ザ・万歩計 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年7月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167788018

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多彩なエピソードが詰まったエッセイ集で、著者の独特な視点やユーモアが光ります。万城目学さんの冷静な観察力と自己分析は、時折自虐的なトーンを交えながらも心温まるもので、読者を引き込む魅力があります。自身...

感想・レビュー・書評

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  • 万城目学さん2冊目。今回も小説ではなくエッセイに手が伸びた。
    やはり万城目さんの冷静な観察や時折自虐的なトーンの自己分析が面白い。先に読んだエッセイでも書かれていたヴェネチアの海岸で一文無しになった話や作家になるため仕事を辞め親には本部に転勤と嘘をついたまま上京した話などが、違う角度から新情報と共に書かれているのも面白かった。このほか、中学の「技術」の時間に耕した畑のことや、高校の怖い先生の授業で超真面目な学生が誤った天然発言をして大爆笑が起きた話など、さまざまなエピソード満載で楽しく読めた。最後のモンゴル旅行記も秀逸。この時の経験が鹿男の着想となったとは。
    エッセイとしてはかなり美味しい、ネタになる経験をたくさんされてきた方(もちろん着眼点や面白く書ける文章力も素晴らしい)なのだなあと感心した。内容とは関係ないが、巻末に本のタイトルに含まれる「万歩計」は登録商標なので権利を持つ企業から許可を得て使用しています、という注意書きがあり、万歩計が普通名称ではないことを初めて知った。

    • IKFさん
      ハッピーアワーをキメたK村さん、こんばんは。コメントありがとうございます!
      実は『べらぼうくん』、ハッピーアワーをキメたK村さんのレビューを...
      ハッピーアワーをキメたK村さん、こんばんは。コメントありがとうございます!
      実は『べらぼうくん』、ハッピーアワーをキメたK村さんのレビューを拝読し読んだものでした。とても面白いエッセイで、素敵な本を教えていただき本当にありがとうございました!万城目さんは他にもいくつかエッセイを出しているようなので、これから読むのが楽しみです。引き続き本棚を参考にさせていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
      2024/07/19
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      そうだったんですね!
      とっても嬉しいです(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨッシャ!
      『べらぼうくん』は、気楽に楽しく読める所が気に入りました
      平日はヘロ...
      そうだったんですね!
      とっても嬉しいです(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨッシャ!
      『べらぼうくん』は、気楽に楽しく読める所が気に入りました
      平日はヘロヘロなもので、こんな感じは有難いです

      他のエッセイも気になりますよね〜
      IKFさんのレビュー、楽しみにしていますね(⁎˃ᴗ˂⁎)
      本棚も引き続き参考にさせてください
      こちらこそよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)
      2024/07/19
    • IKFさん
      お返事ありがとうございます!今後ともよろしくお願いいたします:)
      お返事ありがとうございます!今後ともよろしくお願いいたします:)
      2024/07/20
  • 万城目さんのエッセイを読むのは2冊目。
    前回読んだものがテンポよく、かつ、万城目節が盛り込まれていて「これは私にあうぞ」と思って手に取ったらやっぱりたのしい!
    特に御器齧り戦記はたまらない。別にどうとも思っていないわたしでも、これはなんだか読んでてこいつが嫌いになりそうだった。

    まだ万城目さんのエッセイあるし、続けて読みたくなった、そんな一冊。

  • ユーモアあふれて面白い!

    おじいちゃんのお葬式で、本にメガネと部分入れ歯を書いたという、「白い花」の章が好き。

    「どんなことも積み重ねが大事であり、無駄に終わる経験など何一つないのだ、と近頃ようやくわかるようになった。」という文章を読んで、私もそれを分かるようになりたい、そう思えるようになりたいと思った。

    【印象に残ったところ】
    p.128 ゴキブリという生き物が晒し出す、絶大な負のカリスマ性に心痛めてきた。

    p.175韓国や中国(台湾?香港?)の女性は、まわりにたくさん人がいても、しっかりポーズを撮って写真撮影するからおもしろい。

  • 作品が大好きなので、エッセイもと読んでみました。

  • 久しぶりに声を出して笑つた。エッセイでここまで笑える幸せ!高校の先生の宿題の、発想飛びをきっかけに、好きなように書いていいんだと、小説家になる種をまいてもらつたこと。そして、万城目さんのお話に欠かせないユーモアの力も、学生時代のエピソードから理解することができた。確かに、笑いの力は大きいなあと、しみじみ思う。

    ビリージョエルのお話は、ちょっとショックで、久しぶりにベストを聴きながら、少し複雑な思いになったけれど。

  • 万城目さんには「あをによし」や「ホルモー」を読んで、どこからその発想を持ってくるのかと気になっていた。

    本書では、日常のテレビやラジオへの感想から、イタリア、モンゴルでの非日常体験まで幅広いエピソードが語られている。
    どの話も短いながらも起承転結があり、文章が巧い。
    なので、些細なエピソードもショートストーリーのような読み応えがあった。
    笑える話が多く、読み終わると友達と別れたあとのような寂しさを感じた。

    体験と作品のつながりも語られている。
    突飛な発想も、経験や日常思っていることが土壌になっているのは本当だと思う。

  • マキメさんの渡辺篤史に対する愛が重い(違)
    あっ、「たてもの探訪」への愛か?(それ違う)
    そしてGが大嫌いなマキメさん。
    「発想飛び」で先生に賞品を貰ったマキメさん。などなど…。
    どれもこれもクスクスと笑ったり、
    ぶっ。と吹き出したり、面白いエッセイ集だった、

  • こんなに行動力のある人だとは。
    作家さんの考えていることが少しでも覗けて面白かった。

  • 小説ほど面白くない、というのが第一印象。文章が上手いという作家ではないので、エッセイというより、日記の類、想い出話に付き合わされた気分。作者は、ごく普通の一般人、少し着眼点が面白く、ちょっと発想が豊かというのが判るが、それでよくあの奇想天外なストーリーを生み出せるな、ということの方が驚き。真面目で努力の人なんだろうなぁ。

    万城目学は、原作がTVドラマや映画化されブレイクする前から知って、「こりゃ面白い!」と青田買いした気分があったのだが(というほど早くはないけど)、発想、ストーリー展開が良かっただけで、特段、文章が上手いとか、気の利いた表現があったという印象は確かになかった。 

    いろんな媒体に発表した短文の寄せ集めのためトーンが異なりまとまりに欠けるのも良くなかった点か。きっと、ひとつのテーマ、あるいは方向性を絞るなど、なにか制限を加えたほうが、この作者はその中でなんとかしてやろうと知恵を絞って、虚実ないまぜの面白いエッセイを書くんじゃないかと思う。小説を書くきっかけとなった国語先生とのエピソード、猫の話など悪くないものもあったけど。

    一番笑えたのは、巻末に、“万歩計”というのは、山佐時計計器株式会社の登録商標で使用に関して許諾を得ているという編集サイドの一文だった。「おぉ、そうなんだ!」と(笑)

  • 万城目学さんのエッセイ。
    学生の頃の出来事だったり、作家になるまでだったり、海外をぶらついてた時の話だったり。

    流石、というか、やっぱりと言うか…
    面白いこと考えてるな〜と笑えました。

    「ねね」という飼ってた猫の話でちょっとぐっときたり、「チャララリラリ〜」と小声で歌いながらファイルを開ける同僚の話や、旅行記など色々なジャンルのお話で面白かったです!

    特に歌う人の話で、ある日突然曲が変わった時、突っ込んでその人が歌う事をやめてしまう事を恐れて、なぜ曲が変わったのか同じ係全体の議題にする流れがスバラシク面白かったです((´∀`))

    • 野田食堂さん
      この本でマキメ氏の本にはまりました。ホロリとするところもしっかりありつつ、面白いですよねー(^^)
      この本でマキメ氏の本にはまりました。ホロリとするところもしっかりありつつ、面白いですよねー(^^)
      2014/03/06
    • mgsaekiさん
      そうなんですね!
      私はホルモーでハマって、プリンセストヨトミで完全にやられました。
      これはエッセイが苦手だったし、表紙がエッシャーを真似...
      そうなんですね!
      私はホルモーでハマって、プリンセストヨトミで完全にやられました。
      これはエッセイが苦手だったし、表紙がエッシャーを真似てるのでちょっと不満があり(笑)、最近まで読んでいませんでしたが、面白かったので見直しましたw
      2014/03/06
  • エッセイって面白い。自伝じゃなくてエッセイが面白い。ひとりの誕生日の楽しみでした。悲しいかな、彼が置いて行った本だけど。

  • ひさびさに、本を読みながら声を出して笑いました。
    最後の、モンゴルの話も相当面白かったのだけど
    思い返すとGにまつわる話は飛び抜けて可笑しい。

    絶対に、公共の場で読まない方がいい一冊です。
    笑ってしまうので。

  • エッセイである。おもしろい。特に、昔勤めていた会社の上司がファイルをあけるときに歌を歌う話がお気に入り。

    • ドリーさん
      やはりまずこれでしたか(笑)。
      エッセイは面倒くさい気がして避けがちだけど、冒頭のさわりは良かったなあ~。
      やはりまずこれでしたか(笑)。
      エッセイは面倒くさい気がして避けがちだけど、冒頭のさわりは良かったなあ~。
      2013/02/07
  • 万城目氏の頭の中ってどんな風になってるんだろうなーと思ってこのエッセイを手に取ってみたら、予想を斜め上に行く不思議な方でした。
    気楽に読める短い小ネタ盛り沢山なエッセイという感じですが、万城目氏の作家に至る経緯や幼い頃の不思議な体験が書かれていたりと、ファンにとっては興味深いものも多いです。

    個人的には学生時代のモンゴル旅行記(と言うか何と言うか)が一番面白かったです。人の旅の記録とかを読むのが好きなので。
    ただの異国探訪にとどまらず、もれなく笑いの種が散りばめられているのがさすがと言うべきところです。きっと、軽妙な文体がそれを後押ししているんでしょうね。

    息抜きしたい時にぱらぱらと捲って読むのがぴったりな1冊だと思います。

  • 万城目学さんの本は3冊目。
    面白いと評判だったエッセイを読んでみました。
    個人的にはエッセイがあまり得意ではないのですが、これは面白かった!
    万城目さんの大阪人魂を感じたような…(笑)。

    私も大阪人なので当然、ふつうに大阪弁をしゃべる。
    でも、文字にするときは標準語になる。
    ときどき標準語だと思いこんでいたものが、大阪弁だったことに気づき、軽いショックを受けたこともあるけれど、それが小説を書く万城目さんも経験することだと知り、かなり嬉しくなった。
    で、その大阪弁。
    万城目さん曰く「大阪弁の文章はひらがなが多く読みにくい」。
    そう!その通りだと思うと同時に私だけじゃなかった~と、これまた嬉しくなった。
    最近読んだ、【戸村飯店青春100連発】の大阪弁が読みにくかったのだ。
    大阪人なのに、大阪を離れて5年しかたっていないのに、大阪力が落ちてきたのか…、と切なくなっていた私を万城目さんが勇気づけてくれた~!

  • マキメ氏の、とても楽しいエッセイ。

    実力人気作家は、エッセイもまた面白い。

  • 直前まで三浦しをんのエッセイを読みまくっていたせいか、面白いけれど少しインパクトに欠けた普通のエッセイという感じがした。

  • 万城目さんのエッセイです。
    万城目さんのエッセイだなんて、考えただけで面白そう!とハードル上がる感じですが、期待通りでした!!

    爆笑って訳ではなく、「ふふっ」っと笑ってしまうエピソード満載です。まぁ何度か噴出しましたが(笑)

    とにかくどれも面白くて、読んでる間ニヤニヤしっぱなしです(;^_^A
    そして意外にも(失礼?)行動力がすごくて、バックパックでヨーロッパに行ったり、ドバイにも行ったそうで。
    何よりすごいのはモンゴルでしたが・・・・
    好奇心旺盛というよりは「ちょっと行ってみたかったから行った」みたいな感じで書かれていて、またびっくりです。

  • 少年時代に大阪で阿呆の薫陶を受け、大学時代に自分探しの旅で全財産を失い、はては作家を目指して単身東京へ。
    ホルモーでついに無職を脱するも『御器噛』に苛まれ、噛みまくるラジオに執筆を阻まれ、謎の名曲を夢想する日常は相変わらず。

    そのすべてを飄々と綴ったエッセイ集です。

    色んな雑誌・メディアからのエッセイなので 統一感がな話題も様々な方向へ飛んでいくのですが、章立てにしてあり、章ごとの内容は統一感もあってすっきり読めました。

  • 「西川のりおじゃないか」ぶふっ
    「おおお、フェルメールの明かりが」ぶはは

    面白すぎるではないか

    私は著者と年が近く、しかも私も京都の大学生だったのでとても親近感がわく。万博記念公園もよく遊びにいったもんだ。
    関西人でなくても十分面白いと思うけど、関西人ならもっと楽しめるのではないか、というネタ満載である。「探偵ナイトスクープ」とか「ごっつ」とか(ごっつは全国区か)
    西川のりおとか名前出てきただけでうけるみたいなとこあるもんなあ・・・

    実は最近工場にちと興味があり「Fantastic Factory」はなかなか惹かれる文章だった。万城目さんと安全課の人とのやりとりも心に残る。

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著者プロフィール

1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。2024年、『八月の御所グラウンド』にて第170回直木賞受賞。ほか小説に『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』『とっぴんぱらりの風太郎』『バベル九朔』『ヒトコブラクダ層戦争』『六月のぶりぶりぎっちょう』など、エッセイ集に『ザ・万歩計』『ザ・万遊記』『万感のおもい』などがある。

「2025年 『新版 ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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