アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838256

作品紹介・あらすじ

2004年ブッシュが再選されたのはアメリカ人の無知のおかげ!?子どもにブッシュをおがませるキリスト教原理主義の「洗脳キャンプ」から、奇妙すぎる絶対禁欲教育、建国以来最低に落ちたアメリカ兵の質まで-反知性主義が蔓延し、内部から自壊する帝国の驚くべき実態をえぐり出す刺激度120%のコラム集。

感想・レビュー・書評

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  • 2006-2008頃のアメリカの宗教、政治、生活に関する本
    キリスト教福音派と共和党、政治と戦争等アメリカの自由と平等でない側面がよくわかる。

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  • 2016年の大統領選で泡沫候補と思われていたトランプが、なぜ共和党の大統領候補となったのか、議論が色々とある中、本書にはその背景となる遠因が読み取れる。普段、メディアを通じて我々が知っているアメリカとは異なる真の大衆の姿、考え方を6つの視点から切り取っている。

    1. 宗教
    2. 戦争
    3. 経済
    4. 社会
    5. メディア
    6. 大統領

    いずれも視点からも、支配層である白人エリート層がいかに欺瞞であり、無知な大衆アメリカ人を様々な形で洗脳し、コントロールしている様子が垣間見える。また、キリスト教福音派と呼ばれる層が、共和党の保守層を形成し、進化論を受け入れないなど、科学よりも宗教に重きを置く人たちが政治に大きな影響力を行使している事も、我々日本人はなかなか知り得ない話ではある。

  • 全力でおススメ

  • 「ベストオブ映画欠席裁判」という本が、出たばかりの頃、書店の平台に並んでいて、記憶に残っていて今回探したが、生憎、行きつけの書店には置いてないので、同じ文春文庫のこの本を買った。 町山智浩の感覚は、僕と同世代で、本当に共感出来るので、面白く読んだ。

  • オバマ政権前までの米国の草の根の内実を白日に晒すエッセイ。週刊誌連載の集積で軽く読める。ただその内容は、米国発の政権批判のドキュメンタリーやノンフィクション、堤未果の著書を読んでいれば、驚きは少ないだろう。一方、本書指摘の米国内の反知性主義の蔓延も、自分の力を自ら削いでいる感が否めないが、実のところどうなんだろう?という疑念も。なお、本筋と関係ないが、米国は唯我独尊の大国。故に、各国(勿論、日本も含む)が自らの外交的利得を得るためとはいえ、こんな国の議会対策・ロビー活動を行う要ありなのにはウンザリする。
    2012年(底本2008年)刊行。PS.ただし、読後感は笑えない。政権批判をしないマスコミ・ジャーナリストの問題然り、格差社会の問題然り、リアリスティックさと柔軟さを欠いた思考然り、他人毎として笑えない内容だからだ。

  • アメリカ在住の著者が、主にブッシュJr大統領時代を中心にアメリカで起こった負の側面について雑誌(週刊現代)に連載したエッセイ集。
    アメリカには日本基準(世界基準)では理解できないような考え方、行動が多々あり、それをアメリカに在住の著者が日本人感覚で採り上げるので面白味が出るのだろう。
    雑学的なところもあるが、当地に住んでいると頷ける内容が多々ある。

    幾つかある中で、おそらく一番の特徴は宗教(キリスト教)に関することだろうか。清教徒が作った国でもあり、歴史を辿ると納得が行くのだが、外から見ると一大宗教国家というイメージはないと思う。(アメリカが地域によって文化・風習が違うということも判り難い一因)
    例えば、現在の大統領選で熱く語られるのが、LGBT、中絶問題、環境問題。日本の政治では余りお目にかからない話題だが、これらは何れも宗教に端を発している。
    建国精神でもある「自由と平等」も日本でのそれと概念が違うし、この相反する概念での論争が絶えない。
    例えば、社会保障制度。平等という観点で推進する勢力と自由という観点で反対する勢力(国家の影響力を極小化する勢力)。
    これだけアメリカが特異な国であると、どれだけの日本人が理解しているのか?また、日本がこれまでに特異な国に倣うことが是なのか?
    一例としてブッシュ政権が掲げていた外交経済における新自由主義的発想は、まさにアメリカ的特異な発想で、それを日本に持ち込めば失敗するのは自明だった?

  • アメリカ=グローバルだと思っている日本人って一体。

  • アメリカ在住の筆者が感じたアメリカの実情を紹介する本。
    みんなコーンでできているってことがわかりました。

  • 久しぶりに読んだけども、町山さんのコラムは古びない。何というか、今の日本で読むべき話のオンパレードだ。。当時は読んで笑ってたんだけどなぁ。。

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著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家・ジャーナリスト。早稲田大学法学部卒。『宝島』『別冊宝島』などの編集を経て、『映画秘宝』を創刊。後、アメリカに移住。著書に『トラウマ映画館』『さらば白人国家アメリカ』など。

「2019年 『町山智浩・春日太一の日本映画講義 戦争・パニック映画編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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