アンデルセン童話集 (下) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167812058

感想・レビュー・書評

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  • 下巻のメジャーどころは、「人魚姫」「マッチ売りの少女」「ワイルドスワン(=白鳥の王子)」「絵のない絵本」あたりかな。人魚姫のイラストは出色の美しさ!

    童話としては長編の「沼の王の娘」なんかもとても面白かったですが、ちょっと全体的に盛りすぎ(笑)な印象。バイキングが出てくるあたりは北欧ぽいし、白鳥に変身したお姫様がエジプトからやってくるあたりはエキゾチックなんだけど、終盤急にキリスト教の宣教師とか出てきちゃって、呪われたお姫様(昼間は凶暴な美少女だけど夜は心優しくも醜いカエルになっちゃう)を救うあたりから、妙に宗教じみてきて、あげく最後は浦島太郎みたいになっちゃうし、もう支離滅裂(笑)。まあそれはそれで面白かったんですけども。

    ただ、アンデルセンって、意外とキリスト教の影響下(?)で書いてたんだなっていうのが、今回改めて読んでみてちょっと鼻に付きました。こういう部分、子供むけの童話では逆に端折られてたんだろうな。イソップは寓話、グリムは民話だけれど、アンデルセンは創作童話、だからイソップほど教訓めいてないし、グリムほど残酷じゃないけれど、だからこそ現代的な説教臭さがあったような。人魚姫は海の泡になって消えたわけじゃなくて、良い行いをすれば不滅の魂がもらえるとかってオチがついてたし、雪の女王も、最後賛美歌みたいなの歌って、イエス様が助けてくれたみたいな感じになってるし、前述沼の王~も結局キリストを信じたら呪い解けたみたいな話だし。デンマークらしく、ベースに北欧神話を思わせる部分もあったりしただけに、余計にそこにキリスト教の神様を被せてくるセンスにはちょっと微妙な気持ちになりました。

  • 幻想的だった
    人魚姫はやはりメッセージ性が強い話だなぁと思った
    相手に好かれようと自分の大切なものまで売り渡す
    結果、死につながってしまう
    今の自分を見直すきっかけになったな

  • 子供への「教育的配慮」によって消されがちな、童話に秘められた美と残酷さを、ハリー・クラークのイラストは余すことなく伝える。荒俣宏の訳で堪能する大人のための挿し絵入り童話集。下巻には「マッチ売りの少女」「人魚姫」「絵のない絵本」など10篇を収録。

  • 読んで良かった。「夜なきうぐいす(ナイチンゲール)」のアジアの取り入れ方とかいいな。本書の「絵のない絵本」には挿絵(一人のインド娘)が一枚あったけど、あれはどういう意図だろうか・・・・。月の見つめた世界の描写は独特だがあっさりしていて飽きません。ハリー・クラークのイラストはどれも味わい深いけど結局は表紙の「沼の王の娘」がよかったかな・・・・再読するとストーリーもイラストもまた印象が変わるのかも・・・・

  • [内容]
    夜なきうぐいす(ナイチンゲール)/マッチ売りの少女/妖精の丘/古い家/蝶/人魚姫/ワイルド・スワン/沼の王の娘/パラダイスの園/絵のない絵本

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著者プロフィール

デンマークのオーデンセに生まれる。父親の影響で本や芝居に関心を寄せるようになる。 14歳でコペンハーゲンに出る。30歳で出版した小説『即興詩人』が出世作となり、 各国に名声が広がる。32歳で「人魚姫」を含む第三童話集を刊行し、以降は近代童話の確立者として世界で認められた。

「2023年 『アンデルセンの童話1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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