ブロードアレイ・ミュージアム (文春文庫 し 52-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801472

感想・レビュー・書評

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  • アニメ化に向いていると思う、というかしてほしい。読了当時、何度もツイッターでつぶやいていました。小路さんのお話の中でも、今まで読んだ中でもとりわけ大好きな一冊です。

    導入から物語にぐいぐい引き寄せられてわくわく満載。一話ごとにキャラクターにスポットが当たってどんどん好きになる。香水と帽子がやっぱり何回読んでもだいすき。博物館は個人的に無機質でひんやりした印象だけれども、こんなにもあったかさにあふれている。本当にホームを描くのが小路さんはうまい。最後の収蔵品リストも必見です。最後の最後まで楽しませてくれるエンターテイナーな一冊。

  • 登場人物が多く、最初のうちは混乱したが、読んでいるうちに情が入ってきてしまい、最後にはもうこの登場人物に会えないのか、と大泣きしてしまいました。

    愛しきならず者たちとちょっと変わった美術館。
    触りたい病の少女だけが見える数々の事件。
    「気をつけろ!」「ここはブロードウェイだぞ!」

  • ブロードウェイ版下町人情物語ですね。登場人物があっさりし過ぎて物足りないけどわりといい感じです。

  • ★★★☆ 舞台感は溢れる作品です、少し蛇尾だったのは残念ですけど…

  • "愛すべき悪党"たちの物語。
    著者らしい優しいお話。

  • ドラマ用に書かれたような一冊。

    世界中の骨董、古美術を扱う博物館を通じて巻き起こる事件を解決してゆく物語。

    夢溢れる楽しいお話。

  • 1920年代のブロードウェイ。
    悪党や詐欺師など裏社会に住む者が集うブロードウェイにある≪ブロードアレイ・ミュージアム≫で働くことになったエディ。一見貴重品の展示された美術館だが、裏の顔は…。
    個性的なキュレーターやどこか憎めない悪党たちが物に触れるとその物に関わる人の未来が見える少女フェイの見た『悲劇』を変えるために奔走する話で1つずつの話が短くて面白かった。
    物自体も魅力的ではあるがルールとして見た未来を話すことの出来ないフェイの反応を見ながら推理していく様子、そして痛快な解決策は読んでいてすっきりする。

  • 路地の先にあるのは、ブロードアレイミュージアム。
    ありえないほどの貴重なお宝ばかりのそのミュージアム。
    でも、お宝の話じゃなくて、巻き起こる事件の数々を
    ミュージアムのみんなが解決していくお話。
    そこには、ちょっとした悲しさと愛が感じられる。

    出てくるみんなが温かくて、お茶目で、愛すべき人々だというのは
    小路幸也さんの特徴だと思うけれど
    この作品も勿論そうしたモノの中の一つ。
    私も一員としてミュージアムにいられたら、
    と無性に思う。

  • ある事情によって一風変わった美術館で働くことになった男性の周りで起こる事件の話。周りのみんながキャラが立ってておもしろいので舞台やアニメ向きな感じ。香水の話が一番好きだったりする。

  • とっても暖かく、BAMのみんなの愛を感じることができる物語だった。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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