満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎 (文春文庫 な 61-2)
- 文藝春秋 (2012年11月9日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167838324
作品紹介・あらすじ
日本軍によって満州国皇帝の座に就いた溥儀。清朝復活への執念と傀儡としての絶望。皇后、実弟への愛憎、石原莞爾、東条英機らへの月旦などなど。専属通訳として、会見に同席した林出賢次郎が残した「厳秘会見録」を元に、昭和史の闇とされた人造国家・満州国の実態と、皇帝・溥儀の素顔を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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溥儀の信頼を得て長年通訳を務めた林出賢次郎が遺した厳秘会見録を基に、満州国の実態や溥儀の本当の姿を明らかにしている。特に、これまで関東軍側の目付としての悪評イメージが強い「帝室御用掛」吉岡安直の名誉回復を図っているのが興味深い。
それにしても、レコーダーなしに会見録をまとめることのできる語学力と記憶力には驚かされる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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