満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年11月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167838324

作品紹介・あらすじ

極秘とされた満州国皇帝・溥儀の謁見の記録の全貌



外務省出身で、新京の日本大使館書記官であった林出賢次郎は、皇帝・溥儀の絶大な信頼を得、相談相手となり、また専属の通訳として、関東軍司令官をはじめとするほとんどの謁見に同席した。その克明な記録が、戦後四十年経って、和歌山の林出の実家で発見された。

清朝皇帝の尊大さと、傀儡の屈辱。関東軍への不信とおもねり。自らの後継問題と、親族への疑念……。そこに記された溥儀の胸中と肉声は、悲劇の偽国家・満州国の真の姿をあらためて浮かび上がらせる。

昭和天皇に対する絶大な敬意と羨望。帝位継承すら自らきめられないことへの苛立ちと、皇后をめぐる私生活の悲劇。石原莞爾、東条英機らへの歯に衣きせぬ月旦。

昭和史の闇とされた人造国家・満州国の実態が明らかになる。

感想・レビュー・書評

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  • 溥儀の信頼を得て長年通訳を務めた林出賢次郎が遺した厳秘会見録を基に、満州国の実態や溥儀の本当の姿を明らかにしている。特に、これまで関東軍側の目付としての悪評イメージが強い「帝室御用掛」吉岡安直の名誉回復を図っているのが興味深い。
    それにしても、レコーダーなしに会見録をまとめることのできる語学力と記憶力には驚かされる。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。
1941年熊本県生まれ。66年九州大学卒業後、NHK入局。おもに現代史を中心にドキュメンタリー番組を手がける。『戒厳指令「交信ヲ傍受セヨ」二・二六事件秘録』で、日本新聞協会賞・文化庁芸術祭優秀賞などを受賞。大正大学教授を経て、執筆に専念。『満州国皇帝の秘録―ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎』で、毎日出版文化賞・吉田茂賞を、『トレイシー―日本兵捕虜秘密尋問所』で、講談社ノンフィクション賞を受賞。他の著書『盗聴二・二六事件』『最後の戦犯死刑囚』などがある

「2013年 『四月七日の桜 戦艦「大和」と伊藤整一の最期』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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