老人賭博 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年8月3日発売)
3.21
  • (3)
  • (11)
  • (19)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 160
感想 : 18
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167838133

作品紹介・あらすじ

賭けねば、へたれだ。逃げ場はない。鬼才の代表作!



北九州のシャッター商店街が心ない賭けのワンダーランドと化す。映画撮影に打ち込む人々の心の黒さと気高さを描く爆笑&涙の小説

みんなの感想まとめ

賭けを通じて人間の心の奥底を描くこの作品は、北九州のシャッター商店街を舞台に、映画撮影に関わる人々の複雑な感情をユーモアと涙で表現しています。登場人物たちはそれぞれ個性的でありながら、偏りのないキャラ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 作品全体に物悲しい空気が流れているように感じるが、随所に笑いどころがあり、喜劇という解釈でいいのだろうか。
    老人賭博というタイトルから、賭博する老人の話かと思ったが、賭博の対象にされる老人の話であった。
    最後に海の気持ちが変わるが、あれは男性の希望であり、幻想であると思う。
    こういうところで、男女の性差を感じてしまう。
    物語としては、とてもよく出来ているし、演出家という別の顔を持つ著者ならではの描写がよかった。

  • 哀愁のあるユーモア

  • ちょっとどんよりした空気だけど終盤から謎の盛り上がりをみせてなんとなくさわやかな気分に・・・なりきれず終わる感じ。あちこちに哀愁漂い過ぎてる。芸能界映画界の裏側を少し覗けたような。タイトルから老人のばくち打ちの話かと思ったけど違いました。解説がケラサンだった。おお。そして海馬さんの共演NGのモデルはNさんですね・・・(笑)。

  • あまり売れてない映画撮影現場が背景のコメディ
    作者が演劇関係のひとという先入観から
    作品もそのような目で見てしまう
    語り手主人公を含めたどの登場人物も
    キャラクタ付けが偏っているでもなく話しに寄りすぎるでもなく
    あるようなところや
    緩急の山場描写の必要充分なそっけなさに
    ああ小説のひととは少し違うんだな
    と勝手に思い込む
    映画すらみないのに演劇はなお縁ないので思い込みである
    小説としてはそういう特徴を
    自覚的にきちんと使用しているように見えて
    隙の無い出来ばえ

  • 映画に関わる「安い」人たちの話し。戸梶圭太ほど過激ではなく、ほのかに文学の薫りがした。

  • 読みかけて、ああ、この漫画版読んだわと気づく。小説版もいいですよ!どっちもおんなじ雰囲気を出しているし、ストーリーもだいたい同じなんだけど、違う部分も確実にあって、その違う部分はどっちもメディアの特質を活かした形で違っているっていうか。ああすぎむらしんいちの漫画って最近連載なくてさみしいなー。

  • (リリース:耕平さん)

  • 松尾スズキさんの小説は何と言っても笑いの種が満載だということあとはとにかくテンポがもの凄く早く読んでいてすかっとするところが大好きです。
    この作品もその通りで笑ってしまうところが満載です。
    映画化されるかもしれませんね、ちょっとした時に笑える作品読みたい方にはおすすめです。

  • 始めの十数ページの勢いのままには進まなかったけれども。マッサージ師、金子堅三、脚本家、ギャンブル中毒、海馬五郎、老俳優78歳、小関泰司、グラビアアイドル、いしかわ海、付き人、ヤマザキ、ラストの勧進帳。温水洋一

  • 映像が浮かびやすい松尾さんの本は相変わらず...宗教が往くほどのぶっ飛び感は少ないけど,面白い本です...ワナビーはむりでしょ(笑

  • 2012.11.13 読破。

  • 「働き孤独だ」と「なに?なんなのこのモリモリは?白状しなさい」には感服した。
    でも、ちょっと、物足りない、と思ってしまう。

  • 2012/09/24読了。松尾スズキファンなので購入。松尾スズキ作品は、言葉の選び方がすごく面白くて大好きです。

    名脇役俳優(78歳)が初主演する映画の撮影現場で、その主役のじいさんがNGをだすかどうか撮影スタッフで賭ける話。
    全体的にドタバタしていて笑えるところもたくさんあるけど、すごく切なくなるところもあり、人間模様がぎゅっと詰まってます。
    必死になるほど滑稽に映るのって、笑えるけど悲しい。悲しいけど笑えてしまう。
    じいさんの付き人"ヤマザキ"が、報われてなさナンバーワンで気の毒なんだけど、そんな人ほど好奇の目でみてしまうんですよね。
    映画のヒロインでB級アイドル"海"の、独善と偽善の考え方にはハッとさせられました。
    登場人物がいろんな意味で魅力的です。

  • 演劇サークルの一員であった学生時代、台詞を覚えるくらいその戯曲を読み漁った松尾スズキ。そのためサークル内では超浮きまくりでしたが、今でも大ファンです松尾スズキ。

    そんな松尾スズキ氏の久々の小説。
    本作のテーマは、映画の撮影現場における「最高に心ない賭け」。

    氏の描く「市井の人々の邪悪さ」には、舞台でも小説でも身震いします。
    がっつんがっつんギャグが入って、手放しで笑えるんだけど、ふと振り返ると主人公の目が全く笑っていない。その無表情に気付いた瞬間のバツの悪さと云ったら……。

    それはそうと改訂後シナリオの「まずくもうまくもまずくもない」が個人的にツボ。日常の要所要所で絶賛思い出し笑い中。

  • う~む、なんというか。

    読めば読むほど、なんだか小関さんがかわいそうになってくる。
    ブラックな話だなあ、と思う。

    最後の方の、脚本が書き換えられるところは、
    笑うべきところなんだろうけど笑えなかった。

    私にはこの方の話は、向いてないということか。

    余談ですがこの話の小関さんは、78歳。
    高倉健さんは、81歳。
    これを考えると、健さんってすごい若いな。

  • 松尾ズズキ初めて読んだが面白かった。
    他の作品も読んでみよう。

全16件中 1 - 16件を表示

著者プロフィール

作家・演出家・俳優

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松尾スズキの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×