泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部 (文春文庫 さ 34-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (565ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801229

感想・レビュー・書評

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  • 長板坡の戦いが本書の中心。にしてもこれにまるまる一巻費やすとは。

    張飛、趙雲の人間とは思えぬ活躍に思わず笑いが。いやはや、酒見さんのこの物語はスプラッター喜劇なんですな。

  • 本当に面白い! このまま、第三部の文庫を読んじゃったら、ハードカバー、行きかな……。

    物語の間に挟まる作者のぼ、ゴホン! つ、いや、いや、解釈が斬新で学ぶことが多い。余裕があれば『三國志』も読みたいんだけど、うれしい悩みが増えました♪

  • 今作でも相変わらず孔明の活躍はほとんどありませんが、劉備軍団の有名武将たちの個人的活躍が目玉の長坂坡の戦いがありました。
    第1部では取り敢えず人間の範疇にいた張飛や趙雲が人外のモノになっていき、はたして彼らがいつか人間になれる日がくるのか、それともやっぱり人外に一直線なのか三国志好きとしては少しの心配をしつつ読了。
    ていうか、このペースの刊行で酒見さんの生きてる間に完結を迎えることができるのかが、個人的に一番の心配ですね。

  • -歴史とは解釈の賜物だ!-

    三国志はこれまで複数の著者の作品を読んできた。それなりの知識を有している自信はあったし、本筋は理解しているつもりである。それでも本作を通じて新しい発見があった。

    それは一言で表すと歴史とは解釈の賜物なのだ、という当たり前だけれど忘れがちの事実である。正確な歴史なんてものはないのだ。歴史はどうしても書き表す人の思想や哲学から逃れることはできない。資料の狭間狭間を埋めるものは想像力であり、希望であり、悪意なのかもしれない。

    本書においては、これまでとは一味違ったスパイスを加えられ、劉備三兄弟や孔明が描かれている。この本を読むとこれまで吉川三国志や陳舜臣三国志や横山三国志に親しんできた方は新鮮な感想を抱くだろうし、人によっては不快感を覚えるかもしれない。しかし、そういう論争やざわつきを生み出すことができたなら著者にとっては大成功と言えるだろう。

    単行本版だと一冊500ページ弱という分量でありつつも、なかなか物語は進まず非常にじれったい。少し蛇足が多いというか冗長なところがあるので、星はひとつだけ減らした。

    しかし、歴史とは解釈の賜物という改めての訓戒を与えてくれたのと、三国志のしらざる世界をもっと知りたいというモチベーションを与えてくれたので概ね満足できる一冊だった。

  • 【読了メモ】ようやく出会いました。長かったなぁ…。(2019.6月読了、本登録10月)

  • 酒見先生の描く体育会系劉備軍団に愛着が湧いてきた。
    目玉は負け戦にして超見せ場な長板橋。二体の殺人マシーンが大活躍。

  • 劉備の魅力の中身とは。趙雲と張飛が最も輝く長坂坡の戦いの真実とは。そして、その中で孔明は何をしていた?新解釈はますます転がり、真解釈にたどり着く??酒見版三国志がとまらない!五丈原まで寿命がもつのか!?

  • 面白いが、そこまでおかしな人ではないような、、、

  • 魯粛かわいそうだな。
    主演男優賞級の伝説の数々が最高。

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