廃墟に乞う (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 196
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167796037

感想・レビュー・書評

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  • 「警官の血」作者の佐々木譲の直木賞受賞作。文庫になったら読もうと思っていて、やっと文庫になったので購入。ある事件のPTSDで休職中の警官が、プライベートで、北海道を舞台にした、色々な事件を解決したり、助けたりする一連の短編集。どれも、最初に見えていた事件の概要が思わぬところでひっくり返り、真相にたどり着く。特に家族だったり恋人だったり、人が人を思う気持ちが事件を複雑にしてたりして、単なる謎解きではなくて、人情小説?としても楽しめた。

  • スピンオフのような印象なんだけど、元になる小説があるんでしょうか???

  • 読みやすかった。たんたんと進む、語りすぎない。それが染み入ってくるようで心地よい。

  • 店頭でちらみしたら「ニセコ・グラン・ヒラフスキー場」が飛び込んできて、次に「倶知安町山田」という住所。もうこの時点で読むしかなかった。刑事ものとしてはすっごく地味。ほんと地味。アクションやスリリングな謎解きシーンもない。けれど不思議とずっしりくる。わけあり刑事の心の傷と過去の陰、北海道という大地、そこに生きている人たちの息づかい、どれをも繊細にけれど生々しく描かれているせいからかもしれない。純粋に刑事物としても楽しめるが、それ以外に、北海道各地の土地柄を知ることもできる。ただし。その土地土地がひそかに裏に抱える問題がドロドロとでくるので、その土地を知っている人ほどちょっといたい思いをするかもしれない。私は第1話の「オージー好みの村」がいたかった…。

  • 読了!★☆☆☆☆ 2010直木賞受賞作。面白くない。
    なんで面白くないか説明できるレベル。

    まず、この小説はどのジャンルを狙ったのか?
    ミステリとしてはトリックや動機や伏線の回収もメチャクチャでとんでもない。所轄が調べてもわからなかったのにちょっと聞き込みしただけで全ての謎を解いて真犯人をズバリ当ててしまう。しかもだいたい一泊二日で。
    超天才名探偵の話かと思った。当然読者には納得できるものではない。

    ◆「死体はきっとあそこにある!・・・私は見たくない。後は所轄に任せよう・・・(終)」
    マジでハァ!?と声に出して言いそうになった瞬間であった。
    そんなん納得できるか!せめてホントにそこに死体があったのかと、理由をはっきりさせろ!

    純文学としては、ハッキリ言って読みづらいだけ。ダラダラとよけいで意味の無い情景描写が続いてウンザリ。しかも持って回った言い方でわかりにくい。しかもなぜかやけに数字にはこだわりがあって、
    ◆「そこに着いたのは、昼の零時を15分ほどまわった時刻だった。」←12時15分以外の何でもない!
    敷地が百坪とか、捜査員が3人とか、とにかくきっちり数字で指定された表現が多い。おかげで読者が自由に解釈する余地が全く無くなってしまっている。もっとアバウトでいいのに。だだっ広いとか、数人とか。

    表題の「廃墟に乞う」も結局なんで警察にばれたのかの謎はほったらかし。
    そもそも短編集じゃないか。どれがよくて受賞なんだ!?

    東野圭吾の「歪笑小説」の後に読んだ直木賞受賞作だけに、ホントにこれ売れると思ったの?面白いと思ったの?と不思議におもえてしょうがない。かといって政治の力でもなさそうだし。
    ちなみに受賞者本人はもうベテランでいくつもの賞を取っている。作風はサスペンス、冒険小説、警察ものなど多岐にわたる。
    何が得意なのかわからない。
    その道で、有名な小説家に比べると明らかに見劣りする。警察ものなら横山秀夫とは比べるべくも無い。

    北海道の地方都市を書き分けてみたかったとあとがきにあるが、
    つまらなかった直木賞受賞作。

  • 自らの失敗が招いた衝撃的な事件の結末のせいで心神耗弱となった休職中の刑事・仙道孝司(せんどうたかし)。彼が遭遇する6つの事件から成る連作短編警察小説。

    犯罪者の人生も、心の傷を抱えつつ謎の核心に迫ろうとする刑事も、舞台となる北海道の各地の風景も、どこか寂しくもの悲しい。仙道が自らの回復を確信できたことで、最後に一筋の光が「廃墟」に射す。静かな余韻が残った。

  • 面白く読めたがなんか既視感。薄かった。やはり長い小説が良い。

  • 連作短編だが、特筆すべき話はなかった。
    直木賞なら同作者の他の作品でおもしろいのがあると思う。

  • 北海道を舞台に、休職中の刑事が
    知人に頼まれて事件の捜査に臨む話。
    主人公は同一の短編集。

    北海道の地域があちこち出てくるので
    なるほどーと思ったりした。

    表題作の「廃墟に乞う」が一番じわじわと心に残っている。
    なんか切ない。

  • ずっと気になっていた佐々木譲だが、なぜか読んでいなかったので、直木賞受賞作から読んでみた。
    クラシックな雰囲気で、安定感がある。
    全体としてムードは暗い。曇天の北海道、午後4時という雰囲気で、爽快さはない。人物関係やストーリー、細かい描写はさすがにうまく、ドラマを見てるように読めた。
    短編より長編の方がおもしろい作家なのだろうと思うので、他の作品も読んでみよう。

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著者プロフィール

一九五〇年三月、北海道生まれ。七九年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。九〇年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。二〇〇二年『武揚伝』で新田次郎文学賞を、一〇年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。他に『ベルリン飛行指令』『疾駆する夢』『昭南島に蘭ありや』『警官の血』『代官山コールドケース』『獅子の城塞』『犬の掟』など著書多数。

「2017年 『武揚伝 決定版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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