手のひら、ひらひら 江戸吉原七色彩 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2012年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167838188

作品紹介・あらすじ

色と欲、恋と情けの吉原を描いたデビュー作



うぶな花魁をしこむ上ゲ屋、年季を積んだ妓に活を入れる保チ屋など、吉原の架空の稼業を軸に男女の綾を細やかに描いた初の作品集

みんなの感想まとめ

色と欲、恋と情けが交錯する吉原の世界を舞台にした本作は、花魁だけでなく、さまざまな職業の人々に焦点を当てて描かれています。遊女を取り巻く人々の視点から、彼らの切ない物語が連作短編として織り成され、それ...

感想・レビュー・書評

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  • 吉原全体のさまざまな職業の人々に焦点を当てたストーリー。
    花魁だけの話では無いので、とても興味深かったです。
    吉原という場所柄か少し影がある感じで、読後感が切ない話が多かったですが、それもまた魅力的でした。

  • 遊郭モノではあるが、遊女ではなく閨での技を仕込む人や、番頭目付など遊郭を取り巻く人々に焦点を当てている。7つの物語からなる連作短編。
    どのお話もめでたしめでたしとは言い難く、全話を通して悲哀な感じが漂うが、『穴惑い』でお露が金貨をぶちまける場面には胸のすく思いがした。最終編はあっさりと終ってしまい少し拍子抜け。

  • 「煌」が良かった志川節子。この作品も良いぞ。

    吉原の花魁をめぐる7つの連作短編、女郎を仕立てる「上げゲ屋」、心身に疲れの見える花魁を整え治す「保チ屋」など、ちょっと大人な職業(架空の物です、念のため)の男たちが出てくる。「おぉ、これは官能系」と思いきや、そういうシーンはサラりと躱して吉原独特の世界を巡る人々の機微を上手に切り取って描く。

    ところどころダレてしまうところもあるんだが、要所要所の締め方は見事で、特に冒頭の短編を、最後の収録短編で収束させるやり方は「上手いなぁ」と思わせる。

    染里の、ぬぐってもぬぐっても落ちなかったくすみ、深いよなぁ…。切ないね。

  • 遊女に仕立てるのが「上ゲ屋(あげや)」、年季半ばで磨き直すのが「保チ屋(ほちや)」、合間にあって妓の心を見張り、間夫の芽を絶つのが「目付」・・・。江戸吉原を舞台にした連作7話。私には全く理解不能な世界ですw。志川節子 著「手のひら、ひらひら」、2012.10発行。

  • 多分、いい本です。
    だけど同じ「女郎もの」として、中島氏の「ひやかし」も一緒に図書館で借りて、私はこちらより「ひやかし」のが良かったので
    「てのひら ひらひら」は☆3つかな。



  • 吉原を舞台にした7編の連作短編集。
    遊女よりも、そこに関わる人々の方が主役かな。
    閨房の秘技を躾け、妓を遊女に仕立て上げる上ゲ屋、年季を重ねてなまってきた 妓の錆をとり、心身の張りを保つ術を仕込む保チ屋、妓の心を見張り、間夫の芽を絶つ目 付など、裏稼業の男衆が登場。
    上ゲ屋、保チ屋、目付などは架空の生業。
    今でいうスカウトマン兼実技講習が上ゲ屋、メンタルトレーナー兼美容整形医的な保チ屋かな。

    設定とかは面白いんだけど、何だろう。
    含みがない。ディテールがあり過ぎて、想像させられない。多分、漫画にした方が良いな、こりゃ。
    吉原を題材にしたものは多々あるが、未だ『さゆり』を越える一冊にはお目にかかれず。

  • 花魁以外の吉原で働く人に焦点が当たっているのがあたらしい。
    城端絹の話など取材が感じられるところが作者が信用できて感じよく読めた。
    盲目のつかみの桜の女の子の話が秀逸

  • 江戸吉原を舞台に連作七編からなる小説。

    吉原が題材になっている作品って、惚れた腫れたの物語が多いと思うのですが
    この小説は何だか一味違う!
    遊女たちだけにスポットを当てずに、吉原で働く人たち、その家族目線などで話が進んでいくので飽きずに読めました。

    連作なので、話が繋がっていくところも面白かったです。

  • 吉原に生きる男衆と妓達、さらにその外側から吉原に関わる人々を描いた連作短編。

  • 吉原を取り巻く人々のお話。創作の職業を用いたお話もあります。

    読み終わった感想は、因果応報。
    鵜呑みにするばかりじゃなくてもっとちゃんと調べられたら。。。

  • 桜の話は良かったですが、他は普通でした。あまり感情を揺さぶられるような展開の話がなくて。

  • 架空の職業もでてくる短編集
    ちょっと今までの吉原ものとはちょっと違う。
    最後の桜を咲かせる話は好きだな。。。


    感想かくと色々ネタバレになりそうなのでやめる

  • 裏家業の各々の、滲む優しさにそっと救いを見いだす、陰影豊かな連作七編。

  • 3つの裏稼業…作者が考えた架空の職業らしいけど、まるで実の仕事のように話にしっくり馴染んでいた。実はこれに似た職業あったのかもね…なんて友達と話してしまったほど笑 連作になっていて読みやすい。各々の主人公も花魁だけでなく商人などもいて、吉原の小さな街に関わる人に満遍なくスポットが当たってる。ちょっとずつ皆が悲しい、寂しい思いをするけれど…。

  • 華やかな表紙に惹かれて購入。色街・吉原における架空の職業が新鮮でした。

  • 吉原内における架空の職業がスゴイ!
    ぐいぐい引き込まれる…傑作。

  • 20130119

  • 江戸時代も好きなら表紙も好き
    手に取る機会はまだ先だけどこれも必ず読むよ。

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著者プロフィール

1971年、島根県生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、会社勤務を経て、2003(平成15)年「七転び」で第83回オール讀物新人賞を受賞。2013年『春はそこまで 風待ち小路の人々』が第148回直木三十五賞候補に。清廉な人物描写、江戸の気配を情感豊かに伝える文章に定評がある。その他の著書に『手のひら、ひらひら 江戸吉原七色彩』『煌』『花鳥茶屋せせらぎ』『ご縁の糸 芽吹長屋仕合せ帖』がある。

「2022年 『かんばん娘 居酒屋ともえ繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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