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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167813024
みんなの感想まとめ
テーマは「大人の嘘」で、短編5作品から成るこのサスペンス作品集は、読者に深い余韻を残します。オリーブの木を手に入れた夫が、突然消えた妻の謎を追う物語を中心に、各短編は大人の複雑な感情や人間関係を巧みに...
感想・レビュー・書評
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オリーブの木を買ってきた翌日、突然、消えた妻。跡を辿ろうとする夫は、2人の婚姻届すら提出されていなかった事実を知る。彼女は一体何者だったのか?そして、彼女の目的とは?表題作の「オリーブ」をはじめ、「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズの著者による、「大人の嘘」をモチーフにしたサスペンス作品集。
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短編5作品。
どれも大人の読み物という印象。読後にしみじみとしたものが流れる感じ。短編の良さが特に感じられた粒そろい。 -
藤田香織・書評シリーズ。
2冊目のこちらもkamoshigiさんよりお借りしての読了。
最近読んだ角田光代の「かなたの子」
さかのぼると沼田まほかるの「痺れる」
もっとさかのぼると朱川湊の「花まんま」
この辺とおんなじ感じ。
とはいえ、藤田さんも書いていたけど、
ただただ失ったものだけを呈すのではなく、
そこからいろんなものを気づかせてくれるというか、
救いがある、一筋の光がある、どれも終わり方で、
読了後の後味は決して悪くありません。
この方もはじめての出会いだったけど、
別の作品も読んでみたくなりました。
(紅雲町珈琲屋こよみシリーズ。) -
上質な大人の短編小説。
なかなかにほろ苦い。読み進めると心がザラザラするというか、不穏な気持ちになる。けれど一気に読んでしまった。 -
解説でもあったが、オリーブのように最初は「苦い」と感じていたものが「旨い」と感じるようになる、そんなような小説だった。
初めは裏切りや盗みなどの卑劣な行いに嫌気がさすなと感じていたが、それぞれ主人公が大切なとのを失うと同時に、これからの未来を歩んでいく様にどこか清々しさを感じるようになった。
今はまだこの物語を読むには「苦い」と感じるような人生経験だか、いつかまた読んだ際に「旨い」と感じる日がくるのかもしれない。 -
表題作の「オリーブ」がとても好きでした
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妻が家を出た理由に愕然とする夫、余命幾ばくもない男が自宅で見つけた妻と親友の秘密…
大人の嘘をモチーフにした五篇からなる作品集。男女の愛憎に満ちたサスペンス風味です。
初読み作家のはずだが、するすると読める。どこかで読んだ事がありそうな、なさそうな、
新鮮味がないような、しっくり馴染むような。いずれ他作品も読んで相性を確かめてみたい。 -
めちゃめちゃ面白かったです。びっくりした。表題作の『オリーブ』から『カナカナの庭で』『指』『不在』ときて、最後の『欠けた月の夜に』まで、粒ぞろい。すごい。
解説の「子供の頃、苦いとしか感じられなかった食べ物が、いつの間にか「美味しい」と思えるようになったように、吉永南央の描く「苦さ」を私は「旨い」と思う。」この一文が、本当にまさにその通り。そのまんま『オリーブ』。短編集を読んで、全ての話が手放しに好きなものって正直かなり少ないですが、これは文句無しで全部すきです。星5。でも強いてNo.1を決めるなら、どんでん返し感にしてやられた、やっぱり『オリーブ』か『欠けた月の夜に』かなあ。ここは甲乙告げがたい。よい読書の時間でした。 -
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2015.5.9 読了
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6話の短編集。
ある日、当然に、自分に降りかかる不安の種。
妻、家、恋人、婚約者、夫、、、、自分は、何でも相手の事を知っていると、思っていても、事実は、何も知らなかったという真実を、目の前に付き出された感じの小説であった。
夫婦、親、我子、何でも理解しているつもりが、自分の独りよがりの思い込みの考えが、あったのかもと、気づかされる話もあった。
2010年の本の表紙は、第1話の「オリーブ」が、載っているが、今回読んだ、2012年の表紙は、ケシの花であるのは、なぜか意味があるのだろうか?
ケシの花は、麻薬になるのか?
この小説も、甘いだけの話でなく、何処か、物悲しい話であった。
美しく、可憐な花弁の「ケシ」を表紙に使用した理由が、知りたいと思って、本を眺めた。 -
なかなか骨のある描写でした。気に入りました。
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他の作品も読んでみたいなぁ
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大事な人を失う物語の短編集。
一編目の『オリーブ』がとてもおもしろくてゾクゾクした。
他、共感できるわけではないけれど、
うまく同化させてくれるキャラクターばかりでどれも楽しめた。 -
この手の話は救いがないし、好きじゃなかったです
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「オリーブ」 大切なものは大切に、大事にしないといけない。
それでも大事なものは大事。
「カナカナの庭で」 罪の意識があるから相手の罪を許す。人の間は正論と正義などでは片づけられないものだなと思った。
「指」 男の身勝手さと女の狡さというか。。プライドのない男に腹が立つ。
「不在」 泣いた。人から見れば正気を失っている姿だとしても、本人の中では守らなければならないものがちゃんとあるということに胸を打たれた。 不在 の意味が尊く感じる。
「欠けた月の夜に」 身近な人ですらその人の一面しか知ることができないのだろうか。人がいなくなtって初めて分かる別の面。周りの支えてくれる人の存在に胸が温かくなる。 -
短篇集でここまで面白かったと思う本は珍しいかもしれない。
人にはいろいろな面があるということ、自分だけの価値観や思い込みで判断してはダメなんだと思います。
妻だと思っていた人が籍も入れていない、しかも全くの別人だった。
急死した夫が過労死ではなく、職場で弾き者となっていて給料は自分の口座から偽装していた。しかもヘリコプターの趣味を持っていた。妻だけが知らない夫の姿というのが切ない。
でもどの話も明るい未来を予想させる終わり方で、後味も良かったです。 -
少し物哀しく少しあったかい短編ミステリー5編。統合失調症の妹を持つキャリアウーマンの話が泣けた。
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連作ではないものの大人の隠し事というか嘘というかをテーマにした短編集。面白いと手放しで言うには湿度が高いものの良く出来ていて淡々とした語り口なので読後感はほろ苦いものの、爽やかです。読み応えもありました。
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