キネマの神様 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.26
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本棚登録 : 3707
レビュー : 575
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801335

作品紹介・あらすじ

39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。"映画の神様"が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 「この映画を観て、涙を流さない奴は人間じゃないワよ! 血の通っていないケダモノか何かだワ!」

    たまたまつけていたテレビで、映画評論家のおすぎが言っていた。

    「何ぃ、こちとら映画はおろかドラマでも本でも涙ぁ流したことなんかねえんだ! おうおう、その喧嘩買ってやろうじゃねえか」

    当時高校生だった僕は、取り立てておすぎに関心があった訳でもないのに、なぜか過剰に反応し挑戦状を叩き付けられたような思いで映画館に足を運んだ。
    まだミニシアターという言葉も耳に新しかった頃、地元に新しくできた小さな映画館で、あか抜けたお姉さん方に囲まれながらちょっと背伸びをして観た映画。

    『ニュー・シネマ・パラダイス』

    心に沁みるいい映画だと思った。
    でも「涙を流さない奴は人間じゃないワよ!」ってのは言い過ぎだな。
    そうしたらラストのあの試写室のシーンである。
    美人のお姉さん方が出払った後、僕が顔を伏せたまま最後に席を立ったのは言うまでもない。
    そして、おすぎはおすぎではなく「おすぎさん」になった。
    あの映画を、公開当時にスクリーンで観ることができたのは本当に幸せだ。
    『キネマの神様』は絶対にいる。

    原田マハ『キネマの神様』(いや、「原田マハさん」だな。)

    なんて映画愛に満ちた小説なんだ。
    「キネマの神様」におけるバトルはもちろん、歩がチラシの裏に書いた文章、父のノート、ちょっとした会話、新村のアニメ観にいたるまで、すべてが立派な映画論、レビューになっている。
    登場する映画、ほんのちょっとだけ引用される映画でさえ全部観たくなる(ホラー苦手だけどやっぱり『サスペリア』も観なきゃ)。
    いろんな人が語っている体になっているが、当然、原田マハさんが一人で書いている。一つの映画を裏と表、多角的に語れるって凄いな。

    そしてテアトル銀幕のテラシンよ!
    『ニュー・シネマ・パラダイス』と『ライフ・イズ・ビューティフル』の二本立てなんて、どんだけ俺から水分しぼり取る気だよ!

    映画も小説もハッピーエンドがいいな。
    紆余曲折があってもすべてがうまくいかなくとも、一筋の光でもいいから最後は明るい涙を流したい。
    野暮を承知で映画化するなら、大滝秀治さんで観てみたかった。共演は尾野真千子で。
    そして特別出演にクリント・イーストウッド。

    未読の方がいらっしゃっても筋は語りませんよ。
    このレビューは予告編だと思って、
    『キネマの神様』本編を、乞うご期待。

    • kwosaさん
      nobo0803さん、こんにちは。

      こちらこそリフォローありがとうございます。
      本当に素敵な本でした。
      早速、図書館で原田マハさんの他の本...
      nobo0803さん、こんにちは。

      こちらこそリフォローありがとうございます。
      本当に素敵な本でした。
      早速、図書館で原田マハさんの他の本を予約したので楽しみに待っているところです。
      趣味は読書と妄想なもので、いろいろ考えてしまいます。でも考えている最中が一番楽しいんですよね。
      これからもよろしくお願いします。
      2013/03/12
    • courbetさん
      初めまして。

      「ニュー・シネマ・パラダイスとライフ・イズ・ビューティフルの二本立て」に興奮して
      どこの映画館でやっているのか慌てて調べそう...
      初めまして。

      「ニュー・シネマ・パラダイスとライフ・イズ・ビューティフルの二本立て」に興奮して
      どこの映画館でやっているのか慌てて調べそうになりました。
      この作品、絶対読まなくては。

      kwosaさんのレビューはまるでもう一つの後書きのようで、本棚に入っている作品のどれもこれも読みたくなってきます。
      これからも素敵なレビューを楽しみにしています。
      2013/03/15
    • kwosaさん
      courbetさん

      リフォローとコメントをありがとうございます。

      この二本立てには興奮しますよね。
      これに限らず「テアトル銀幕」は、いい...
      courbetさん

      リフォローとコメントをありがとうございます。

      この二本立てには興奮しますよね。
      これに限らず「テアトル銀幕」は、いいカップリングで映画を掛けるんですよ。
      『キネマの神様』是非ご一読ください。

      ブクログのおかげで未知の面白い本にたくさん出会えます。
      もちろん courbetさんのレビューも参考にしさせて頂いてますよ。
      これからもよろしくお願いします。
      2013/03/15
  • 原田マハ『キネマの神様』文春文庫。

    Twitterのフォロワーさんからお薦めされて手にした作品。成る程、この作品も素晴らしかった。この作品も含めて、原田マハには一体何度泣かされるのか……

    本書の題材は映画だ。しかも、名作と呼ばれる古い映画が何作も登場する。それらの映画のストーリーを思い出しただけで涙がこぼれそうになるのに、原田マハが描く家族の物語がそれに追い討ちをかける。前半を読んだ限りでは、一度どん底を味わった主人公が再び陽の当たる場所に這い上がる再生の物語かと思ったのだが、ところがどっこい想像を超える展開が待っていた。

    主人公の39歳独身の歩は課長職まで登り詰めた会社を突然退職する。折しも、映画とギャンブルが趣味の不良老人の父親が心臓の病で入院することになり、付き添いの母親から父親が多額の借金を抱えていることを知らされる。無職となった歩と不良老人の父親は映画を通じて……

  • 映画への熱き思い、
    ただ好きだという気持ちを
    これほどまでに真っ直ぐに言葉にできる原田マハさんが羨ましい(>_<)

    読み終えた後に感じる
    本当にいい映画に出会えた時の
    高揚感と興奮と充足感、
    そして誰かに話たい気持ち。


    自分も映画が好きで
    高校時代は授業サボって
    映画館で3本立てを観て
    クラブまでの空き時間をつぶすのが
    日課になってました(笑)(^_^;)


    目指すは
    本作の名画座「テアトル銀幕」と同じように、
    薄汚れた路地裏に
    ひっそりと佇んでるような
    昭和の香りが
    プンプンする映画館。


    今ではほとんどなくなった
    手書き看板の味のある絵。

    あの輝くスクリーン。

    ポップコーンのバターの香り。

    映画が始まる前の
    『ビィー』という
    ブザーの音♪

    映写機から出る光の反射ぐあい。


    見るものすべてが新鮮で
    背伸びしたい年頃の少年にとっては、
    「今から俺は
    あの甘い闇の中で映画を観るんだ!!」
    っていう、
    ドキドキ感こそが

    大人の世界を垣間見せてくれる
    未知への扉であり、
    もうたまらない魅力だったのです(^_^)


    映画ファンなら
    ヨダレたらたらな小説だけど、
    なんと言っても
    ゴウちゃんのキャラがいいのです(笑)

    ギャンブルにうつつを抜かし
    心臓を患い借金まみれになっても
    娘に千円借りて
    映画館で映画を観ようとする(笑)
    まるで少年トトのような
    どうしようもない歩の父ゴウちゃん。


    ゴウちゃんと
    謎のローズ・バッドとの
    映画で繋がれた絆には
    ホンマ泣かされたし、

    ゴウちゃんが書いた
    「フィールド・オブ・ドリームス」のレビューの素晴らしさよ。


    自分自身亡き父とのキャッチボールが
    鮮やかに浮かんできたし、
    文体こそ人なりを
    コレ以上に体現したレビューがあっただろうか。


    レビューとは
    誰かに伝えたくてムズムズする思いを
    文章から感じられなければ嘘だ。

    文章が上手い下手なんか関係ない。

    好きが詰まった文章、思い入れたっぷりのレビューに
    自分は惹かれるのです。


    自分も批評ではなく、映画や文学への
    「好きな思い」を
    ゴウちゃんのように
    ただ伝えていきたい。


    しかしマハさんってばスゴいなぁ〜

    映画と文学、
    二つの神様の存在を感じずにはいられない小説って
    なかなかないですよね(笑)

    • まろんさん
      映画と文学、二つの神様を感じずにはいられない小説!
      まさにそうでした!さすが円軌道の外さん♪

      もう、ゴウちゃんのレビューを数行読んだだけで...
      映画と文学、二つの神様を感じずにはいられない小説!
      まさにそうでした!さすが円軌道の外さん♪

      もう、ゴウちゃんのレビューを数行読んだだけで
      涙がぽろぽろこぼれるような、幸せな読書でした。
      最後にテアトル銀幕に集まる登場人物みんなが愛おしくて。
      映画好きの人にはぜったいに読んでほしいし
      それほど映画に興味のない人でも、読んだらきっと映画館に足を運びたくなる本ですよね(*'-')フフ♪
      2013/05/03
    • 円軌道の外さん

      まろんさん、
      コメントありがとうございます!

      自分はホンマ
      孤独な少年期に
      映画と音楽と文学に救われた人間なんで、
      コレは...

      まろんさん、
      コメントありがとうございます!

      自分はホンマ
      孤独な少年期に
      映画と音楽と文学に救われた人間なんで、
      コレはもう
      思い入れたっぷりに
      読んでました(笑)(>_<)

      いろんな映画作品のタイトルが出てくるだけで
      もうニヤニヤしっぱなしだったし、

      自分も小さな名画座のような映画館にこそ
      映画という娯楽の本質があるような気がしていたので
      原田さんの思いが
      手にとるように共感できたんですよね。
      原田さんの小説は
      今回初めて読ませてもらったので
      これからまた追っかけていきたいなぁって思ってます(^_^)v

      しかし映画見る時間が
      今は欲しいです(>_<)

      2013/05/05
  • 映画への愛で結びついた人々の、敗者復活戦。
    だんだん盛り上がる感動作です。

    う~ん、まいった。
    こういう映画を取り上げるとは。「ニューシネマパラダイス」に「ライフ・イズ・ビューティフル」「フィールド・オブ・ドリームス」!って、‥ ほかにも‥
    途中で2回休みましたよ。
    こんな書き方されちゃあ、たまったもんじゃないもの‥泣きすぎちゃう。

    円山歩は、入院した父の代理でマンションの管理人室を預かっている。
    父が日誌に、映画評をたくさん書いているのを見つけた。
    歩は休暇を取ったと感謝されているが、じつは会社を辞めたところ。
    大手の再開発企業(デベロッパー)に勤めていた歩はキャリアウーマンで自慢の娘だったのが。
    初の女性課長として都市型シネコンの仕事に邁進したのが嫉妬されたのか?あらぬ噂を立てられ、孤立してしまったのだ‥
    父の郷直(さとなお)はギャンブルと映画に金をつぎ込んで借金まみれ、母はその尻拭いをする人生だった。

    依存症の家族の会に出席した歩と母は、父の借金を肩代わりするのをやめることにした。
    父が通っていた名画座「テアトル銀幕」のオーナー、テラシンこと寺林は、常連の父がすっかり元気をなくしていると心配する。
    ほかの生きがいを見つけるために、歩は父に映画のブログを始めたらどうだと勧めた。

    父の投稿で、思いがけなく歩は、映画雑誌の老舗「映友」で仕事をすることになる。
    かって欧米から映画を輸入し始めた時代の先端にいた親子の会社だったが、今はここも斜陽になっている。
    「ゴウ」のハンドルネームで書く歩の父の映画評も思わぬ評判を呼び、英訳したものに反応があった。
    「RoseBud」(薔薇のつぼみ)というハンドル名の‥
    日米の~おそらく高齢の男二人の映画好きによる丁々発止のやり取りに、注目が集まる。
    名画座の存続危機に、ゴウは応援を求めます。日本には名画座というものがあると。新しいものではなく館主のセレクトで選んだ大好きなおすすめの映画をかけるのだと。それがつぶれかけている‥
    呼びかけに対して、ローズバッドは?

    家で見られる時代になっても、映画館の大画面で見る臨場感、心躍るひとときは特別なもの。
    映画のように展開する~愛あふれる物語。
    リアルだけど夢があります!

  • フォローさせていただいている方のレビューがよくて「読みたいなぁ」と購入したものの、「積ん読」状態になっていて、深夜1時過ぎにふと読み始めたら止まらなくなり、気が付くと3時半で空はしらじらとしていました。
    和光ウラの名画座。そう、私もそこでこのKeyになる映画を観ました。最後に高名な映画監督になったトトが泣きながらフィルムを観るのと一緒に、私も泣きながらその映画を観ました。
    そんな私の琴線をくすぐってくれる読みどころ満載の「オトナのお伽話」です。
    数々の映画に対するゴシック文字で書かれた映画評はどれもいいですし、ピックアップされている映画もどれも触れたことのある映画で親近感抜群。でも、何よりも父ゴウちゃんとローズバッドのやりとりに夢がある。
    ネットという「魔法」のおかげで、映画への愛を語り合う国境を越えた高齢男子(←これって日本語として変ですね)の友情、すごいです。
    何かに熱くなれるってやっぱり男子の特権なのかも…と錯覚せずにいられないくらいです。
    あ~、私もまたこの映画が観たくなりました。
    ちなみに小さな2本立て名画座としては「目黒シネマ」がオススメです。

  • まず、著者の原田マハさんが、アートだけでなく映画にもお詳しいのに驚きました。出てくる作品のタイトルは有名なものが多かったけれど、作中に出てくる映画評は映画に精通していなければ、書けないものだと思いました。次から次へと出てくる映画のタイトルは映画好きの読者にはたまらないものではないでしょうか。
    主人公の歩の父ゴウが書いた映画評ブログの内容は皆よいのですが、「親愛なるローズ・バット」というテアトル銀幕の危機に助言を求めるブログ(手紙)が素晴らしかったです。後半まで明かされないローズ・バットとは一体何者かと思いました。


    以下完全にネタバレです。
    一番好きな映画を一番好きな人と観る、ラストシーンももちろん最高でしたが、私は少し手前の、歩の母が「ただ一度でいい。あんなふうに、お父さんと一緒に、散歩がしたい」と以前に言っていた、せつない夢が叶った、歩と、父、母の三人でお花見をするシーンがすごくよかったです。
    「キネマの神様」がみんなの夢を叶えてくれた、映画の夢のようなお話でした。

    • まことさん
      そんなことは、全くないと思います。
      逆に、映画のレビューもなさればいいのではと思いますが。
      では、今、『本日はお日柄もよく』が貸し出し中...
      そんなことは、全くないと思います。
      逆に、映画のレビューもなさればいいのではと思いますが。
      では、今、『本日はお日柄もよく』が貸し出し中で、新作は図書館でひと月程待たなくてはならないので、何か1冊ありますか?
      『常設展示室』は次に読もうと思って、手元にありますが…。
      2019/06/01
    • kanegon69 さん
      えっと、映画のレビューは Filmarks というアプリの中で、全く同じ kanegon69 でおりますw

      「本日はお日柄もよく」が時...
      えっと、映画のレビューは Filmarks というアプリの中で、全く同じ kanegon69 でおりますw

      「本日はお日柄もよく」が時間かかるようでしたら、「旅屋おかえり」をおススメします。「本日はお日柄もよく」を読んだ後でしたら、「総理の夫」もいいです。

      あと、何気に、「生きるぼくら」も私は感動しました。

      「常設展示室」は最後の話がピカイチで、私は涙がでてしまいました。場所注意です!この本の影響で、常設展示めぐりしようかと画策しております。

      まことさんはいつも優しいですね!ありがとうございます。でも私が言ったから、読まないといけないとか思わないでくださいね。読む・読まないは全くの自由ですし、感想もいろいろあっていいと思っていますので。

      ではでは、よい週末を。
      2019/06/01
    • まことさん
      Filmarks、拝見しました!凄いですね!!
      kanegon69さんはあちらでも鍛えられてらっしゃるからブックレビューも上手いのかな~と...
      Filmarks、拝見しました!凄いですね!!
      kanegon69さんはあちらでも鍛えられてらっしゃるからブックレビューも上手いのかな~と思いました。
      マハさんの本、ありがとうございます。全部いっぺんに読まないで、他の作家さんの本なども交えながら、少しづつ読んでみようと思っています。
      いつもありがとうございます。
      なんだか、私も映画が観たくなりました(^^♪
      2019/06/02
  • 原田マハの作品には──。

    原田マハの作品には夢が潜んでる。
    人間や芸術に対する愛情が潜んでいる。

    「楽園のカンヴァス」しかり、「本日は、お日柄も良く」しかり、そしてこの「キネマの神様」またしかりだ。
    時系列的にはバラバラで、まだ彼女の全作品を読み通したわけではないけれど。
    「楽園のカンヴァス」では、画家やキュレーターという絵画に携わる人々。
    「本日は、お日柄も良く」では、言葉の重みを大切にするスピーチライター。
    この「キネマの神様」では、映画館や映画評論など映画に携わる人々。
    みんな自らの仕事に誇りと愛と夢を持っている。

    この作品も、随所から映画に携わる人々の映画への熱い情熱が書かれているから、思いが伝わってくるのだろう。
    ゴウもローズ・バッドも、山川歩もテラシンも。
    みんなみんな映画を心底愛しているのだ。
    だから”キネマの神様”は彼らに微笑みかける。
    けっして映画館が廃れることはないのだと。

    東京総合開発は実在の”森ビル”を、テアトル銀幕は”飯田橋ギンレイホール”を思い起こさせる。
    この本を読み終えたあと、名作と誉れ高いにもかかわらず、未だ観ていない『ニュー・シネマ・パラダイス』を観たくなった。

    と文庫になる前に書いたのだが、未だに「ニュー・シネマ・パラダイス」
    を見ていない。反省。

    • けいたんさん
      こんにちは(^-^)/

      私の初原田作品です!
      本当に映画にしても絵画にしてもひきこまれますよね〜♪
      映画は映画館で観るのがいいの...
      こんにちは(^-^)/

      私の初原田作品です!
      本当に映画にしても絵画にしてもひきこまれますよね〜♪
      映画は映画館で観るのがいいのでしょうけどなかなか…
      それでも月1度は映画館に行くようになりました。
      今月は「スターウオーズ」行ってきましたよ!
      楽しめたけど、なかなか落ち着ける場面がなくて、息苦しかったです(笑)
      年寄りにはもう少しドラマが欲しいです。
      2016/01/15
    • yukimi516さん
      フォローありがとうございます。辻村作品、原田作品、私も大好きです。よろしくお願いします♪ニューシネマパラダイスもぜひ観てください!笑
      フォローありがとうございます。辻村作品、原田作品、私も大好きです。よろしくお願いします♪ニューシネマパラダイスもぜひ観てください!笑
      2016/03/13
  • ここ数年映画館に行ったこともなく、紙に書かれた文字をひたすら追っている身にとっても、この作品を読むと、映画の魅力が迫ってくる。
    映画を愛する人々の思いが詰まっており、映画ファンなら、作中に出てくる映画の題名を見つけるだけで、もう満足の境地ではないか。
    それにしても、原田マハのフィールドワークのひろさには、感心してしまう。「楽園のカンヴァス」等で、美術関係の知識の深さに、驚いたばかりなのに、映画にも並々ならぬ造詣を持っている。
    今後どういった分野を、作品に見せてくれるか、楽しみである。

  • これよかったよ、ではなく、なにも聞かずに見て!読んで!と人に勧めまくりたい作品は映画にも小説にもあります。この小説は両方。この小説を読んで!出てくる映画を見て!のダブル推し。自分なんかが感想を言葉にするのもおこがましい。でも語らずにいられないという…。
    この小説がフィクションであるのがとても残念です。ゴウちゃんのブログ「キネマの神様」を読みたい。そこに集まる人と映画の話をしたい。そのブログに関わっている人は、好きな仕事のプロであってほしい。かといって超人ではなく、生活を営んでいる人間であってほしい。 玄人受けする映画雑誌を読んでみたい。ブログで取り上げる作品が素敵な名画座で見られたらいい。ついでに新作が見られるシネコンが近くにあったりするといい。なにより、ゴウちゃんとローズバットの応酬をすべて読みたい。どこかに「この作品は実話に基づいた…」と言及されていないか探してしまいました。
    小説中に出てくる映画のセレクト、これがもう。 小説の世界に入っていって参加したくなるタイトルばかりです。映画をあまり見ない人でも知ってるようなものから、名画の呼び声高いもの、そこまでヒットした様子はないけどファンが多いものまで幅広い。そしてこれは個人的かつ希望的観測なんですが、小説のなかに色々な映画のエッセンスが登場しているように思いました。歩がチラシ裏に書いた文章、書き出しをゴウちゃんの感想文と同じにしてるのは「小説家を見つけたら」でショーン・コネリーが教えてた文章の書き方と同じだな、とか。作品全体の、物事を都合よくしてしまう魔法のような展開は「ライフ・イズ・ビューティフル」でロベルト・ベニーニが見せてくれたのと一緒だとか。
    「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストシーンでは、アルフレードの計らいに感動する一方、アルフレードの不在と映画が終わってしまうことが悲しくなって泣きました。この小説も、ハッピーエンドなんだけど彼がいないこととと小説を読み終わってしまうのが悲しかった。そして現実に戻ってきたときに思ったことも同じでした。魔法の世界を見せてくれてありがとう。

  • 最近、悲しい出来事があり、元気になりたいと思って、この本を購入した。
    映画を観る、と言われて想像する場面はどんな情景だろうか。映画館、家、はたまたスマホで鑑賞する人もいるだろう。作品をより多くの人に観てもらうという、考え方からすれば、今の時代は成功しているのかもしれない。
    ただ、そこであえて私は「場所」に重きを置いていくべきだと思う。映画館の、圧倒させられるスクリーンの大きさ、こだわり抜いた音響。そして見ず知らずの、今後会わない人との感情の共有…。シネコン世代なので、この本に出てくるような名画座に馴染みがないが、それでもこの本から映画の良さはしっかりと伝わってきた。
    感情の共有といえども、映画の感想は人それぞれである。
    自分にとって印象に残ったシーンでも、他の人からすれば何の意味もない場面かもしれない。だからこそ、感想を書くことや他人の感想を読むことは、気づきがあって楽しいのだ。
    この本を読み進めると、様々な映画の感想が出てくる。少しネタバレになるが、途中から感想を巡って、こういった意味じゃないのかとの戦いが始まったりもする。
    しかしそれは、作品が好きだからこそ、深読みしたり、考えたりできるのだと思う。ただ、忘れてはいけないのは、対立した際は、相手を全否定するのではなく、考え方を立てつつも、自分の意見を書くこと。
    君の意見はここは僕と違うけど、ここはいいね、というやりとりは、まるで新たに一つの作品を作り出しているような、そんな感じがする。
    この本に出てくるようには、上手いこと書けないのがもどかしいけど、それでも今後も多くの作品に触れて、感想を書いていこう、と勇気付けられた一冊だった。

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著者プロフィール

原田マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞。2019年『美しき愚かものたちのタブロー』で第161回直木賞候補に。

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