あなたに、大切な香りの記憶はありますか? (文春文庫)

  • 文藝春秋
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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801564

感想・レビュー・書評

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  • 数年前に嗅覚障害になり、においを感じることができなくなってからは、私にとって全ての”香り”は記憶だ。

    少しずつ忘れそうになる、嗅覚の記憶をつなぎ止めたくて、この本を手にとったような気がする。

    そんな私の期待を一番満足させてくれたのは「いちば童子」という話。
    小さな商店街の、魚屋さん、八百屋さん、文房具屋さん、おもちゃ屋さん、本屋さんが思い思いに発するにおい。ああ、全てのにおいが懐かしい。

  • 夢の香り 石田衣良 ★
    父とガムと彼女 角田光代 ★★
    いちば童子 朱川湊人 ★★★★ 
    アンタさん 阿川佐和子 ★★
    ロックとブルースに還る夜 熊谷達也 ★★
    スワン・レイク 小池真理子 ★★★★
    コーヒーもう一杯 重松清 ★★★★
    何も起きなかった 高樹のぶ子 ★★★

  • 8人の作家の、香りをテーマにした短編を集めたもの。
    こいうのを、”アンソロジー”というのでしょうか?


    実力のある作家さんばかりの作品なので、一つ一つの
    クオリティーは、とても高いと感じました。
    高樹のぶ子の小説をまた読みたくなっちゃいました。

    「夢の香り」 石田衣良
    「父とガムと彼女」 角田光代
    「いちば童子」 朱川湊人 
    「アンタさん」 阿川佐和子
    「ロックとブルースに還る夜」 熊谷達也
    「スワン・レイク」 小池真理子
    「コーヒーもう一杯」 重松清
    「何も起きなかった」 高樹のぶ子

  • 香りって一番記憶に残りやすいんだって聞いたことがある気がする。
    この短編集の石田さんの作品はすごい共感を覚えた。

  • 普通かな。

  • 記憶は、香りが鍵となってよみがえってくるもの。それぞれの作品のでき、絶妙である。

  • 「コーヒーもう一杯」(重松清)
    重松清らしく、ほんとうにゆっくりと流れるストーリーです。そして、悲しい思い出も、なぜか優しく、心が落ち着くように描かれています。

    季節の区切りは、思いでによって、分けられているのかも。

    ”季節の移り変わりに一日があるのだとすれば、その年の秋は、彼女がコーヒーミルを買ったあの日曜日に終わったのだろう。” (P191)

    そんなことを思いながら、淡い昔の思い出にノスタルジックな気持ちになりました。

  • プルースト効果が表現された本。

  • 香りによって浮かび上がる思い出たち8編。

    夢の香り/石田衣良
    父とガムと彼女/角田光代
    いちば童子/朱川湊人
    アンタさん/阿川佐和子
    ロックとブルースに還る夜/熊谷達也
    スワン・レイク/小池真理子
    コーヒーをもう一杯/重松清
    何も起きなかった/高樹のぶ子

    〈香り〉をうまく媒体として仕えていたのは角田作品のみ。
    あとは普段の掌編にちょこっと香りのテイストを加えただけ、という感じを受けました。
    話としては高樹&朱川作品も面白かったかな。
    あとはイマイチ。

  • いい香りの大好きなわたしにとっては、心惹かれるこのタイトル。
    そして、国語編集時代に、先生方が大好きだった二大小説作家(杉上調べ)、重松清と角田光代の作品が入ってるからには読まねば!ということで購入。
    やっぱり、重松清と角田光代は圧倒的な実力だな、と再認識(わたしが言うなんておこがましいけど・・・)

    実家の香りとか、わかかりしころにつけたコロンのかおりとか、昔大好きだった人がよくつけてた香水の香りとか、卓球人ならチャックの独特の香りとか(笑)、ふと、似たような香りで昔を思い出して懐かしく思うことってあるよね。

    今の我が家はイギリスで購入した Jo Malone のネクタリンの香り。いつか懐かしく思い出すことがあるのかな。

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著者プロフィール

阿川佐和子

1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で第15回講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で第15回坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力――心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第1位、ミリオンセラーとなった。14年、第62回菊池寛賞を受賞。

「2019年 『いい女、ふだんブッ散らかしており』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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