ロマンス (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.41
  • (6)
  • (29)
  • (37)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 279
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838867

作品紹介・あらすじ

ミステリとロマンスの華麗なる融合退廃と享楽に彩られた昭和の華族社会で、秘かに葬られた恋――。傑作『ジョーカー・ゲーム』を軽々と超えた、著者の新たな代表作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 華族という存在があった時代があった。
    華族を視点として、描くと 全く違った歴史を紡ぐ。

    ロシア人を母親にもつ華族。清彬。
    いわゆる血が汚れると言われた。
    パリで生活したので、6ケ国語が話せ、射撃の名手。
    華族にもかかわらず、軍に仕官している嘉人。
    清彬と嘉人。嘉人には、妹 万里子がいた。
    清彬は、万里子が好きで、万里子も好きだったが、
    万里子の父親から、血の問題として、
    付き合うことを否定されたのだ。それを清彬は守った。
    華族の持つ地位の不安定さから来て、
    その存在を疑ってしまう弱さがある。
    華族は、天皇を守る存在であるが、
    華族から、天皇制を否定する共産党支持者が生まれる。
    いわゆる アカに協力する華族も登場する。

    嘉人の軍隊においての天皇を尊敬していないことに
    軍自体に失望する。
    殺人事件から始まり、万里子が拘留されることで、
    一体何が問われているのかが見えてくる。

  • 期待していたような「カッコイイ」主人公でもなかったし、大好きな時代なのに魅力的な描写が少なかった。残念。

  • 小説

  • 読み始めて、そういえば昔読んだな、と思いつつ再読。
    あっという間に読めるテンポ、そしてちょっとした謎解き、この作者の本は安定感ありますね。

  • 2017.01.21読了

  • 2016.12.30

  • 大正・昭和初期の好きな時代の話。
    登場人物がイメージしやすい
    でもトリックとか期待していると拍子抜けかも。

  • 設定も文体も後半から畳み掛けるような展開もすっごく好みだったのに、悲恋を描いた作品でした。
    でもこんな余韻は、嫌いじゃないかも。

  • 昭和初期の風俗描写がすごく好き。眉目秀麗なロシア人クオーターの華族と凛々しい軍人の組み合わせはテンション上がる。スパイの打診拒否したように、清彬はやや消極的で、それ故にあまり物語が動いていない気がする。「雁字搦めになり身動きが取れない」ということですかね。状況に振り回されながらも淡々と立ち回っていくスタンスは好き。クールでかっこいい。現代とは違うありとあらゆるしがらみ、社会情勢のために、メインキャラクターが誰も幸せにならないのは悲しい。終盤の展開がやや唐突過ぎでは??と思ったけど…うーん………

  • 柳広司さんの作品=スピード感や未知の世界の内幕暴露的なもの を思い描いていましたので、ちょっと残念でした。

全30件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九六七年生まれ。二○○一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。○九年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編及び連作短編部門を受賞。同年刊行の『ダブル・ジョーカー』は、『ジョーカー・ゲーム』に続き二年連続で「このミステリーがすごい!」の二位に選ばれる。主著に「ジョーカーゲーム」シリーズ、『ロマンス』『楽園の蝶』『象は忘れない』などがある。

「2017年 『風神雷神 雷の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロマンス (文春文庫)のその他の作品

ロマンス 単行本 ロマンス 柳広司

柳広司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

ロマンス (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする