ザ・万歩計 (文春文庫 ま 24-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167788018

感想・レビュー・書評

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  • 万城目さんのエッセイを読むのは2冊目。
    前回読んだものがテンポよく、かつ、万城目節が盛り込まれていて「これは私にあうぞ」と思って手に取ったらやっぱりたのしい!
    特に御器齧り戦記はたまらない。別にどうとも思っていないわたしでも、これはなんだか読んでてこいつが嫌いになりそうだった。

    まだ万城目さんのエッセイあるし、続けて読みたくなった、そんな一冊。

  • 久しぶりに声を出して笑つた。エッセイでここまで笑える幸せ!高校の先生の宿題の、発想飛びをきっかけに、好きなように書いていいんだと、小説家になる種をまいてもらつたこと。そして、万城目さんのお話に欠かせないユーモアの力も、学生時代のエピソードから理解することができた。確かに、笑いの力は大きいなあと、しみじみ思う。

    ビリージョエルのお話は、ちょっとショックで、久しぶりにベストを聴きながら、少し複雑な思いになったけれど。

  • 万城目さんには「あをによし」や「ホルモー」を読んで、どこからその発想を持ってくるのかと気になっていた。

    本書では、日常のテレビやラジオへの感想から、イタリア、モンゴルでの非日常体験まで幅広いエピソードが語られている。
    どの話も短いながらも起承転結があり、文章が巧い。
    なので、些細なエピソードもショートストーリーのような読み応えがあった。
    笑える話が多く、読み終わると友達と別れたあとのような寂しさを感じた。

    体験と作品のつながりも語られている。
    突飛な発想も、経験や日常思っていることが土壌になっているのは本当だと思う。

  • マキメさんの渡辺篤史に対する愛が重い(違)
    あっ、「たてもの探訪」への愛か?(それ違う)
    そしてGが大嫌いなマキメさん。
    「発想飛び」で先生に賞品を貰ったマキメさん。などなど…。
    どれもこれもクスクスと笑ったり、
    ぶっ。と吹き出したり、面白いエッセイ集だった、

  • こんなに行動力のある人だとは。
    作家さんの考えていることが少しでも覗けて面白かった。

  • 小説ほど面白くない、というのが第一印象。文章が上手いという作家ではないので、エッセイというより、日記の類、想い出話に付き合わされた気分。作者は、ごく普通の一般人、少し着眼点が面白く、ちょっと発想が豊かというのが判るが、それでよくあの奇想天外なストーリーを生み出せるな、ということの方が驚き。真面目で努力の人なんだろうなぁ。

    万城目学は、原作がTVドラマや映画化されブレイクする前から知って、「こりゃ面白い!」と青田買いした気分があったのだが(というほど早くはないけど)、発想、ストーリー展開が良かっただけで、特段、文章が上手いとか、気の利いた表現があったという印象は確かになかった。 

    いろんな媒体に発表した短文の寄せ集めのためトーンが異なりまとまりに欠けるのも良くなかった点か。きっと、ひとつのテーマ、あるいは方向性を絞るなど、なにか制限を加えたほうが、この作者はその中でなんとかしてやろうと知恵を絞って、虚実ないまぜの面白いエッセイを書くんじゃないかと思う。小説を書くきっかけとなった国語先生とのエピソード、猫の話など悪くないものもあったけど。

    一番笑えたのは、巻末に、“万歩計”というのは、山佐時計計器株式会社の登録商標で使用に関して許諾を得ているという編集サイドの一文だった。「おぉ、そうなんだ!」と(笑)

  • 万城目学さんのエッセイ。
    学生の頃の出来事だったり、作家になるまでだったり、海外をぶらついてた時の話だったり。

    流石、というか、やっぱりと言うか…
    面白いこと考えてるな〜と笑えました。

    「ねね」という飼ってた猫の話でちょっとぐっときたり、「チャララリラリ〜」と小声で歌いながらファイルを開ける同僚の話や、旅行記など色々なジャンルのお話で面白かったです!

    特に歌う人の話で、ある日突然曲が変わった時、突っ込んでその人が歌う事をやめてしまう事を恐れて、なぜ曲が変わったのか同じ係全体の議題にする流れがスバラシク面白かったです((´∀`))

    • 野田食堂さん
      この本でマキメ氏の本にはまりました。ホロリとするところもしっかりありつつ、面白いですよねー(^^)
      この本でマキメ氏の本にはまりました。ホロリとするところもしっかりありつつ、面白いですよねー(^^)
      2014/03/06
    • mgsaekiさん
      そうなんですね!
      私はホルモーでハマって、プリンセストヨトミで完全にやられました。
      これはエッセイが苦手だったし、表紙がエッシャーを真似...
      そうなんですね!
      私はホルモーでハマって、プリンセストヨトミで完全にやられました。
      これはエッセイが苦手だったし、表紙がエッシャーを真似てるのでちょっと不満があり(笑)、最近まで読んでいませんでしたが、面白かったので見直しましたw
      2014/03/06
  • エッセイって面白い。自伝じゃなくてエッセイが面白い。ひとりの誕生日の楽しみでした。悲しいかな、彼が置いて行った本だけど。

  • ひさびさに、本を読みながら声を出して笑いました。
    最後の、モンゴルの話も相当面白かったのだけど
    思い返すとGにまつわる話は飛び抜けて可笑しい。

    絶対に、公共の場で読まない方がいい一冊です。
    笑ってしまうので。

  • エッセイである。おもしろい。特に、昔勤めていた会社の上司がファイルをあけるときに歌を歌う話がお気に入り。

    • ドリーさん
      やはりまずこれでしたか(笑)。
      エッセイは面倒くさい気がして避けがちだけど、冒頭のさわりは良かったなあ~。
      やはりまずこれでしたか(笑)。
      エッセイは面倒くさい気がして避けがちだけど、冒頭のさわりは良かったなあ~。
      2013/02/07
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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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