- 文藝春秋 (2012年6月8日発売)
本棚登録 : 387人
感想 : 34件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167801991
作品紹介・あらすじ
夏樹果波は、幸福の絶頂にいた。仕事で成功した夫、高層マンションでの新しい生活。ところがそんな矢先、子供を身ごもった。予期せぬ妊娠だった。中絶という苦渋の選択をした瞬間から、果波の精神に異変が起こり始める。精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。科学と心霊の狭間で、夫と精神科医が治療に乗り出すが、二人の前には想像を絶する事態が待ち受けていた――。
男女の問題。性の迷宮。生命の神秘。乗り移られる恐怖。心の中の別の人。稀代のストーリーテラーがおくる、戦慄に満ちた愛の物語。
みんなの感想まとめ
テーマは、夫婦や親になることの責任とその重みを描いた作品であり、精神的な病と心霊現象の間で揺れ動く主人公の姿が印象的です。主人公の果波は、幸せな生活の中で予期せぬ妊娠を経験し、中絶を選択することで精神...
感想・レビュー・書評
-
久々の高野和明さん!
というか、もう読むのがこれしかない感じ。(共作のは、まだあるけど)
ホラー?医療ミステリー?…まぁ、どっちでもええけど。
男の身勝手が生んだ悲劇って感じやな。
ちゃんとすることしなアカン!
何事にも安易過ぎ〜気をつけよ^^;
精神的疾病と心霊とのせめぎ合いやけど、どっちとも取れるねんなぁ〜
精神科医は、当然、精神的疾病前提でもの言うし、素人からすると心霊現象かと思うし。
こんなに、偶然の一致があるんか?で、私は心霊に一票入れます!
子供というのは、男性である父親より、自身で産む母親との繋がりは、遥かに強いんで、奇跡も心霊も起こりそう。
高野さんなんで、エンタテインメント性もいっぱい!
最後のハラハラ感は、良かった〜!
…でも、そのお陰で、今日は早く寝る予定が…^^;
早く新刊も出んもんかな。
高野さん、お待ちしてます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高野和明さんの本が読みたくて買った本
話の序盤で悲劇の原因がなんとなくわかってしまったので、その後の展開がなんだか負に負を重ねてあたふたしてる様に感じあまり共感ができなかった。
最後で周囲で起こっていた問題もすべていい方に解決し、スッキリ終わった内容でした。
出産かマンションかどちらを取るか?出産をとれよと感じた小説でした。
-
他のよりもとか思ったけど、めっちゃすらすら読み終わっとったわ笑ベストセラーを旦那が出してその印税でちょっと潤って気持ちよくなっていいマンション買って気分上がってヤッたけどお金そんなないし、こども生まれてもってなるほどなーって、なんか題材が身近に感じた。
壮大な感じは、ないけど奥さんに乗り移ったのは、亡霊ともとれるし、精神病ともとれる書き方やし結局どっちやったんやろうって笑
全然知らん人の人生を覗き見した気分やった高野さんのは、だいたいハッピーエンド。取材で殺処分の犬とか猫より堕す子供のが多いってすごいなーって子供産むってすごいなーって -
夫婦になること、親になることについて深く考えさせられた作品だった。
官能的な表現を多用している場面があるのでおおっぴらには勧められないが、思春期に差しかかる中高生に読んで欲しい。保険の授業を受けるだけでは理解らない、性行為に伴う責任そのままの重みを教えてくれる、そんな作品だった。ありふれたホラーサスペンスだと構えていたら大切な教養の授業を受けていた気分だった。
結局病気か、はたまた霊の仕業なのか、あやふやのまま終わってしまったが読み終わった後に感じた満足感の前ではどうでもいい問題だと思った。二番煎じの表現になってしまうが、やはり高野和明は素晴らしい作家だと思った。 -
他のジェノサイドやグレイヴディッガーみたいな方が好きかな。 ちょっと物足りない感はありました。
-
堕胎しようとした夫婦に霊が憑依した可能な現象が現れ、精神科医がそれに挑むという、オカルトっぽくもありハードボイルドっぽくもある、ちょっと独特な小説。通常のオカルトものって、面白くないと感じることが多いのだが、本作はうまく構成されていて、楽しめた。
-
2018.1.2-183
-
文庫解説が春日武彦先生なこともあり借りました。
なるほど、サイコサスペンスに留まらず医療ミステリ要素たっぷり。
一気に読みました。 -
-
たまたま、出版した本がヒットして思わずマンションを購入する夏樹修平。
しかし、時同じくして妻が予定外の妊娠をしてしまう。
修平はマンションを手放すか子供を諦めるか悩み、中絶を決断したところから物語は転がりはじめる。
・幽霊と精神病の関係性についての話が面白い
・修平の身勝手な考え方に辟易とする。でも若い人だけでなくこういう人いるよねと思う
・保健所で処分される動物の数と中絶される赤ちゃんの数どちらが多いと思いますか?
後から何時も後悔している人読むべきです。 -
途中こわくて読み始めたことを後悔したけど 最後がホッとする終わり方だったので よかった。読後感がいいと救われる。やっぱり終わり方は重要。
-
どんな悲劇かと内容見ずに読み始めましたが…タイトルが内容に負けてる。男としての心構え。何が本当に大切なのか?を妊娠から出産を通して女性に対しての誠意と気持ちとは…女性の覚悟を思い知らされる。これから結婚する人。特に男性に読んでほしい。
-
若い男性に読んでおいてもらいたい感じ。
毎年処分されるペットの数よりも中絶の数の方が多いなんて知らなかったわ。 -
初めて読んだ高野さんの本。ジェノサイドや13階段しか知らなくなんとなく読んだらすごく読みやすくさくさく読めた。
あらすじにサイコホラーと書いてあったのでわくわくしていたら、憑依とか幽霊とかそっち系の話でちょっと期待外れだだったかな。
母親になろうとする女性の強い気持ちが描かれていて、もし自分が同じ状況の時に読めばもっと共感できることが多いんだろうけど、ちょっとまだイメージできなかった。
妊娠しといて、自分たちの都合で子供をおろすことは自分勝手だし、それは子供を殺すことだ、という強いメッセージを感じるが、それもまたまだ私にはファンタジーかなぁ。。。
それにしても久美ちゃんはすごくいい女性だったんだろうなぁ。 -
妊娠から出産という誰もが直面する可能性がある問題に対し、人としてどのような心構えが必要か?人によっては、過去を悔いるような問いを突きつけられることになるだろう。顔をそむけずに、目を見開いて見て欲しい。
夏樹夫妻に、膨大な印税をもたらしてくれたベストセラー本の背表紙には、『快適暮らし学』と印刷されていた。夫妻が、新しいマンションに引っ越してから、一ヵ月が過ぎた頃『快適暮らし学』の販売部数は、目に見えて落ちていた。一方、妻、果波のお腹の中には、小さな命が芽生えていた。夫、修平は、とても子供を持つ余裕などないと考え、妻に「残念だけど、今回は見送ろうか」と話す。
中絶手術の前日、果波が処置のために入った分娩室から、果波がの絶叫が聞こえてきた。果波は全身に痙攣を起こし気を失ってしまう。
いやあ、高野和明さん凄いです。『ジェノサイド』のような壮大なスケール感はないが、妊娠から出産という誰もが直面する可能性があるテーマに対して、人として避けては通れない問いを投げかけてくる。この本は、高校生以上のすべての男性に読んで欲しい。オスとして生きる前に、人の男として生きるための誠意を身につけておく必要があるからだ。 -
ホラー小説は好きではない。なぜなら読んで怖いと思うものが余りなく、つまらないと思うことが多いからだ。
しかし、本書を読んで非常に怖いと感じた。いわゆるホラーもののように得体のしれないものが出てくるわけではなく、人間の精神の話だが、それだけにすごくリアリティがあった。やはり世の中で恐ろしいのは人間なのだ。
面白さという意味ではジェノサイドより面白かったと思う。
ただ、この人やはり題名の付け方がとても下手。本書も余り読む気にならない題名だと思うのだが。 -
読み応えのある内容。子供の誕生について深く考えさせられた。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
高野和明の作品
