- 文藝春秋 (2012年11月9日発売)
本棚登録 : 48人
感想 : 2件
サイトに貼り付ける
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167838324
作品紹介・あらすじ
極秘とされた満州国皇帝・溥儀の謁見の記録の全貌
外務省出身で、新京の日本大使館書記官であった林出賢次郎は、皇帝・溥儀の絶大な信頼を得、相談相手となり、また専属の通訳として、関東軍司令官をはじめとするほとんどの謁見に同席した。その克明な記録が、戦後四十年経って、和歌山の林出の実家で発見された。
清朝皇帝の尊大さと、傀儡の屈辱。関東軍への不信とおもねり。自らの後継問題と、親族への疑念……。そこに記された溥儀の胸中と肉声は、悲劇の偽国家・満州国の真の姿をあらためて浮かび上がらせる。
昭和天皇に対する絶大な敬意と羨望。帝位継承すら自らきめられないことへの苛立ちと、皇后をめぐる私生活の悲劇。石原莞爾、東条英機らへの歯に衣きせぬ月旦。
昭和史の闇とされた人造国家・満州国の実態が明らかになる。
感想・レビュー・書評
-
溥儀の信頼を得て長年通訳を務めた林出賢次郎が遺した厳秘会見録を基に、満州国の実態や溥儀の本当の姿を明らかにしている。特に、これまで関東軍側の目付としての悪評イメージが強い「帝室御用掛」吉岡安直の名誉回復を図っているのが興味深い。
それにしても、レコーダーなしに会見録をまとめることのできる語学力と記憶力には驚かされる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示
著者プロフィール
中田整一の作品
