にょにょっ記 (文春文庫 ほ 13-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 125
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801663

感想・レビュー・書評

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  • 寝る前の一時、数ページだけ読むには最高のこのシリーズ。とにかく短くて、でもどの日記も必ず光るものがある。

    強いて言えば、天使のキレ(?)が「にょっ記」に比べてわずかにダウンしてたかも。

    それでも「明日は自分にも何か面白いことがあるかも」と、気分よく眠りにつける素敵な本だ。

  • どうやって生きてきたらこういう人になるのだろう。男版不思議ちゃん

  • 力が抜けた妄想日記。いや、にょっ記か。「にょっ記」と変わらず、心を軽くしてくれるような本です。
    みんながこんな感じで肩の力を抜いたら社会が明るくなるような気がしますし、社会が成り立たなくなるような気もします。私自身としては、古本で楽しむ姿勢を少し真似してみようかしら。

  • 妻とほむほむが、同じ習性を持つことが今回ではっきりした。そういうエピソードもあっての。そうか、そうだったのか、という。(13/4/10)

  • 3月19日がいちばん好き。ちん・じゃうお・ろう・すうう。笑った。でも、それ以上笑える日もない。なんていうか、ちょうどいい温度。穂村さんを通して日常を見るのは楽しい。

  • 「にょっ記」の続編だが、基本的なコンセプトが全く同じなので、どうしても2番煎じ感、マンネリ感は否めない。「にょっ記」もそうなのだが、「ちょっとした外界のおかしみの発見」に主眼が置かれていて、面白いことは面白いのだが深まりを持たない。穂村弘の場合は、むしろ自己の内に潜むものの発見を幾分か自虐的に語る方が、より本領を発揮できるだろう。「歌」は、やはり外界よりも心の内質の表現にこそ本質があるのだから。

  • にょっ記同様、電車の中や静かで人が多い場所で読んではいけません。顔が歪んだり、声が出てしまったりと読み始めてもすぐに閉じないといけなくなるからです。

  • 「にょっ記」に続き、やはり現実なのか空想なのか区別のつかない本文。(良い意味で) 実際に起こったことから空想の世界に入り込む箇所もあって、漫画を読んでるときみたいにわくわくと楽しくなって、次は次は、と急いでページをめくったらあっという間に読み終わっていた。休足時間が麻薬を隠すのに使えるんじゃないかという発想、すごい。

  • うまいなぁー

  • 前作「にょっ記」からパワーアップした感がある今作。
    特に以前に増して、類は友を呼ぶ感じが出ていて素晴らしい。
    著者が変な人を吸い寄せている感じ。
    現実なのかフィクションなのかが判別がつかないのがいい。

    著者のように、パンにプリンをつけて食べると、
    フレンチトーストの味わいに近かったのを思い出す。
    驚くことに、既製品の特売のプリンを買ってきて、
    ぐちゃぐちゃにしてからパンの両面に塗りたくって
    フライパンで焼けばフレンチトースト(もどき)ができるんです。
    カラメル風味もあってハチミツ、メープルシロップいらずに。
    興味のある方は今度やってみて。

    「私の男」と「俺の女」では伝わってくるニュアンスが違うことから、
    「男女は非対称な存在なんだ」と結論付ける著者のセンス。

    著者の妄想だけではなくて、
    時折、ものすごくシビアで現実的な視点が垣間見えるのが好き。

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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