イン・ザ・ブラッド (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2013年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167812256

作品紹介・あらすじ

ディーヴァーを継ぐ名手の最新傑作



惨殺された牧師、嬰児誘拐を目論む人種差別グループ。続発する怪事件をつなぐ糸は何か? 二重底三重底の真相に驚愕必至の傑作。

みんなの感想まとめ

人種差別をテーマにしたこの作品は、異常犯罪を捜査する刑事カーソン・ライダーが主人公です。彼はアフリカ系アメリカ人の相棒ハリーと共に、惨殺された牧師や嬰児誘拐を狙う人種差別グループに立ち向かいます。物語...

感想・レビュー・書評

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  • お久しぶりのカーソン・ライダーシリーズはどうらや人種差別がテーマだ

    もっと言えば人種は人を評価する基準となり得るのか否か、もっと言えば人が人を評価するあるいは選別することは正しいのか

    我らが主人公カーソンはアフリカ系アメリカ人のハリー(今回も頼れる兄貴はかっこいい)を魂のブラザーと慕うだけあって人種差別とは無縁の世界に生きている、無頓着と言い換えてもいい
    あまりに無頓着すぎて相棒ハリーが侮辱されていることに気付かないくらいだ

    自分もどちらかというとカーソンに近い
    考えたこともない

    しかし世界は「自分はしない」というだけでは許されないほどに汚染されている、というのが悲しい現実だったりする
    積極的に「人種差別NO!」って叫ぼうぜブラザーたち!

    そして二転三転する事件の真相に辿り着いた先にジャック・カーリイが用意していたのは気持ちのいいハッピーエンドでした
    最高!

    ″愛をかわせ、戦うのではなく″

    人類よ!ミスター・ミックスアップ(作品に登場する あらゆる犬種が混じった雑種犬)の辿った旅路を急げ!


  • サイコパスなお兄ちゃん、ジェレミーとの絡みが無く、残念な本作だったが、それでも、かなり面白く読めた。

    極右のキリスト教団・白人至上主義グループ・反人種差別団体・遺伝子学者による民族研究等々、お膳立てはバッチリ。
    癖強な登場人物は、一人また一人と無惨な死体となる。
    核となるのは思いもかけない人物で、へぇ〜そう来たかっ、の生まれながらのサイコ。

    最後は、「僕」が生活の相棒として、完全なる雑種である保護犬ミスター・ミックスアップを引き取る事で、「僕たちもやがて追いつくだろう」と愚かな優生学と誤った差別意識に鉄槌を下す。
    単なるミステリーに終わらなかった。

    邦訳されていない作品が多々あるようで、原書で読めない自分が情けない泣

  • 異常犯罪を専門に捜査する刑事
    カーソン・ライダーシリーズ5作目
    相変わらず安定している面白さ。
    カースよ、だんだんとお兄ちゃん(サイコパス)に似てきてないか?と思う異様な行動が多く、相棒のハリーも人種差別関連の事件にストレスMAXな状態
    女性関係(毎回ヒロインが変わる)も控えめで、捜査に集中しててよかった。

    あとがきでは海外小説のシリーズ物事情について語られていたけど、2019年現在カーソンシリーズも3作目とか手に入りづらいのが出てきてる。
    このまま先細りで、続きが出なくならないか心配…英語を学べばいいんだけども

    最後の方で
    「緊急救命室を演じることになった」と訳されてる文があったけど
    「ER(緊急救命室を舞台としたテレビドラマ)を演じる事になった」と
    すべきでは?とか気になった。

  • ライダー刑事第五弾。

    海を漂っていた赤ん坊、殺された白人偏重の説教師、白人至上主義の集団。
    遺伝操作の話か、宗教団体の狂気かと思っていたが、そうでもなかった。

    黒幕の正体には全く気づいていかなったが、
    ライダー刑事が薬を盛られていた件は見当がついていたのだから、
    気が付くべきだった。

    事件のはじまりが、
    奔放な女性に振り回される若い男の子たち、と最近どこかで聞いた話だったのは、
    ちょっと残念。
    読書の神様にまたやられたのか。

    人種混合がすすめば、人間が進化するという遺伝子学者の考えはどうかと思うけど。
    赤ん坊も、その両親も助かって、ハッピーエンドなのは良かった。

  • 相変わらずテンポ良く進むストーリーと、間に挟まれるカーソン/ハリーの軽妙でお洒落なやり取りに夢中になって、あっと言う間に読んでしまった。
    スピーディな中に、たくさんの出来事が盛り込まれ過ぎている気がして、終盤に事実が明らかになっていく辺りは強引だったり、都合が良すぎる?と思う部分も感じたけれど、全体的には「やっぱりおもしろい!」と思ってしまった。

  • 相変わらずの軽妙な文体で読みやすさ抜群。初めは絡み合って何が起きてるのかよく分からないまま話が進んでいくが、終盤一気に真相が明らかになっていくカタルシスが最高に気持ち良い。

  • 積読本解消のため読みました。
    だいたい10年近く放っておいたもので、買った当時は勢いで読んでいたシリーズだった。主人公カーソンの兄ジェレミーが好きで、ジェレミーの末路を知りたいがために読んでいたが、今作『イン・ザ・ブラッド』には出番がないことが解り、興味が失せたのであった。

    このシリーズは本当に久しぶりだったが、カーソンがうるさすぎるほどお喋りなので、すぐに思い出すことができた。本の登場人物に対して「うるさい」とは何だよと思うかもしれないが、本当にうるさいのだ。
    モビールから離れている間、色んなサスペンスやミステリーを読んできたけど、近年この界隈の主人公たちは寡黙なタイプが多い。

    読むの辛いな……と思ったが、扱ってるテーマは結構面白かった。宗教と科学と遺伝子と。
    カーソンにはうんざりしているけれど、次作『髑髏の檻』も既に購入して積んであるので、もう少し付き合おうかと思う。
    あと翻訳が上手いので助かっている。

  • 流れにいまいち乗れないところも。

  • 8月7日読了。図書館。

  • 普通に面白かった。
    兄が出てこないのがちょっと寂しい。

  • ちょっと中弛み?

  • なぜか読みそびれていたカーリイ、やっぱりおもしろい! このカーソン・ライダーシリーズ第五作は、猟奇度は低めだけど、ミステリ度が高い。きっちり練り上げられた構成に脱帽。

  • 個人的にすっかりお気に入りになったジャック・カーリーのカーソン・ライダーシリーズ第5作。色々と捻ってあって最後まで飽きさせない。

  • カーソンシリーズ。順番に読みたい派なのに何作か飛ばしてると今頃気付く・・
    本作では兄のジェレミーが全く出てこなかったのも残念。
    綿密すぎるストーリーで誰がだれかわからなくなること多々。
    最後にすべてのパズルがはまっていくのが爽快でした。

  • 複雑になりそうな展開をうまくまとめているが、ボリュームが少なく、若干物足りない印象。

  • カーソン・ライダーシリーズのたしか第5弾。前作で兄との問題に一応の解決を見たこのシリーズ、今回はどのようなアプローチか楽しみにして読んでいった。しかしなかなかこのシリーズの面白みを感じない。何がいけないのかを考えて分かったことは、まずはこれはPSITが出てくる事件なのかという疑問。たしかに猟奇的(?)な死だが、必要性を感じない。次に、兄との対話がない点。これまでは兄との対話から何かヒントを得て、そこから事件が動くのに、今回はそういった転換点がない。だらだらと事件の捜査が続く。そしてそのダラダラを決定付けるのがライダーの無気力感。これまではアクティブに活動していたのに、なんだか元気がない。それにはもちろん理由があったので一安心だが、話を盛り上げていく要素が見つからない。前にもこのシリーズで兄が出てこないものがあり、それもなんとなく微妙な感じだった。そう、このシリーズはやはりカーソンとその兄が絡んできてこそ、そしてその事件が奇妙なほど面白いのだ。単なるミステリー小説として単品で読めば、上手く書けている作品だし、最後にピタッと全てのパーツが合わさる感じは味わえる。しかし私が、この作品に求めているのはそういうものとは違う。あと、人種の問題は頭では分かっても、やはり日本人にはその差別の感覚は分かりにくい。

  • シリーズ5作目。今回は兄も、恋愛もなく、新しい展開。なかなか面白かった。

  • ジャック・カーリーは現代、海外ミステリの代表の1人になりましたね。この作品も見事で面白いです。細かなことはあえて書きません。どうしたって、ネタバレになるからです。
    ただ、僕(カーソン・ライダー)シリーズがもっと読みたいです。友人であり同僚でもある、ハリーは気持ちがいい奴だし、なにより、アラバマ州モビール市が大好きです。

  • 【ディーヴァーを継ぐ名手の最新傑作】惨殺された牧師、嬰児誘拐を目論む人種差別グループ。続発する怪事件をつなぐ糸は何か? 二重底三重底の真相に驚愕必至の傑作。

  • 相変わらず緻密なプロット構成で一気にラストまで読める。カルト宗教教祖殺人事件と幼児誘拐事件が少しずつ絡みながら様々な登場人物の思惑と相まって複雑な事件が繰り広げられる。結局終盤までほとんどその謎が分からないプロットは見事。反面今回は主人公の冴えがない(仕方ないが…)ことやお兄さんが出てこないのは少し残念。しかしこのレベルで作品を連発しているジャック・カーリィはスゴイ。まさにジェフリー・ディーバー、マイクル・コナリーらと並ぶ巨匠となった。

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