廃墟に乞う (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1221
レビュー : 196
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167796037

感想・レビュー・書評

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  • 表題作が直木賞作品と言うことで、読んでみました。
    事件の捜査中に受けたショック性の精神の病によって休職を命じられた刑事が、さまざま形で事件にかかわりをもち、解決しようとしていく、北海道の衰退していく限定された地域と、そこに住む人たちの悲哀の話。
    ただ主人公が休職中という設定なので、刑事の権限がなく、どの話も終わり方がなんとなく中途半端な感じがしました。
    正直に言うと直木賞受賞が「警官の血」ではなくて、どうして「廃墟に乞う」?って思いました。審査基準が違うのでしょうか。

  • 第142回直木賞らしいが。
    なんか小粒。
    PTSDを抱えた休職中の刑事の物語。

  • 北海道人なら読むべき作品
    作者は、警察小説の形式を借りて
    北海道の地域に潜む問題や人間模様を
    如実に描いてます
    また、設定を活かした主人公の心情や
    抱えている悩みがヒシヒシと伝わる!
    やっぱ、直木賞は半端ねえ!

  • これって直木賞受賞作だったんですね。
    ちょっと意外というか・・・
    個人的に佐々木譲は短編より長編の方が好きだな。

  • 今年の直木賞受賞作、平均視聴率12〜13%位の刑事ドラマっていう感じ。

  • 直木賞受賞作という期待の高さからすると飛びぬけて趣向が凝らされているようには感じなかった。休職中の刑事が個人的なツテから捜査に携わる、北海道の田舎町を舞台としている、バーが出てくる、刑事同士のつながり、少しハードボイルド感を感じる、トーンは統一されているがの良いのだろう。

  • ハードボイルドで、かなり枯れた小説

    最初の2編はどこでだか既に読んだことがあった。各話が独立して楽しめる。
    休職中という設定は全話の冒頭で触れられるが、休職のきっかけなどは最後の話に語られる程度。全話通してどうのこうのというストーリーはゆるい

    各話ともオチがあっさりしていて、あ、これで終りかという印象がある。ほのめかして終わる程度なので、若い人にはとても書けないなぁと思わされる。解説で皆勤賞で直木賞受賞と書かれているが、かなり年齢を感じる文体だった

  • 休職した道警の敏腕刑事が、道内の知人友人から“個人的な”捜査を依頼され、管轄外の現場に赴いて事件を解決する連作短編集。
    つまらなくは無いのだが、印象に残らないのはなぜだろう?
    短編で読みやすいのだが、反面、一つ一つの物語が強烈に印象づけられないためかもしれない。
    この作者の長編は心に残るのだが・・・

  • 短編集であるがゆえにテンポ良く物語は展開するが、全編を包む雰囲気は重く、寂寥感が漂う。あっと驚くトリックはないし、派手なアクションもないが、琴線に触れるような佳作。

  • 主人公が休職中の刑事。

    敏腕だったらしく、休職中にも関わらず彼のもとに犯罪に巻き込まれてる人々から事件解決の手助けを求める依頼が。。
    一つ一つの事件の短編集。
    事件を解決しようにも公務では動けず、管轄の警察からは邪魔するなと反感を買いながらも、独自の捜査で解決に導いて行く。私立探偵のようであるが、事件を追っている管轄の刑事の手柄・プライドを傷つけない様に配慮しています。
    私としては、仙道にきっちり解決して手柄をたててほしかったのですが。
    警察ってほんとややこしいとこなんだな~

    休職となった理由、事件はなんなのか?気になりつつ読み進めましたが、それについては最後の短編で明かされましたが。。
    北海道の地方都市を書き分けてみたくてこの作品を仕上げたそうで、主人公の設定はその必然から休職中となったとか。
    なので、休職となった原因の事件についてもそんな意外性のあるものではなかったですww

    ただ、心に傷を持っている刑事ならではの視点、それが北海道の寂びれた(?)地方都市・そこに関わる事件・人物と相まり物悲しさがより強く感じます。

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著者プロフィール

一九五〇年三月、北海道生まれ。七九年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。九〇年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。二〇〇二年『武揚伝』で新田次郎文学賞を、一〇年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。他に『ベルリン飛行指令』『疾駆する夢』『昭南島に蘭ありや』『警官の血』『代官山コールドケース』『獅子の城塞』『犬の掟』など著書多数。

「2017年 『武揚伝 決定版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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