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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167801557
感想・レビュー・書評
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電通残業自殺問題が最近の大きな話題である。みなさんご存知の通り、残業が続いたため若手女性社員が自殺してしまったという事件である。
まだ社会経験も少ない若手女性社員を自殺まで追い込む電通という会社組織に大きな問題があることは間違いないのだが、この事件の本質と問題点はどこにあるのだろうか。
それを解くカギは、「会社とはいったいなんなのか」と「会社というものに対するわれわれの抱く幻想」にある。
結局のところ会社というのは利潤追求の組織。それ以上でも、それ以下でもない。しかしながら、人がつくったはずのこの会社という組織が、あたかもモンスターのように人を支配し、社会に影響を与え、もはやその暴走を人がとめられなくなりつつある。
そして、"会社から給料をもらってるんだから"と思考停止してしまった幹部たち。
この本は、会社というものの本質、そしてわれわれはそれを自覚したうえで会社というものと付き合っていかなければならないこと、を教えてくれる。
若きビジネスマンたち、これから社会に出ようとする就活中の学生たちに一読おすすめしたい。
そして、若き命を絶ってしまった女性社員のご冥福をお祈りしたい。
【このひと言】
〇株式会社というシステムが、その内に病を抱え込んでいるとするならば、それは人間の病でもあるわけである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
株式会社はその初発から病を抱えている、という考え方。氏の書いた『株式会社の歴史』を読んで理解を深めたい。
貨幣は人々が物資を交換するにあたっての便利なツールであったが、金で金を買う金融資本主義が一般化する中で、経済がバブル化した、という論は、その通りだと思う。昭和30年代はそれほど多額の貨幣を持たずともそこそこの生活はできていたのだ。 -
ビジネス
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株式会社のやり方だけで全てがうまくいくと思うのは変だ。そういうことがわからなくなってる。
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株式会社について触れている間は良かったが、
4章あたりから論を広げ、そこからは議論がぼやけたあやふやな感が否めない。株式会社という存在を考察するためには人間の本性を探らなければいけないという著者の言う文学的な姿勢は正しそうだが、十分に処理しきれていないようだ。
とはいえ不祥事の原因などを株式会社の歴史、性質をかいつまみながら説明しているところは興味深い。 -
株式会社を学校現場と読み換えても、共通するところが多々あった。
多くの人に読まれるべき著作と思う。 -
読んで登録忘れ
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資本主義至上主義に一石を投じる。
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就活の時に読んでおきたかった一冊という言葉を見て読んでみた。思想的(哲学的?)な話も絡んできとって、全部理解できたとは思えんかったけど、これから先、期間をあけながら何度も読み返す事で消化できていくんやろうな、と思った。
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この本で指摘されている、企業の論理を適用すべきでない領域にまで適用しようとする傾向というのは自己評価の低い人や鬱傾向の人を多く生み出しているのではないかと思った。生産性の低い従業員はリストラすべきで、劣った企業は市場から退場すべきだという論理はたやすく自分自身を襲う。そんなとき、企業の論理を内面化しすぎて個人の論理と区別が付かなくなっていれば、反論することができずに自己否定に向かう。そんな絶望、する必要ないのに!
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「株式会社という病、それは欲望の異名。」(p 142)
会社「の」病ではなく、会社「という」病。この洞察力が平川さん。
企業による不祥事は、悪い社員や悪い経営者によってたまたま起きたと考えるのではなく、会社の本質として内在していた何かの出現と考える方がよい、と言う。
中の人(株式会社の現役経営者)だけど外の視点を持つ人が、ゆっくり噛みしめるように検討してキラッと光る言葉を置いていく。
「ビジネスの本質は交換」「知識を積み重ねても知性にはならない」など。
『国家の品格』にも、『ウェブ進化論』にも、釈然としないものを考じるというその感性もいい。論理はなるほどと思うが感情が嫌がる、といいその理由を掘り下げる。そして、前者には他者への敬意が欠けていることを、後者には知というものを量で測ろうとする姿勢があることを指摘する。なるほど。
ただし、堅くて読みにくい文体。この本に限らずブログでもエッセイでも共著でもいつも同じことを感じる。取っ付きにくくて閉口する。 -
私事ながら今日、新入社員の分際で会社の上司と衝突した。詳しいことは書かない。
このとき、うちの会社の実態は全体主義と管理主義を思考停止で隠しているものの、異物が現れたときの矯正処置の徹底さは異常であることがよくわかった。恐ろしさすら感じる。
この本読んだのは、2週間前なのだが、「会社は個人を平気で裏切ることは覚えておくべき」ということが書かれていたのを思い出した。 -
株式会社というシステムの内包する矛盾を自覚する事の大切さ。
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