- 文藝春秋 (2012年3月9日発売)
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感想 : 141件
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784167801809
みんなの感想まとめ
物語は、ミステリーの魅力を存分に引き出し、読者を惹きつける巧妙なストーリーテリングが特徴です。登場人物や展開に対する予想を裏切るどんでん返しがあり、読み進める手が止まらないほどの緊張感が漂います。特に...
感想・レビュー・書評
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踏切の幽霊で高野さんを知り、他にも読んでみたいなぁとこの本を手に取りました。
やはりドラマの区切りのように続きが気になる筆の走らせ方に読み進めるほうも栞を挟むのに一苦労でした。
文章が上手いが故に辛くてメイドインアビスを観ているあの感情と重なりました。
解説と十年ぶりの後書きで知ったのですが、最初は映画監督を目指しその後、脚本家になっていて何よりもストーリーテリングを追求していたそうです。それは小説を書いても凄いはずですね!
ミステリー初心者の自分が感動した作品なのでミステリーが苦手な方にオススメしたいです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろんなサイトで紹介されてて気になって読んでみた小説
題名から硬く暗そうな話なのかな?と勝手に思い読むのをためらっていたが、読んでみたら驚きの連続で気持ちよく読めた。
この人が犯人かな?とか読む途中何人か推理したが全てハズレた
話の最後もモヤモヤがのこらないスッキリした気持ちで読み終わる小説でした。 -
どんでん返しがすごかったです。
伏線もきれいに回収され、秀逸な仕上がりでした。
「ジェノサイド」も読みたいと思います。 -
殺人に正義はない、けれど
無責任な事を言うと、現在巷で話題になっている事件もわからんでもない、と考えてしまう
当事者なら許されへんのに
考えさせられた -
久々に、読書で、ものすごく胸が詰まる思いをした。
序盤で、読みやすいし、間違いなく面白そうと、サクサク読んだ。
いつもの悪い癖で、ラストが気になったので、中盤の時点で、後半をちょいちょい見てしまう。
「この結果になるまでに大きな犠牲を払った」というような内容があって、どっちかが死ぬのかなとか、不安になりながらネタバレ調べてしまい、結末を知った。それでも、良い作品なので、楽しみながら読めた。
無駄のない伏線回収が心地よい。全部繋がってた。でも、悲しい話だった。
死刑や罪、制度、人間の心、遺族の執念について、いろいろ考えた。 -
とても面白かった…!
どうなるのか、いまどうなっているのか!?読んでいる間も何かよくわからない不安感、だけど続きが気になり一気に読みました。
とてもしっかり作られているお話で、引き込まれ、そして犯罪、法律…色々と考えさせられます! -
13階段面白い!!
これがデビュー作とは思えません! -
物語は疾走感があって、
二転三転としたり伏線回収もあって
おもしろい仕掛けだらけなのですが、
いかんせん終わり方が好みじゃなかった。
暗い気分になってしまいました。 -
死刑制度について考えさせられました。純一と南郷の死刑囚を救おうと奮闘するシーンは、読んでいてとても面白かったです。
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序章の一文目から引き込まれてノンストップで読んでしまった。重苦しいタイトルと表紙だけど疾走感と読後の爽快感がとてもいい。死刑執行シーンは生々しすぎた。
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犯罪者は悔悛するのかをテーマに刑務官の心理を濃厚なタッチで描写していて面白かった。
実際に死刑を下すシーンの描写とその時の刑務官の心理の件は圧巻でした。 -
"死刑制度について、
人間の本質について、
善悪について、
正義とは何か?
様々なテーマを投げかけられながら、エンターテインメント小説になっている。
人間が人間を裁く以上、えん罪は避けられない。
この可能性もあるし、人を死に追いやった人物を死によって裁くことは、突き詰めると人を殺すことになる。
私は死刑制度は廃止するべきものだと考えているが、この小説を読んだ人は、どんな思いで読んだのだろう。" -
「ジェノサイド」の世界観がとても面白かったので手に取ったこの本。
同作家、高野さんの代表作とのこと。
読み手の予想を二、三転と爽快に裏切りながら加速していくストーリー、ココはかなり練り込まれていると思う。
「推理小説」というジャンルの中では、かなり完成度が高い方かと。
個人的には、もう少し各キャラクターの個性が立っている小説の方が好きかな…
そこは好みの問題だと思う。
物語のスケール感が多少落ちてしまっていたので、ジェノサイドの方が面白かった。
というか、ジェノサイドが傑作過ぎるのかも…
<印象に残った言葉>
・日本人はな、悪人を死刑にしようと心の中では思いながら、それを口にする人間を白い目で見るんだ。本音と建前を使い分ける民族の陰湿さだよ。 (南郷 P199)
・俺もお前も終身刑だ。仮釈放は、なしだ。 (南郷P408)
・脚本を書き始める前に全体のストーリーを見渡して、優勢・劣勢の波をどのように作れば観客に楽しんでもらえるかを見極める必要があるということです。(作者あとがき P428) -
最近は人が簡単に死ぬ物語が多いが、現実での命の重みを描いた小説
死刑制度の恐ろしさが身に染みてわかった
後半のスピード感は必見 -
"死刑囚の冤罪を晴らして欲しい"という依頼から始まる物語。本当に冤罪なのか?真犯人は誰なのか?手掛かりを追って、真相に迫っていく様子にのめり込んだ。一気に読んでしまった。面白かったけれど、最後の最後まで苦しかった。救われたものもあれば、背負うものが増えたものもある。
#13階段
#高野和明
#20220704 読了 -
高野和明の長篇ミステリ作品『13階段』を読みました。
久し振りに日本の作家のミステリを読みたくなったんですよね。
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江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリー登場!
前科持ち青年・三上は、刑務官・南郷と記憶の無い死刑囚の冤罪をはらす調査をするが、処刑まで時間はわずか。無実の命を救えるか?
犯行時刻の記憶を失った死刑囚。
その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。
だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。
処刑までに残された時間はわずかしかない。
2人は、無実の男の命を救うことができるのか。
江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。
『十年ぶりの後書き』収録。解説・友清哲
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2001年(平成13年)に刊行された高野和明のデビュー作… 死刑制度を扱ったミステリで第47回江戸川乱歩賞を満場一致で受賞した作品です。
■序章
■第一章 社会復帰
■第二章 事件
■第三章 調査
■第四章 過去
■第五章 証拠
■第六章 被告人を死刑に処す
■終章 二人がやったこと
■解説・友清哲
■十年ぶりの後書き 岡本喜八監督の思い出 ――『13階段』の技術について
仮釈放した服役囚・三上純一に、定年間近の刑務官・南郷正二がとある仕事を持ちかける… それは10年前に起こった殺人事件の再調査であり、犯人とされる死刑囚・樹原亮の冤罪を晴らせば多額の報酬が貰えるというものであった、、、
民事賠償で家族が困窮を窮めていた三上はその話を受ける… 事件は10年前、千葉県中湊郡で起こり、ベテランの保護司夫婦が惨殺されたというものであった。
犯人とされる樹原亮は、事件現場近くでバイク事故を起こし意識を失っていたところを発見され、状況証拠によって犯人とされ死刑判決を受けていた… ところが、樹原自身はバイク事故の影響で「階段を上っていた」というおぼろげなこと以外、事件前後のことを思い出せなくなっていた、、、
死刑執行まであと約3ヶ月… 樹原の言う「階段」をヒントに三上と南郷は中湊郡で調査を始める。
やがて、三上と事件の意外な共通点が浮かび上がってくる…… 不可能とも思える仕事を引き受けた2人の男に待ち受けていた運命とは――手に汗握る展開と、胸を打つ驚愕の結末、、、
現代社会の罪と罰を問い、圧倒的なサスペンスで読書界を震撼させた江戸川乱歩賞受賞作。
いやぁ、面白かったー デビュー作とは思えないクオリティの高さに驚きましたね、、、
死刑制度を含めた刑の重みや刑務所の機能、死刑を執行する刑務官の苦悩、被害者家族の苦悩、加害者の家族への中傷や境遇、賠償金による生活苦、裁判というシステムが孕む矛盾、犯罪者の更生 等々、重たいテーマを浮き彫りにしつつ、それでも、一気に読ませる魅力を持った作品でした。
10年前に起こった冤罪の可能性がある事件の真相を解く… 真犯人は誰なのか? その動機は? 証拠はどこに隠されたのか? 死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶は? そして、多額の報酬まで出して真相を解くことを依頼した人物の目的は? この事件に三上純一はどう関わっているのか? 新事実が判明することにより、次への興味が沸くというミステリ的展開の方も大きな魅力、、、
クライマックスの複数の敵と対峙するシーンは手に汗しながら読んじゃいましたねー そして、三上純一の過去が明らかになるエンディングも印象的… 巧いなー 素晴らしい作品でした。
以下、登場人物です。
三上純一
2年前に傷害致死事件を起こし松山刑務所に服役していた青年。出身は東京。
仮釈放後、南郷と共に10年前の殺人事件の真相を追う。
2年前まで父の工場で働いていたが、工作機械の展示場で出会った佐村恭介を殺害したことで生活が一変する。
10年前、共に未成年の木下友里と中湊郡へ家出し、補導された過去を持つ。
時期と地理的には樹原が起こしたとされる殺人事件と符合している。
南郷正二
松山の刑務官。階級は看守長。いかつい顔をしているが、実直で人情に厚く、頭も切れる。
杉浦弁護士から樹原亮の事件調査依頼を受け、近々仮出所予定の三上を助手に迎える。
退任間近であり、調査の報酬は退任後に開きたいパン屋の原資にしようと考えている。
東京に双子の兄がいる。
佐村光男
2年前三上に殺害された恭介の父。中湊郡で工務店を営む。
息子を殺した三上が傷害致死、懲役3年6ヶ月という比較的軽い判決を受けたことに納得がいかない。
佐村恭介
2年前三上に殺害された青年。父・光男の工務店で働いていた。三上とは同い年。
樹原亮
死刑囚。10年前、自身の保護司であった宇津木耕平とその妻を殺害した容疑で死刑判決を受ける。
事件発生直後に現場近くでバイク事故を起こし、それが逮捕のきっかけとなっている。
だが、その事故によって前後の記憶を喪失しており、自分が宇津木夫婦を殺害したのかどうか覚えておらず、
自分が起こしたかどうかもわからない罪で裁かれることを恐れている。
宇津木耕平
10年前、樹原が起こしたとされる殺人事件の被害者。
長年、保護司を務めてきたベテランで人格者として周囲からの評判は高かった。
犯人とされる樹原の記憶が曖昧なため、殺害された動機も不明である。
木下友里
三上の元恋人で10年前に三上と中湊郡へ家出し補導された少女。
精神を病んでおり、何度か自殺未遂を起こしている。
安藤紀夫
ホテル「陽光」のオーナー。地元の名士。
10年前、保護観察中の樹原を雇用していた人物で、彼の身を案じている。
樹原の冤罪調査を依頼した匿名の支援者とは安藤ではないかと南郷は推測している。
室戸英彦
宇津木夫妻に保護観察を受けていた男。
無期懲役で14年間の服役生活を送った。
刑務所生活が身に染み、布団をきっちり畳むなど、今でも同じ生活スタイルでいる。
杉浦弁護士
弁護士。南郷に冤罪の調査を依頼する。 -
「記憶を無くした死刑囚の冤罪を晴らす」という目的のために、刑務執行官と罪人である青年が奔走する物語。さまざまな伏線を回収しながら進んでいく中で、物語の真相に気づかされていく感覚が面白かった。先日読んだミステリー?「星を継ぐもの」と合わせて、その醍醐味を感じることができたと思う。生意気なことをいうが、作家になってすぐの作品だからか設定等にやや強引な面を感じた。しかしそれを加味しても面白い作品であることに変わりはなく、一度は読むに値する本だろう。
死刑制度について考える方が読んでみても面白いと思う。死刑制度について普段からよく考えていた私にとっても、その是非について再考する良い機会となった。
著者プロフィール
高野和明の作品
