あなたに、大切な香りの記憶はありますか? (文春文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801564

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  • 「香り」の記憶は何かのはずみに想いだす、忘れがたいもの。人気作家8人が「記憶の中の忘れがたい香り」をテーマに競作。あなたの中のかけがえのない記憶を呼び覚ます贅沢なアンソロジー。

    私自身香りと結びつく思い出は多く、まさにそれは記憶に直結しているもののように思います。
    気だるい夏期講習の香り、卒業式の朝の香り、上京して一人暮らしを始めた日の香り……漠然としたものばかりですが、ふとその香りが漂っただけでも当時を鮮明に思い出すことができます。
    でも漠然としたものだからこそ、つかみどころが無い話が多かったように感じました。
    重松清の『コーヒーをもう一杯』はとても良かったです。短編なのに長編を読んでいるかのような充足感。苦味と酸味の豊かなコーヒーの香りがこちらにまで芳しく漂ってくるようです。

  • いい香りの大好きなわたしにとっては、心惹かれるこのタイトル。
    そして、国語編集時代に、先生方が大好きだった二大小説作家(杉上調べ)、重松清と角田光代の作品が入ってるからには読まねば!ということで購入。
    やっぱり、重松清と角田光代は圧倒的な実力だな、と再認識(わたしが言うなんておこがましいけど・・・)

    実家の香りとか、わかかりしころにつけたコロンのかおりとか、昔大好きだった人がよくつけてた香水の香りとか、卓球人ならチャックの独特の香りとか(笑)、ふと、似たような香りで昔を思い出して懐かしく思うことってあるよね。

    今の我が家はイギリスで購入した Jo Malone のネクタリンの香り。いつか懐かしく思い出すことがあるのかな。

著者プロフィール

阿川佐和子

1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で第15回講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で第15回坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力――心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第1位、ミリオンセラーとなった。14年、第62回菊池寛賞を受賞。

「2019年 『いい女、ふだんブッ散らかしており』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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