- 文藝春秋 (2011年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167801243
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
日常の中での働く喜びや人間関係を描いたお仕事系小説で、内装会社の社員たちの心温まるエピソードが連作短編形式で展開されます。登場人物たちは、競争や派閥争いとは無縁で、仕事に誇りを持ちながらもお互いを信頼...
感想・レビュー・書評
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先日読んだ「神様には負けられない」にこの作品の舞台となった会社<ココスペース>が登場したので懐かしくなってまたまた再読。
単行本で読んだのだが再読レビューはタイムラインに載らないので文庫本で書き込む。
社員50人弱の内装会社<ココスペース>の社員たちが入れ替わり立ち代わり主人公となる連作短編集。
核となるのは営業の高柳、設計部の隈元、施工管理部の篠崎の『黄金トリオ』または『魔のトライアングル』。
高柳が取ってくる案件は個人店舗ばかりのために利益は薄い。営業姿勢は相手の話を聞くばかりで具体的な内容になれば隈元や篠崎に丸投げする。
その隈元は自分の個性と好みを追求した設計を提示したり気に入った木材や椅子などの材料があれば使う宛もないうちに自腹で買ってしまうし、篠崎は仕事をしているか呑みに行くかフーゾクに行くか。
作中の言葉で言えば『莫迦』三人組という感じ。
なのに何故か憎めない。もっと言えば<ココスペース>には嫌な人がいない。
唯一、高柳と同じ営業の江沢は嫌味で上から目線で嫌な奴になりかけていたのだが、彼視点の話を読むとまたちょっと違って見える。
シルバーマンネリな水木設計部長も、皆から恐れられている総括室室長の大屋にも、社長の巨瀬にもそれぞれ情熱と青さのある若い頃があって、数十年経った今もそんな『莫迦』や青さや情熱のかけらは心のどこかにあるのが嬉しい。
ちょっと扱いづらそうな若手の岩城や石渡や橋本もなにかのきっかけでやる気と仕事の取り組み方を掴んで、これから先成長していきそうな雰囲気がある。
それぞれ悩みや葛藤を抱えているのだが、傍から見ればワチャワチャして楽しそうだ。
何かとミ○ドのドーナツを食べてるのも自由で良いし、めちゃくちゃなところもあるけれど互いにフォローしているところもある。
最後に皆で壁を塗るシーンは<ココスペース>らしさを表現していて面白い。
ちょっとだけ出てきた和服のデザイナーは<凹組>のあの人かな。
2008年初版なので時代を感じるところもあるが、これぞ山本さんらしいお仕事小説といった感じで、何度読んでも楽しめる。
※「神様には負けられない」レビュー
https://booklog.jp/users/fuku2828/archives/1/4103227222#comment詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内装会社のユニークな社員達の日々を描いたお仕事系小説。連作短編のようで読みやすかった。どこにでもあるような日常の話なのだが、ほっこり心温まる。クマさんと鮎川さん、ひっつくのかと思ったけど、、、
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もともとお仕事系の小説が好きなのもあり、とっても面白かったです。
お仕事系と言っても、企業同士のシェア争いや、派閥や出世のような野心的な話題はなく、ましてや「倍返しだー!」みたいな熱さも もちろんありません。
一見どこにでもありそうな内装会社の、高柳さんを中心とした営業と設計と施工のチーム。
ガツガツ感はないものの皆んな仕事が大好きで、自分の仕事に誇りを持ちつつ それぞれに信頼・尊重しあう関係。 お店の立ち上げやリニューアルに伴う内装工事をとおして、社内・社外の人と関わりながらより良いものを作るために取り組んでいく。
仕事の種類や取り扱いの大小ではなく、目の前の仕事一つひとつを楽しみながら取り組んでいくことの大切さが感じられる本書でした。 -
社会人が主人公の小説。働く人なら誰しも経験のある上司や社外関係者からのお叱りや受けてきた恥など、登場人物の目線で描かれており、自分だけじゃないんだなーと勇気をもらえた。それぞれの企業戦士模様が面白かった。
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内装会社に勤める人達の人間関係を面白く描写している作品。
営業、設計、施工の3人を中心に、統括室や顧客などが絡んで楽しく描かれている。
この作家さんの描く小説にはイヤな人が出てこないのがいい。
本当にストーリーにすんなりと入っていける。 -
社員一人一人が主役のお仕事小説。
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店舗などの内装設備会社ココスペース。営業担当のベテラン社員高柳は、同社の新入社員橋本がズル休みをしていることを知る。現場に向かっている途中で、橋本が自転車でフラフラと走っているところを見つけ…。
あー面白かった。
これが第一の感想。大事件はない、ひねったハラハラもない、感動もない、でも面白い。
過去に読んだ作品が『凸凹デイズ』だったので、デイズシリーズ=山本幸久の会社シリーズなのかな?高柳、石渡、篠崎…それぞれの視点で、難しい仕事を抱えては、それなりになんとか解決していくという、普通の仕事の話で特に盛り上がらない話といえばそれまでだが、どんどん読ませていくのは作者の力量であろう。
『凸凹デイズ』でも感じたのだが、山本幸久の作品を楽しむには、まず登場人物の強力に作りこまれたキャラクターの魅力を感じることが必要だ。『凸凹デイズ』を読後に複数の人に貸した時も、「とても面白かった」という人と「イマイチ」という人に別れたのだが、キャラクターを受け入れて読むか、動いた先で何が起こったかという部分を読むかで、全く感想が変わってくるだろう。
本作は、やはり現場で、中間管理職あたりに属する人たちの話は面白いが、ベテランの部長クラスになると、作者もすこしいじることに躊躇しているのか、それともキャラクターを作り込めなかったのか。特に大屋さんの章は、ストーリーを進めたくて、前のめりに描かれてしまって、読んでいて苦笑いしてしまった。
自分でも文章(ちょっとした小説)を書いているのだが、こういう、どうってこと無いけど、丁寧な作品を作り上げたいと思える作品である。漫画などを書いている人は、この作家は必読ですよ。 -
皆が主役の会社小説。それぞれがそれぞれの思いの中で仕事を捉えモチベーションを維持している姿が微笑ましい。ちょっとやる気になる1冊。
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感想
人間讃歌。労働が輝いて見える。どれだけIT化が進行しても、どれだけ優れた評価制度ができても、人間を支えるのは人間で。人類が築き上げた楽しみ。 -
ココスペースはリフォームなどを手掛ける内装会社です。その会社で働く人々それぞれの視点で描いています。どの人もそれぞれいい味があり、楽しく読めました。仕事をお金を稼ぐ手段と考えず、自分の最大限の物を創る社員達を見て温かい気持ちになります。読み終わったら、仕事っていいなと思います。嫌な人が出てこないお仕事小説で、読み終わったら、きっとみなさんココスペースで働きたくなりますよ~私もシュウカツデイズしたいです!
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登場人物がみんな一生懸命で魅力的で、なにやら気分が良くなる読後感。
働こう! -
おもしろかったー。また会社で働きたいなと思わせるお仕事小説。悪人どころか、登場人物の誰をとっても憎めない人たち。みんな好き。
何かっていうとみんなミスドに行くのがおもしろい。 -
ザ 小説。ザ 短編集
って感じ。
こんな風に仕事を楽しみながら、一生懸命できたらいいねんけどねぇ。 -
働く事を楽しむってすごく難しいことだけど、楽しまないとやってられないし仕事の中に楽しみを見出す事が働くってことなのかもしれないと気づかせてくれる。 この作家はどの作品もアクの強いキャラクタばかり出てくるのに作品が巧く纏まっているのがまとめるのが凄いなと思う。
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甘ったるいと感じる人もいそうだけど、安心してhappy なストーリーを読めるので好き。
オフィスでかりかりやってるより、現場行ったり、資材調達したり、羨ましくなる。
最近、いわゆる、the チェーン店ではなく、チェーンでも立地に合わせて内装をちょっと変えたり、或いは全く異なる内装というパターンが多い。
なので、でかいところに頼んで、一律スケールメリットを享受してコストダウンを図る、というニーズが少なくなっている気がするので、小さいところにもチャンスがあるのかなと思ったりする。
あとは建てるとき、建てたあとのコンサル力とかもあるのかな。 -
凸凹デイズの方が好きだったかも…。
でも楽しめた。
著者プロフィール
山本幸久の作品
