長宗我部 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167838201

作品紹介・あらすじ

末裔でなければ書けない史実の数々



四国統一の覇者から山内政権下での「下士」への転落。秦の始皇帝を遠祖とする名門一族の二千年にわたる興亡を、十七代目当主が描く。

みんなの感想まとめ

歴史の深い流れを感じさせる物語が展開され、長宗我部家の二千年にわたる興亡が描かれています。著者は、秦の始皇帝を遠祖とする名門一族の歴史を、先代からの教訓や決断の重みを交えて語ります。登場人物たちの生き...

感想・レビュー・書評

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  • 2000年を超える長宗我部家の物語を俯瞰的にみることができました。秦河勝、秦能俊、国親、元親、信親、盛親、五郎左衛門、弥九郎…様々な方が、それぞれに精一杯生きておられたことを知ることができました。この物語を読んでのひとつの感想ですが、長宗我部の人々は、代々ここ一番での決断が、ほんの少し、本当に紙一重、優しいように思えました。信長なら、秀吉なら、家康なら、そのような甘い決断はしなかったのではないか…そんな風に思いました。ただ、私はそんな優しさ、甘さは嫌いではありません。それらが、自分自身を助けることもあるでしょうから。あと、関ヶ原の島津の退き口の考察と、大坂夏の陣の桑名弥次兵の死に様は、とても印象深かったです。

  • 末裔の著書
    盛親に厳しい眼
    中興の祖のあとに凋落というのはよくあるのではないか?

  • 長宗我部の名前は知っていたが、詳しい歴史は知らなかったが、古くは秦の始皇帝から現在までを学ぶことができた。
    作者の盛親への批判がおもしろかった笑
    (関ヶ原の西軍についた理由や敗戦後の対応を考えるとそう言いたくなる気持ちもよくわかる)

  • 2018年8月22日読了

  • 帯には「末裔でなければ書けぬ史実の数々」とあるが、郷土史家で十分書ける内容だった。
    とはいえ、並みの郷土史家が書いていたら退屈極まりない内容を、さらさらと読めるようにした作者の筆力には恐れ入った。

  • 事実に勝るフィクションなし。代々の人々の思いが現在に至っている。戦国大名でも一般の人でも同じ。

  • 著者は長曾我部末裔の元新聞記者。
    始皇帝うんぬんなどの系譜は、話半分にした方がよさそう。
    長岡郡の曾我部から始まった土佐の長曾我部氏は関西からの移住者。
    国親、元親のところはこないだ「夏草の賦」で読んだまま。
    盛親の代になってからの瓦解の様があっけなくて虚しい。

    大坂の陣の後に五郎左衛門が山内一豊のもとに「自首」し、土佐でその血脈を絶やさなかった。その間、長曾我部は名乗らず「島」の姓で、「親」の字も使わず低い身分に甘んじていながら、裏で代々「親」の字の名を連綿と受け継いでいた。明治になった瞬間、元家臣らが協力して贈位と神社建立を果たすという話は、本当なら感動的。

    なんで今、長曾我部で文庫本?
    という疑問が浮かんだが、どうやらゲームの元親がイケメンで、歴女に人気だったことも要因のようだ。

  • 長宗我部の祖先ってそこにつながるのか!

    土佐は、四国山脈に囲われ今なお交通の難所と言われることも多々ある。
    しかし、中央とのつながりがよく話に出てくるので「何で?どうやって?」とずっと不思議だったが、その謎がすっきりしたわww

    徳川政権下の時代は…本当に。。。言い表せないね。。。
    きっと、今じゃ想像も出来ないような見えない戦いだったんだろうね。。。


    あぁ…土佐に行きたくなってきたww

  • 2012.2.11 読了

  • 長宗我部元親は以前から興味があったので、その一族が秦一族の子孫であることや、関ヶ原で敗れたあと江戸時代をどのように血脈をつないできたのかとても興味深かった。先祖を知るために家にある資料などの様々な資料を集め調べられている点は素晴らしい。江戸時代の山内家治世下の資料が多い点は、元親はそれ以前の人物であること、山内家に有利なことが書かれているであろうことから、事実の理解が難しかったことは想像に難くない。長宗我部家にもっと多くの資料が残されているとよかったですが、歴史は巻き戻らないので詮無いこと。

  • 「歴史の愉しみ方」読了後、本書を手にしました。圧巻です。

  • 長宗我部氏の分家ご当主が書かれた秦氏から元親、そして改易後に下士となった江戸時代の様子を論じられています。江戸時代や近代の資料を活用されています。秦氏という血筋や江戸時代以降の伝説を盲信されていて、物語としては面白いと思いますが、歴史書ではない先祖自慢です。幕末から明治の家名再興は根拠があったのか疑問です。

    文庫版は歴史学者磯田道史氏との対談が載っています。

  • 下敷きにしている史料の信憑性についての考証がないので、「ウチのご先祖様はこんなに偉かった」という先祖自慢と大差ないかも。

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著者プロフィール

1942年、高知市生まれ。共同通信社をへて、歴史作家。長宗我部氏17代当主。著書に、『長宗我部』『長宗我部・復活篇』『絶家を思う』。

「2020年 『秦氏の夢 長宗我部元親』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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