- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167801090
作品紹介・あらすじ
フクスケが『劇団大人サイズ』の作家になって3年。動員数も飛躍的に伸び、劇団は規模を拡大。全てが好転しているように見えた。しかし、フクスケは2つめの純愛を見つけてしまい、伝染病が世界を覆い尽くす中、劇団は宗教を始める。そして、カタストロフィに向かう物語は著者の現実と連鎖していく…。
感想・レビュー・書評
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脱線しまくりの物語は思いつきの好き勝手書かれていると思いきや、終盤にむけて全部の伏線を回収し、物語の大きな流れに引き込んでいく、その技量に感服。この分量でほぼ全編に笑いをちりばめているのもすごいし、こんなめちゃくちゃな感じで書いておいて、読んだ後に感動できるのがもっとすごい。
エロ、グロ、笑い、バイオレンス、愛、思想、そして感動、コノショウセツノナカニゼンブアルヨ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一気に読破。ウーンやっぱり松尾さんは天才だなあ。これでもかというぐらいに乱暴に丁寧に伏線を回収して、これでもかというほどに片付け散らかして物語を畳んでしまう……。美しいのか醜いのかまったくわからない。
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☆☆☆☆
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ざっと読んで放置していたのをきちんと再読したのは、舞台の「ふくすけ」を見に行ったから。全く違うストーリで面食らったが舞台は舞台でおもしろかったですよ。自分はエムコよりミツコ派です。
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出てくる登場人物がことごとく奇人変人もしくは変態で、かなりエログロな描写もありますが、基本的にはブラックでもユーモアを忘れない人なので、深刻にならずに笑い飛ばせば正解かと。大槻ケンヂの『新興宗教オモイデ教』を読んだときの感動と衝撃を思い出しました。突拍子もないフィクションでありながら、作者の私小説風でもあり、なんというか、フィクションを装った自己救済の物語だったのだと思います。
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電車移動で読了。松尾スズキワールドがぜんかい。読むのに体力いるけど、ものすごいスピードで読ませる。下巻のが評価高いのも、がちがちゆるゆるの伏線がいっきにくるし、納得!気持ちわるいし、エグくてグロテスクで生々しい。この本オススメしたら女子としてみてもらえなくなるなぁ。
多分イケると思うって貸してくれた友だち、どんだけ私のことわかってんだ!? -
T島さんが「2010年に発売された文庫で一番だ」、と仰ったので。
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かるーい気持ちで購入した本だけど,読むのに体力がいる本は久々ですね・・・ 「この本お勧め」とかいう女子とは仲良くできそーもありません...