あまからカルテット (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 340
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167832025

作品紹介・あらすじ

『ランチのアッコちゃん』著者の美味しい探偵小説女子校時代からの仲良し四人組も、いよいよ三十歳目前。恋に仕事に押し寄せる悩みを、美味しい料理をヒントに無事解決へ導けるか!?

感想・レビュー・書評

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  • 親友の女性4人が繰り広げるにぎやかなエピソード。
    楽しく描かれています。
    軽い謎解きあり。

    中学以来、ずっと仲のよい4人組は、28歳の今も良く集まっています。
    薫子は、きりっとした優等生で今は編集者。ただ家事はやや苦手。
    由香子は、おっとりした主婦で料理上手。ブログから人気が出ます。
    満里子は、デパートの化粧品販売員で、華やかな美人。よく合コンに出ている。もてるけど、結婚が決まらないのにやや焦りを感じ始めているところ。

    咲子は自宅でピアノを教えています。かなり綺麗だけど大人しく地味な性格。
    1話目「恋する稲荷寿司」で久々に気になる相手に出会い、身元がわからない彼のことを皆で探すことに。

    2話目「はにかむ甘食」では子供の頃食べた甘食の味を再現しようとする。
    3話目「胸騒ぎのハイボール」では、満里子が付き合っている彼の好みが気になり‥
    4話目「てんてこ舞いにラー油」
    新婚の薫子が家事と仕事の両立に悩み、助けを借りつつ奮闘。
    5話目「おせちでカルテット」
    薫子が姑の来る正月におせち料理を出すのに困り、皆で分担する約束をするが、思いも寄らない出来事が続き‥?!

    まだ28歳なら元気だし、4人ともそれぞれ取り得があり、普通より恵まれているとも言えます。
    スピーディで明るい展開なので、気楽に楽しめますね。
    内心では親友より自分が劣っていると感じるコンプレックスもあったり、一人で悩んでいることもあるのがリアル。
    起こる出来事はけっこう大変で、恵まれているとばかりも言えない感じになってくるけど、そこをにぎやかに面白おかしく。
    出てくる食べ物がとても美味しそうで、庶民的なのも好感が持てます。
    一気に読めて、元気が出るお話でした☆

  • 柚木麻子さんの本は「ランチのアッ子ちゃん」に続いて2冊目。

    女子高時代からの親友、咲子、薫子、満里子、由香子。
    咲子はピアノ教師、薫子はバリバリの編集者、満里子はカリスマ美容部員、そして由香子はこれまたカリスマ料理研究家。
    アラサーの彼女たちの恋愛あり、家庭問題あり。
    それを4人の力で乗り越えていく。

    柚木さん自身がアラサーで、彼女のファンもアラサーが多いらしい。
    まだ2冊しか読んだことはないけれど、納得!!
    が~、アラサーではないけれど楽しめましたよ~(笑)

  • H30.11.4 読了。

    ・仲良し4人組女子がそれぞれ主人公になる連作短編集。恋愛あり、失恋あり。悩み、失望する時も友情パワーで乗り越えていくストーリーは次の展開が気になって楽しんで読めた。最後の「おせちでカルテット」は、ハラハラドキドキする展開でとても面白かった。
     「食の趣味」が同じって、人間関係で大事だよね(笑)。私もこんな友人が欲しいな。それと続編が出ないかな。

    ・「本当に好きな相手なら頼ったっていいんだと思う。その方が、相手も嬉しいと思う。甘えるとか頼るって信頼しているってことだもの。立派な愛情表現だもの。」

  • おいしそうな食べ物と女の友情物語。これだけ環境が違う女性が4人友情関係続けるのは実際至難のワザだよねー。でもそれぞれの設定はリアリティがあって、「がんぱれ!」と思わず応援したくなる。
    でも結局社会に出てない主婦はダメってことかい?と突っ込みたくなったけどね・・・。いいじゃん、なんの才能もない主婦でもさ。

  • アラサー女性四人組(カルテット)が、各々の仕事や恋愛に焦点を当てながら、問題解決してゆく話。
    問題の解決が結構表面的に過ぎ去ってしまう感じで、ちょっと残念だった。

    『終点のあの子』で描かれた少女時代のギスギス感、優越と劣等入り乱れる光景は、30代を目前にすると清廉潔白な協力関係に変わるのかぁ。。。

    友情のために、妙齢の女性達が一生懸命奔走する姿って微笑ましいけど、ちょっと異質。と、考えてしまうのは、私が捻くれているからかもしれない。

  • 4人の女性の話。
    4人でいれば最強、1人でいても皆を思えば強くいられる。そんなお話。
    みんな色々あるけれど、結局ありのままの自分でいたほうがいい。みんなのところに戻ればそれがわかるし、仕事も恋愛もそのほうがうまくいく。

  • 女子校出身アラサー女性の恋と仕事と友情のお話。

    女子校出身の女性がとてもよく描かれていて、作者も女子校出身と知り納得しました。女子校あるあるが個人的には面白かったです。

    またミリーのワンピースやジミーチュウのパンプスなど具体的なブランド名が作中に出ており、登場人物の服装や趣味が想像しやすく、ドラマを観ている気持ちになりました。

    少しミステリー要素ありですが、どれもほっこりするお話で読後感も良いです(^^)

  • いきなりの激ウマお稲荷さんに心をつかまれて、読みはじめたら、女子校時代からの同級生4人組のおしゃべり、やり取り、美味しそうな食べ物にらつられてスルスル読めました。
    すんごい偶然の連続と、こんなにうまく事が運ぶかなぁ、とか思いながらも…特に最後のおせちでカルテットはまさに、4人の奇跡のカルテット。小説の中だもん良いよね!と爽快で美味しい小説でした。

  • 4人の女性同士の友情を描かれていて、それぞれ性格は違えど学生時代から仲が良く社会人になっても支え合うが描かれていた。
    自分も大切にしながらも友達のためにここまで力をつくせる4人は見て、もっと友達を大切にしたいと思えるような作品でした。

  • 職業もファッションも考え方もばらばらな4人だけど、だからこそ最強で最高な親友なんだ。
    そして、同じものを美味しいと感じられる同じ味覚を持っていることが、なによりも深い絆となってるんだろうな。
    ここまでの関係性をもった友達って、大人になってからじゃ絶対につくれない。
    そんな4人の絆と味覚が羨ましくなった物語。

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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