廃墟に乞う (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 194
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167796037

感想・レビュー・書評

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  • ある事件がきっかけで精神を病み休職中の道警察官仙道。その推理能力ゆえか休職中でも様々な知り合いから調査を依頼される。それも全て捜査中の事件ばかり。本作は6編から成り、2編目がタイトルにもなっている「廃墟に乞う」。謎解きは極めて正攻法で一つ一つの手がかりを積み上げ犯人を追い詰める。最後の「復帰する朝」には休職のきっかけとなった事件の概要が説明されている。

  • 2014.1.26~30 読了
    相変わらずリアルっぽい警察小説。休職警官を主人公にすることで管轄外捜査を矛盾なく可能にしている所がアイディアもの。

  • 淡々と進んでいく辺りはハードボイルドっぽいかも

  • 2010年直木賞受賞。連作短編集。
    読み終わり、勝手な想像で一人の刑事の後ろ姿が目に浮かびます。
    長身でスラッとして長めのコートを着て、佇んでいる。
    細面で繊細な表情を思わせる。

    捜査時の後遺症で神経を患い休職中である仙道刑事が主人公。
    今は療養中のため捜査権を持たない彼が、伝手を頼って身内や知り合いをどうか助けてほしいと依頼されるところから始まる。
    ドンパチない、ハラハラない、解決も、その後もなく、派手な場面は一つもない。
    冬の雪深い北海道を舞台に、ただ考えをめぐらし、人と会い、場所を訪ね行き、その中で真実に近づくための一片を見つけていく。
    どの章も、終わりの数行が秀逸。
    やさしさもあれば哀しさもある。
    幾度か読み返し、余韻を味わった。

  •  淡々と・・・あくまでも淡々と進んでいくようで私的には馴染めない感が否めませんでした。決してそれが悪評というものではないのですが・・・
     最後まで違和感のある刑事ものというところしょうか?

  • 読切小説
    仙道刑事が事件を解決してゆく。

  • 直木賞取ったくらいだから読む人が読めば面白いのだと思う。1つ1つが短いからか浅い話に感じた。

  •  第142回直木賞受賞。短編6作品全編、休職中の刑事が私的に依頼を受け、事件解決に貢献する。どのお話にも落ちが用意されていて、渋くまとまっている。

  • 北海道が舞台というと、最近読んだ「探偵はバーにいる」を思い出すが、この短編集も、北海道の土地土地の良さや、つらさが如実に現れていて面白く読めました。

  • 休職中の刑事を主人公としたことによって、これまでの警察小説にはない新しい警察小説が生み出された。すなわち、主人公の仙道はあくまでも休職中であるがゆえに警察手帳が使えない。しかも、自分の所轄ではないところでの事件に、いわば部外者として首を突っ込むのである。つまり傍観者として事件に関わっていくのだ。本書は、推理の妙をではなく、ニセコをはじめとした北海道の風土の中に展開する事件と、それにまつわる人間の心の動きを、読者もまた一種の傍観者として眺めていく、そのような小説である。

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著者プロフィール

一九五〇年三月、北海道生まれ。七九年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。九〇年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。二〇〇二年『武揚伝』で新田次郎文学賞を、一〇年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。他に『ベルリン飛行指令』『疾駆する夢』『昭南島に蘭ありや』『警官の血』『代官山コールドケース』『獅子の城塞』『犬の掟』など著書多数。

「2017年 『武揚伝 決定版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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