- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167815011
感想・レビュー・書評
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男としては最低。
作家としては最高。
間を取って星3つ。 -
どう考えても主人公のオッサンが悪いのだが、屈折した性格と幼児性故に間違った選択ばかりしてしまう、まともに生きられない人間を上手く描いていると思う。少し分からなくもない自分もやはりダメ男の素因を持っているという事なのだろう。
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感想
お金と愛情の両立。人格者でなければその両立は難しい。人格者であっても困難。お金に執心している者は愛情や信頼を失っていることに気がつかない。 -
面白い。
完全な私小説。私小説というより現実を克明に記すという姿勢で書かれたという意味で、夏休みの宿題で書いた作文を小学生ばりの真面目さで描かれている。
ただし、内面の描写が鋭く、えげつないが、読んでる僕らも心当たりがあるだけに目を背けたくなる居心地の悪さが全くない。寧ろゲラゲラわろてまう。
たぶん、えげつなすぎるという隙与えているという作者の優しさがあるからやと思う。
面白い、そして女性にはけして薦めれない。
2022/05/31 再読
もう西村賢太のやり口は充分にわかっている。
だから二度目は気の抜けたコーラがパーティ感を一気に無くしてるように、ウキウキ感はない。
しかし、無様さの描き方はまだ充分に立派であり、健在である。
町田康の解説も今回は面白く読めた。
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久しぶりに西村賢太作品を読んだ。読んでて辟易とするくらいのダメ人間なのに、何故かまた読んでしまった。。
周りを異様に気にするカッコつけの小心な男がここまで赤裸々な私小説を書く、という矛盾に満ちた感じが不思議です。
健気な彼女さんのモデルが現在どうされてるのか気になりました。 -
2020.4.22-298
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クズ男視点の生活の話。
やってることはめちゃくちゃなのにそのロジックは妙な筋が通っていて余計に胸糞。
朝の通勤時間に読むもんじゃなかった。それくらいリアル。 -
どうしようもない屑男のどうしようもない話なのに、絶妙な可笑しさがある。屑男の思考の流れの中に、ごくごくたまに愛おしさを見出だしてしまうのも、なんだか癪だけど認めざるを得ない。