅力的な所作、はぐれ刑事の仲間達のチームワークはとても面白い。
    が、プロットは予定調和的というか、コレしかないよなぁという展開。もう一転欲しかった。

  • 真犯人は?
    登場人物の運命は?
    次の展開は?
    ページを繰る緊張感が、ミステリーの醍醐味。
    この作品もその一つ。主人公の設定が、ユニークであり、続編が読みたくなる、シリーズ物。
    大友鉄の子供、優斗がどう成長していくか、楽しみであり、
    柴や、敦美との掛け合いも、魅力。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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