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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167812232
みんなの感想まとめ
復讐をテーマにしたこの物語は、19世紀ロンドンを舞台に、主人公が仇敵に対して壮大な計画を練る姿を描いています。実在の人物や出来事を巧みに取り入れた虚実入り混じった世界観が特徴で、ヴィクトリア朝文学の影...
感想・レビュー・書評
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KL 2017.1.22-2018.1.30
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【『荊の城』『五輪の薔薇』を凌ぐゴシック大作】十九世紀ロンドンの闇に潜む殺人者。彼が抱くのは壮大な復讐の計画だった――イギリス出版史上最高額で競り落とされた華麗なる大作。
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仇敵のフィーバスの詩から引用した「夜の真義を」というタイトル。主人公が紆余曲折を経て、その仇敵に求めるものとなっているのだと、物語後半に知ることとなった。
物語は解説にもあった通り、復讐劇であり、青春・恋愛小説のようでもあり、冒険譚の要素も含まれている。それらが絡み合った骨太な読み応えのある作品となっている。
時代背景はヴィクトリア朝文学で有名なコナンドイルのシャーロックホームズと重なり、混沌としたロンドンの描写からイメージされるものに共通するものを覚える。対象的に描かれているのが、主人公の憧憬してやまないイブンウッドであり、景色の清々しさが心地よく感じられる。この描写の対称性が、主人公の現実と理想を表しているようで興味深い。
勉学と書物を愛する主人公は書誌学に通じ、希少本等には目がない。作中にも様々な希少本、珍本が登場するが、ほとんど自分の知らないものばかりであった。主人公は書誌学の知識から、登場する様々な人間と友好関係を築いていく。物語に重要なコネクションはほとんど書物の知識を通して形成され、彼の進むべき道を切り拓いていく材料となっている様子が描かれる。ここからは作者の書物に対するオマージュが感じられる。
作者が30年の構想を温めてきたとあって、重厚な物語になっていると思う。 -
19世紀ロンドンを舞台としたある告白書が発見され、それを書籍化したという設定で、中味はひとりの男の復讐譚。実在の人物や出来事を混ぜながら、虚実入り混じった世界を巧みに作り上げている。
1850年代ディケンズの頃、ホームズの誕生する以前の時代を、当時の小説の形式や文体を取り入れて描いていて、重厚な雰囲気が漂う。ヴィクトリア朝文学に造詣の深い作者ならではの力作だ。ただし、時代がかった独特の世界のため、当時の文学になじみがないと良さはわかりにくいかもしれない。現代の作家が書いた古典的作品として楽しみたい。
3部作の予定だったが、途中で作者は亡くなったとのこと、非常に残念だ。第2作は本書の20年後の話であり刊行済みというから、日本語版を待ちたい。 -
上巻よりテンポがよくなり、面白さもアップしている。が、どの主要人物も感情の動きが大仰なわりに子供っぽく利己的で、ピカレスクとして楽しむにも中途半端な感じ。
終盤の展開やラストの余韻はきらいではない。 -
数多い注釈のせいで肝心の物語のリズムに乗り切れなくてなかなか読み辛かった。
響くフレーズもいっぱいあるんやけどな~ちと残念。 -
下巻もミステリーというより文学小説の展開が続き、つまらなかった。三部作の構想らしいが…
違和感を感じた主人公が仇敵の復讐のための見ず知らずの男の試験的な殺人。しかも直接的に手を下した殺人。果たして、こんな事が起こり得るのか。復讐しようと思ったら、最初から仇敵を殺害するのでは。間接的に殺害しようとするなら、試験的な殺人も理解出来るのだが…
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