午後からはワニ日和 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2012年3月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167801779

みんなの感想まとめ

動物園を舞台にしたドタバタのライトミステリーは、思わず引き込まれる魅力にあふれています。ワニやミニブタ、さらにはクジャクまでが盗まれるという衝撃的なスタートから、個性豊かなキャラクターたちが織りなす物...

感想・レビュー・書評

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  • 似鳥ファンのワタシ、やっと積読シリーズに手をつけます。
    今回は動物園が舞台のドタバタライトミステリ作品。似鳥さんらしいお仕事物にはずれなし。子供にも読ませられる内容で、日テレの土曜9時にドラマ化できそうな文体。

    ワニが盗まれた!なんてショッキングなはじまりで、みんながバタバタ、バタバタ!
    ミニブタが盗まれた!
    なんでミニブタ!バタバタれ!
    そしてメスのクジャクまで盗まれた!

    解決はあっけなかったのですが、さすが似鳥さん。キャラがしっかりしていて、もっと読みたいってなっちゃう、名探偵誕生です。

    続編しっかりゲットしてますぜ、つぎはダチョウ!

  • 動物園ミステリとだけ聞くとちょっと軽めなイメージを抱いてしまうけど闇深めな印象。

    キャラが個性的なので読みやすさはある。

  • とにかく動物園に行きたくなる。
    ミステリーとしてもちゃんとしているし、
    動物園の中を覗き見しているようで
    面白かった。

  • 動物園を舞台にした物語。ある日、「怪盗ソロモン」を名乗る人物にイリエワニを盗まれた。希少動物というわけでもないワニを盗んだ犯人と理由は?
    動物園の飼育員がメインキャラクターなので、動物が大好きな個性的な人々(やたらと動物にベロベロ舐められるサバンナ担当主人公、クールビューティー鴇先生、アイドル的存在な小動物担当七森さん、変態で爬虫類担当服部くんなどなど…)が好感が持て、動物園の裏側も見れたようで面白かった。久々に動物園に行きたくなってきた。

  • 私が最近ハマっている似鳥鶏さんの動物園を舞台にしたミステリ、楓ヶ丘動物園シリーズの1作目です。
    勝手な思い込みで連作短編かと思ってましたが、一つの長編でした。

    登場人物のキャラ立ちさせ過ぎなところもありますが、私的には面白かったです。

    ミステリの謎そのものは、私が思いもよらないものでした。終盤にトリックを明らかにするというシーンでは、本作の事件でトリックなんて使われてるのかと思いましたが、確かにトリックが使われていて、全くの盲点でした。

    動物園の飼育員さんのお仕事ぶりも、ディテールが細かく描写されていて、お仕事小説としての面白さもありました。

    これからも、本作のシリーズの続編はもちろん、似鳥鶏さんの作品を読んでいきたいです。

  • 動物園からイリエワニが盗まれたという設定から始まる、ミステリー。うーん。期待しすぎたのか?合わなかった。
    動物園の飼育員の裏話はとても良かったし、キャラクターも立っていてテンポよく読んでいたのだけれど、謎解きをする人物がコロコロ変わって、特に後半が読みにくかった。
    あとがきに聖書の天地創造の話があったが、そのくだりもモヤモヤした。
    続編はおそらく読まないだろう。

  • おもろかった。久々の活劇ミステリ(大げさ)。動物園でおきるイリエワニなど動物の誘拐殺害事件。典型的な主人公の男性はアノニモス的なちょっとドジっ子。獣医兼猛禽館担当の鴇先生がすばらしくかっこいいキャラ(現実感のなさが特に良い)。多人数系アイドルのような七森さんもよいし、園長や服部くんなど魅力的。ともかく、バイオレンスでミステリで事件でもあるんですが、全て良い意味でバランスが優しい感じで、すっきりした読了感。

  • 動物園の裏側や動物たちの生態がたくさん書き込まれているので、動物園好きの人におすすめしたいミステリー

    コミカルな描写も数多くあるのだけれど、温度を感じないというか、情緒的な描写がほぼない、湿度低めの文体なので、とても坦々とした印象を受けました。言い換えればツッコミ不在というやつなのかも

    【少しネタバレ】
    犯人はこの人!と言われても、さほど印象の強い人物ではなかったので「誰?」と困惑してしまった…こういうのはミステリー好きなら戸惑わなかったのかしらね

  • 動物園から盗まれたワニ。誰が盗んだのか、飼育員たちが犯人を見つける話。

    動物園の飼育員目線で、面白かった。

  • このシリーズ、続きも読もうと決意。わたしこの作家さん好きだ。
    取材・調査に基づいたのであろう動物園知識を盛り込めるぶんだけ盛り込み、キャラクターを立たせて、おまけに犯人探しのどストレートな楽しさも。サービス精神あふれる書き振りが楽しい。

  • 動物ネタがもう少し多いともっと楽しめる気がする。あくまで動物園が舞台の人間模様。シリーズ通して読んでみる。

  • 友達にオススメされて読みました。
    似鳥さんの動物シリーズの1巻目。

    動物園がテーマとなっているミステリーは新鮮で、
    読み終わり動物園に日常が戻るとホッとする読後でした。
    動物は「器物」扱いなんだ、とか、飼育員さんの働いているときの葛藤とか、どれも知らないことばかりで興味深い。動物園という場所について、テーマパークのようなイメージしかもっていなかったが、考えが変わりました。

  • 動物園からワニが盗まれた。そこには「怪盗ソロモン」という貼り紙が…
    凶暴なワニをどうやって盗んだのか、そして何故…
    その後今度はミニブタが盗まれて、飼育員たちが解明に乗り出した。
    まず動物園のお仕事小説として面白かったし、キャラが立っているのもいい。そして軽いラノベかと思いきや、最後はなかなかハードな内容で考えさせられた。

  • ★いえ、七森さん、あなたはすでに齧歯類です(p.293)

    ・短編集かと思ったら長編でした。次々と盗まれてゆくさほどお金にはならない種類の動物たち。誰がなんのために、どうやって(特に最初の事件)。暴力団がからんできたあたりでそもそもの原因は察しがつきましたがなぜこういうことになってしまったのかは解けませんでした。
    ・サブタイトルの付け方が梶尾真治さんの「エマノン」シリーズみたいですね。
    ・動物がらみやし、似鳥鶏さんは読んでってみようと思ってたし、イラストのスカイエマさんに最近惹かれてるのとで手に取りました。

    ■楓ヶ丘動物園についての簡単なメモ■

    【一行目】動物園の飼育員は腰のベルトに様々なものをぶら下げている。

    【アイ】ミニブタの雌、六歳。
    【あにまる通信】飼育員たちによる動物園ブログ。
    【ウァレフォル】謎の人物。元の意味はソロモン王が使役する七十二柱の悪魔の一柱。手持ちのド=プランシー『地獄の辞典』によると天使の姿ないしは、ライオンの顔にガチョウの脚、野兎の尾という姿で現れ人間に才気と大胆さを与えるとなっている「ヴァラファール」がこれになるか。他の説では人間に盗みをそそのかす悪魔というものもあった。
    【ウララ】シマウマの雌、六歳。
    【江川】獣医兼レッサーパンダ担当。
    【N作戦】「泣いた赤鬼作戦」の略。友人のためにあえて悪役をするという憧れのシチュエーション。服部くんがしたがっていた。
    【遠藤】広報係。女性。プライベートでも広報係という厄介なお人。
    【大久保】南署の若い刑事。
    【オードリー】フタコブラクダ。もうじき出産。
    【楓ヶ丘動物園】舞台となる動物園。
    【グレゴリー】たぶんフタコブラクダ。雄。
    【コータロー】グレービーシマウマの雄、八歳。
    【ココ】ダチョウの雌、十六歳。おとなしい性格。
    【コン】イリエワニ。一番小さく一メートル二十センチ。
    【佐世保修/させぼ・おさむ】三代目園長。長身で上品な白髪、知的なまなざしの紳士。アフリカゾウの飼育を二十年間担当した職人肌の飼育員だった。
    【サトシ】イリエワニ。二番目に大きいがルディとそう変わらない。
    【飼育員】二割は動物好き。三割は動物マニア。五割は動物バカ。
    【ジェシカ】アミメキリンの雌、九歳。
    【ショコラ】モルモット。
    【ソロモン】怪盗。イリエワニのルディを盗んだ。
    【高橋】庶務。
    【都筑/つづき】南署の刑事。
    【テレビカメラ】《テレビカメラというのは、向けられる人にとっては銃口のようなものだった。》p.131
    【動物園】犯罪現場には向かない現場。言うことを聞かない生き物がぞろぞろおり危険だしいろいろ制限もあるのでとても捜査しにくい。
    【動物園不要論】根強く存在する考え方ではある。個人的にはぼくも「なくてもいい」とも思っているのですが、その教育的価値の高さは認めています。ただ教育的価値のために動物の自由を奪うのがゆるされるのかとか、でも実のとこ動物園で飼われている動物たちは野生よりもシアワセなのかもとか、まあいろいろ考えて結論は出にくいです。
    【鴇/とき】獣医兼猛禽館担当。髪をひっつめにしている。長身で姿勢がいい。思い切りと度胸もいい。この人に指示されると誰もがつい姿勢を正してしたがってしまう
    【時田】渉外係。
    【七森さや/ななもり・さや】ふれあい広場担当。園のアイドル。動物の名前にも「さん」をつけて呼ぶ。折り紙をよくしてる。
    【盗まれた動物】イリエワニ一頭ルディ。ミニブタ二頭アイとハナ。インドクジャクの雌一羽。
    【服部】爬虫類館東側担当。文学青年だったゆえか作中一番の変人ゆえか「あにまる通信」に載せる文章もときおり耽美に走ったり変態的なのでむしろ評判がよかったりする。《服部君の辞書にデリカシーという単語はない。》p.230
    【ハナ】ミニブタの雌、十一歳。
    【はにかみ屋】桃くん御用達の弁当屋。何を選んでも必ず異常に塩辛い謎の漬け物がついてくる。
    【BL】ブリーディング・ローン。動物園同士での動物の貸し借り。
    【伏見】爬虫類館西側担当。
    【ププル】オランウータンの雄、二歳。
    【ふれあい広場】動物に触れるスペース。
    【ボコ】ダチョウの雄、十七歳。なぜか人間の雌を見分けることができ求愛する。
    【本郷】先輩。どこの動物園にも一人はいる熊ヒゲの飼育係。
    【村田】広報係。以前は工場に勤めていた。
    【メイ】アミメキリンの雌、三歳。人懐っこい。桃さんの顔を舐めたがる。
    【モモ】ミニブタ。
    【桃本/もももと】語り手。だいたい「桃さん」とか「桃くん」とか呼ばれる。オランウータンとミニブタに「モモ」がおり他園に引っ越したコビトカバにも「モモ」がいるので「人間の方のモモ」と呼ばれることもある。アフリカ草原ゾーン担当。動物に舐められやすい。皮膚から美味しそうな何かを分泌しているのかもしれない。
    【モルコ】モルモット。
    【ヤヨイ】ミニブタ。
    【リリィ】シマウマの雌、五歳。コータローを物憂げに見ている。
    【ルディ】イリエワニ。
    【ワリー】イリエワニ。一番大きく二メートル近い。

    【第一章 のたのたクロコダイル】二メートル近くある危険なイリエワニが「怪盗ソロモン」とやらにさらわれた。いつ、どうやって、なんのために? 桃くんが疑われてるみたい?
    【第二章 ごろごろポットベリー】七森さんの周囲が不穏な感じがしたので食事に誘ってみたが…。そしてふれあい広場のミニブタ二頭がさらわれた。鴇先生とのコンビ誕生。
    【第三章 ばさばさピーコック】鴇先生と桃くんの捜査と危機。そして桃くんが襲われた。
    【第四章 がっかりホモサピエンス】七森さんとの会話から少しずつ謎がほどけてゆき鴇先生、服部くん、園長なども参戦。

  • 動物園ミステリーは動物好きとして気になってしまった。
    ライトな感覚でサクサク読めて楽しめた。

  • いや〜、面白かった!!(^o^

    動物園を舞台に、飼育員を主人公に据えた、
    立派な「お仕事小説」としてまず面白い(^ ^
    実は密かにあこがれていた職業である、
    動物園の飼育係の生態(?)がよく分かり、
    非常に興味深く読めました(^ ^

    飄々とした主人公と、彼を取り囲む
    「濃いキャラ」の面々のやり取りが楽しい(^ ^
    彼らの日常を追うだけで、一般人には非日常で
    非公開の世界だから、もうそれだけで充分な(^ ^;

    その上、事件が発生して、謎解きをしていくのですが、
    その事件が本格的(?)で(^ ^

    主人公の「飄々さ(?)」に惑わされがちだが、
    起きている事件は重大で申告で(^ ^;
    主人公も結構なピンチに遭ったりする(^ ^;

    動物園で起きた、動物園ならではの事件。
    それが意外な広がり(?)を見せていき、
    最後までぐいぐいと引き込まれてしまった(^ ^

    例によってミステリなので、細かくは書けませんが...
    いや〜、これは面白かった(^ ^
    続編に大期待(^o^

  • ほっこり感のあるタイトルと、とっつきやすい「僕」による一人称に、“日常の謎”系ミステリーのライトノベルかと思ったが、だまされてはいけない。
    全然日常じゃない犯罪に、説得力のある動機。
    さくさく読み進んでしまうテンポ良い文体ながら、中身は社会派でした。
    特に、実行犯のとったある行動の動機は、司法試験の勉強をしていたという作者ならではのアイデアだと思います(器物損壊罪と窃盗罪、知らなかった……)。

    表紙(ワニをおんぶ)と、動物園の飼育員が主人公という設定に、お仕事小説かと思ったら、そちらは正解。

    動物園から、凶暴な上にあまりお金にはならないクロコダイルが盗まれます。
    しかも「怪盗ソロモン」からの犯行声明付き。
    巻き込まれ体質の好青年・桃本くん(呼びにくいので通称「桃」くん)が、獣医の鴇(とき)先生や、後輩の七森さん(動物園のアイドル)、服部くん(自称変態)と、解決を目指します。

    なにより心に残ったのは、飼育員さんたちの仕事ぶりでした。
    冒頭、ダチョウが原因不明の体調不良から回復するのだけど、飼育員は皆、フンの観察など経過は見守りつつ、原因究明にはこだわらない。
    これが人間の子ども相手だったら、精密検査とかもっと深掘りしそうだと思う。
    けれど桃くんたちは、今の医療技術でわからないことは結果オーライなら一旦捨てて、目の前にある毎日の仕事に、限りある体力と頭と時間を向ける。
    自分の健康管理にも気を配りながら(動物への感染予防のため)、必要なら始業時間より早く出勤して餌をやり体調を観察し、残業して出産を見守る。
    とはいえ毎日の主な作業は、掃除。

    大変で、同時に、すごく健やかな仕事への向き合い方だなと、読後すっきりした気分に。
    自分も日々、必要以上に細かいことは気にせず、どんどん身体を動かしていこう、やるべきことをやっていこう、という前向きな気持ちにさせられました。

    と書いた直後から細かいことを言うと、
    携帯に「Valefor」って名前で登録するって、
    さらに別の人がその単語を一度見ただけで覚えるって(だって結構特殊なスペル)、
    そんなことあるかな……。

    あと、桃くんのファーストネームを知りたい。
    あとがきも好きです。本文とは別の面白さです。
    シリーズ続編あり。

  • 飼育員のうち「動物好き」と呼べる人は二割。あとの三割は動物マニア、残りの5割は動物バカ。なるほど、動物園行くと毎度楽しい理由ってのはコレなんだな。

  • 楓ヶ丘動物園のイリエワニが一頭消えた。後には怪盗ソロモンからのメッセージが。
    飼育員の桃本は解決に駆り出されていく。
    遣り手で何を考えているのかわからない園長、空気を読まないオタクの服部、威圧感と過去が気になる獣医の鴇先生、園のアイドル七森さん。
    動物園でいったい何が起きているのか。

    この作家さん、前回は本屋さんが舞台だったなあ。今回は動物園の飼育員さんのお仕事が描かれる。
    飄々とした桃さんが個性の強い面々に引っ張りまわされ、事件解決に巻き込まれてる。
    飼育員さんってムツゴロウ王国のイメージだったと読みながら気付いた。

    「飼育員は一日中掃除をしている。午前中に寝小屋を掃除し、午後に放飼場を掃除し、合間に餌籠その他を掃除し、最後に自分を掃除して帰る。」

    個性的な面々のおかげ?でほのぼのした空気になっているけれど、事件は物騒で、陰湿。後味も悪い。そうだ、本屋さんの時もそうだった。
    リスのような七森さんと実はモデルのような鴇先生、桃さんとの発展はあるのか。
    そこも気になるところ。

  • 「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」
    凶暴なクロコダイルをどうやって?
    続いて今度はミニブタが盗まれた。
    楓ヶ丘動物園の飼育員である僕(桃本)は解決に乗り出す。
    獣医の鴇先生や動物園のアイドル七森さん、ミステリ好きの変人・服部君など、動物よりもさらに個性豊かなメンバーが活躍する愉快な動物園ミステリ。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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