- 文藝春秋 (2011年12月6日発売)
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感想 : 110件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167801625
みんなの感想まとめ
一人で迎える老後を充実させるための心得を探求する内容で、著者の考え方は多くの人に共感を呼びます。高齢になると避けられない介護やお金、付き合い、時間の使い方について、具体的な実践方法や心構えが示されてい...
感想・レビュー・書評
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一人きりの老後
【動機】
人生の折り返し。
身体の不調もあり、生きること、働くことの尊さを改めて認識する毎日。
そんななかで、弁論がたつ上野さんの考え方に触れたくなる。
【内容】
2011年の発刊。
高齢になると必ず直面する事象を網羅的に論じる。
正解うんぬんではなく、上野さん冒頭の、老後のハードではなく、ソフトの部分の受け入れ方。
【こんな感じで過ごせたら、、、】
1.介護
①受け入れるこころ構え。
歳を重ねる。
弱くなることを受けいれる。
②自身でできること、出来ないこと。
自覚する。伝える。
③介助を受けて
○、▲のフィードバックを行う。
そして、介助者への感謝、ありがとうを伝えること。
2.お金
残すならば、自身が残したいひとへ。
それは、第三者でもよい。
寄付の視点。
3.付き合い
自身が自身らしくいられる時間。
それが大切。
広げるのではなく、見極め。
4.時間
3.同様。
上野さんが自然、山麓そばで仕事をする理由。
それは、ただ、そこにただずみだけで、1人きりで時間を過ごせること。
それが心地よいから。
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東大入学式における上野千鶴子名誉教授の祝辞が話題になっている。詳しくはヤフーニュースを読んでほしい。日本における女性学のパイオニアである。とは言っていも、平成よりは少しまえにしか始まっていない若い学問である。なんでも取り上げた分だけ学問になる。だから、「おひとりさまの老後」問題もパイオニアだった。けれども売れた。理由は一つしかない。学問として提示する前に、既に社会の方が変わっていたからである。大学入試における女性差別も、社会におけるさまざまな差別も、どうも(男)社会だけが気が付いていない場合が多いようだ。日本における「女性」とつく問題は、たいていこの体のようだ。さて、閑話休題。この本を読んだ。
文庫本が出たのが、2011年12月である。私は、その時読もうと思ったが、図書館に予約すると、数年待たなくては順番が回ってこないほどの予約が入っていた。しばらく予約していたが、途中で諦めた。当時は今ほど積極的に文庫本を買っていなかったのだ。今回本屋に平積みされていて、何も考えずに買ったのだが、実は単なる重版出来だったのである。この本にも書いているが、2007年に単行本が出た時は、こんなに売れるとは予想しなかったらしい。11年段階で28刷75万部、現在文庫本16刷だから軽く累計100万部は超えている。図書館の予約状況を見ると、300万人以上は実際に読んでいることになるだろう。この本にも書いているが、高齢化社会を迎えて、女性はやがては「おひとりさま」になる。なあんだ、シングルも家族持ちも同じじゃないか。だとすると、「1人で暮らす」ためのノウハウと「心構え」を書いたこの本が売れるのは、理の当然だったというわけだ。さらに言えば、オトコはかなりの数がシングルのまま生活している。ここに書いてあることは、ほとんど男にも当てはまることなのである。私が、読もうとしたのも理の当然なのである。
介護保険を使いどんな状態になっても満足して最期を迎えるノウハウに関しては、この本では具体性に欠けていて、既読の『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか? (朝日文庫)』の方がよっぽど為になる。この本には、まだ実現していないそのような社会になる前の、社会意識みたいなものが見えるということ。そして「おひとりさま」になるための心構えが読めることに意義があるだろう。
「おひとりさまで生きるためには、必ずしも家族は必要ない。けれども友だちは必要だ」その他「ピンピンコロリはファシズムだ」とか「介護される側の心得10カ条」とか「孤独死を恐れない。数日で見つけてくれれば十分OK」とか「遺言の書き方」とか、心構え的なことで十分読んで良かったと思った。
2019年4月読了 -
この作品は2007年に書かれたようです。
著者は、1948年生まれなので、著者が59歳位の時に書かれたものと思われます。
私が読んでいるのは、文庫本で、こちらは2011年に刊行されています。
その文庫本のあとがきによると、最初の単行本は、28刷75万部売れたそうです。
94頁まで読んで、図書館に返す。
2021年3月28日、追記。
本日読了。
上野千鶴子さん、どのような方かと思い、ウィキペディアを見てみた。
以下は、引用です。
上野 千鶴子(うえの ちづこ、1948年(昭和23年)7月12日 - )は、日本のフェミニスト、社会学者。専攻は、家族社会学、ジェンダー論、女性学。東京大学名誉教授。
NPO法人ウィメンズアクションネットワーク (WAN) 理事長、日本社会学会理事、元関東社会学会会長(2005年(平成17年度)- 2006年(平成18年度))、元日本学術会議会員(現在は連携会員)、シューレ大学アドバイザー、「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」共同代表を務める。 慰安婦問題の解決をめざす会に所属。 -
人間死ぬときは一人。
誰もが迎えうる「おひとりさま」の老後ライフを充実させるための心得を説いた本。
住居、おつきあい、介護、終末期の始末。
単行本の初版は今から10年以上前で、その間類似テーマの本は数多く出版されており、それほど目新しい内容ではない。
ただ、介護を「する方」ではなく「される方」の心得が挙げられているのはなるほど、と思った。
コミュニケーションは双方向なので、当然「される方」の心得も必要なはずだが、意外にその目線からの本はないのではないだろうか。
自分自身がどう生きていきたいのかしっかり考えること、お金も含めて実現に必要な準備をすること、コミュニケーションを大事にすること。
「おひとりさま」でなくても、「老後」でなくても必要なことである。悔いのないよう、今から心しておこう。 -
最近『自分ノート』を見つけて書いている最中でしたので、とても興味深い内容でした。
気負わず、サラッと書き進めてみようと思います。
未知の世界を垣間見た気がしました。
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少し古い本なので今と少し合わないところも散見されるが、1人として生き抜くには自分で探し、自分で回答を出すことが大事ということは思いを同じくさせる。
ただ当時出始めた新しい講など、廃れつつあるようで、今はもっと酷い世の中になって個人としてますます生きにくくなっている世の中と感じる。 -
10年前くらいの本なのでなんとも言えないし 筆者の生活水準を想定して考えればうなずけるのだろうけど...
世の中はもっと生活水準が低い人達の方が多いのでないかと思ってしまう。
自分の思いは間違ってるのかなぁと感じたことが1つありました。今の自分は認知症になってわからなくなってまで長生きしたくないと強く思っています。けれど歳をとってその立場になった時 死にたくない生きていたいとやっぱり思うのかなぁ...と...
その頃の自分もやはり自分なのだし...
でもやっぱり子供達にだけは迷惑かけたくないなぁ...と思ってしまうのよのね。自分の親がどんどん歳を取っていくのを見ていると 将来を悲観的に考えてしまう。
楽しみがなく愚痴ばかりの毎日...そんな老後は過ごしたくないと 楽しみを増やしていきたいと思いながら 日々を過ごしているけど...
今の私は孤独死でいいかな?とも考えている。それが寂しいことだとかあまり思わないかなぁ。ひとりでいるのが1番楽だしホッとする。その次に家族といる時...
自分は冷たい人間なのかなぁ...と考える時がたまにある。
けれど、もうムリ!と思うことに対して スルーすることに決めたらちょっと楽になったんだよね。
スルーする自分に対しての周りの目は全く気にならないと言えば嘘になるけど どう思われているかなんて考えてもわからないことを気にして病むより 心穏やかに過ごしたいかな... -
生きていれば誰でもそこに向かう「老後」
20 代よりも30代40代50代と年代がすすめば、ヒタヒタと近づいてくるわけで、不安が増すばかり。
この本は、「大丈夫よ、だってこうでしょ」と
根拠も統計も書籍も私見も混ぜて、励ましてくれる本でした。
サバサバした語り口なので、思わず笑ってしまったり、あるあると頷いたり。
病院や施設にいると、「家に帰りたい」と思う。
それは「家族と一緒に暮らしたい」という希望なのか、「自分の家というスペース」に帰りたいのか、周囲の人は取り違えているのではないか、という部分は、たしかに!と思いました。
夫や子供がいても、いなくても、(子供は巣立つもの)おひとりさまは多くなっている。
ひとりの家に帰るのなら、なんの問題もない。
むしろ帰ることを拒むのは同居人たちだ。
老後は100%やってくる。
あらかじめ準備することは可能なこと。
おひとりさまの老後にはスキルとインフラが必要。
住む場所、お金、友達、介護されることの勇気、
漠然とした心配や不安が、解消まではいかなくても、なんとかなりそう、と思えました。
地域的に選択肢が少なくても、自分で決めていいことはたくさんある。
介護に関しては、その質と対価は一致しない。
自分なりに考えて、しっかり準備しておこうと思います。 -
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エッセイにすべきか、ノンフィクションにすべきかw
2011年発行。
実は上野先生の著作をひとつも読んでいないので手に取ってみた。もっと概念論みたいなものかと思っていたが、さすが社会学者、データや参考文献、有名も無名も含んだ数々のおひとりさまエピソードなどなどがこれでもかとばかりに詰め込んである。だが、さらっと書いているのでとても読みやすい。おひとりさまができる人は当時快哉を叫んだだろうし、いつまでもぐずぐずとしている人には「私には無理」と思わせただけかもしれない。 -
◆2021/09購読
老後にそなえて、介護をどのように捉え、介護サービスをどう活用していけばよいかの心構えが指南してある本です。老後って漠然と不安があったりするものですが、この本をよむと、なんだか楽しく、ポジティブになれます。上野先生だけに社会問題にも切り込んでいて面白く学べます。 -
フェミニズムの大家による、老後の生き方過ごし方。
上野千鶴子の本を読むと大抵そうなるが、意気軒昂で知的で自立していてカッコいい、すばらしいと思う反面、彼女のようにバリバリと立派なキャリアや業績を築いたわけでもなく、交友や人脈や知名度もない一般人には無理なんじゃないか…とヘコまされる。
生き方同様、老い方死に方にもセンスや価値観が問われる時代。本書で紹介されていたように、奨学金を設立するなど、せめて後進を応援し希望を与えるような道を作りたいものだ。 -
2021.03.17 #009
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おもしろかった。既婚でも未婚でも死ぬときはおひとりさま。引き続き上野先生の著作を追っかけていきたい。
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以前から気にはなっていたけど、文庫になったので通勤で読んでみた感じで。女性の方が長生きする傾向にあるので、どちらかというと女性がおひとりさまになる確率が高くなるので、そういった意味でも一度は読んでおいても良いのかなと思う。暗い内容ではなく、意外にも明るい内容なので、おひとり様を悲観する必要は無さそう。
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星3つと半分。
図書館で借りて読みだしたら女性のための本だった。なんて、目次を見てわかっていたことだけど、ま、男だって参考になるだろうと読んだ。自分だって“おひとりさま”だからいろいろと勉強させてもらった。ただ、発刊されてから15年が経っている。退屈なところもあったけれど第2章と3章は結構面白くずんずん読んだ。印象に残ったのは…
孤独を恐れる必要はない。「ひとりでいることの辛さと、一人でいさせてもらえないつらさとは、どちらがつらいか」
「ストレスもトラブルも人間関係からくる。ひとりでいることが基本なら、心は平安でいられる」。これだ!
くれぐれも死んでから発見されて恥ずかしいものは早めに処分しておこうというとても大事な教訓を得ることができた。 -
一生シングルでも、今やこれから結婚して、離別シングル・死別シングルでも、ひとりになるときはやってくる。それをポジティブに受け止めて、どう備えるかを書いた本。家族以外、会社以外のネットワークは大事ですね。
至言だと思ったのが、「ほうっておいても保つような関係は、関係とはいわない。無関係、というのだ。」と。家族でも友人でも。
家族も、気の置けない友人は、こまめにと言わずとも連絡をする努力をして、大切にし続けよう。 -
コレクティブハウスという言葉をこの本で知りました。面白い。phaさんのギークハウスと同じような物かなと思っているのだけれど、シェアハウスを始め、年代を超え人は集まる流れに来ているのかな?と思ったりもした。「独り身は寂しい」という世間にNOを突き付けて視野を広げる書き方をされているのに「女」はこうで「男」はこうと言った強いジェンダー規範的文章に違和感を感じた。なんとなく、同性愛という言葉が出てくるが自分達とは別のものと考えていないか?同性愛者も男や女(またそれ以外の性もある)なんだぞ?と、そんな風に思った。
著者プロフィール
上野千鶴子の作品
