かわいそうだね? (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1976
レビュー : 201
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167840020

感想・レビュー・書評

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  • 勢いがあって読んでいて楽しいけれど心には残らない。できるだけ最近の本作を選んでみたけれど、芥川賞をとったときの初々しく若々しい印象が15年経っても拭えない。
    軽快に悩み果てる女の子の描写とても好きなんだけど…もうちょっと、あと一段階でいいから深さがあったらとおもってしまう。

  • かわいそうだね?と、亜美ちゃんは美人の二部構成。
    かわいそうだね?は、かなりいまいち。
    亜美ちゃんは美人は、楽しくはあったけれど、
    読んだあとは、なにしてんだろ、早く寝なきゃ...
    みたいな気分になった。

  • 私はあきよタイプ

  • 正直、よくわからない。多くの人の感想でラストシーンが気持ちよかったと言われているが、私にはそのラストシーンがさっぱり理解できないし、むしろ胸くそ悪くなった。登場人物全員気持ちが悪い。ラストシーンキレるならキレるで思考破綻すればいいのに声に出す関西弁と思考の標準語にギャップがありすぎる。キレてる時にキレてる自分と冷静な自分がいるのは実際わかるけど、なんていうかそこの分離がかけ離れすぎてて二重人格並。しかもラスト数ページ前から突然文章読みづらくなる。全体的に言いたいのはこれ、何を言いたくて書いたの?ってこと。唯一アパレルでバイトしてるので仕事の描写があるあるすぎてすごいなって思った。

  • なんだったの?!って突っ込みたくなる。ハッキリしないモヤモヤした展開。主人公の心情が描かれており、共感できる人はできるだろうけど、私にはイマイチ。

  • 重々しい読後感。女性の生々しい影の部分を覗いてしまった感じ。少なからず、自分にもこういう感情があるんだろうかと思うと少しゾッとした。

    かわいそうってすごく難しいことばだとおもう。機からは成功してみえても、私ってかわいそう!って思ってる人もいれば、周りからかわいそうと思われていても、本人はしあわせだったりすることもあるのかな、となんとなく感じた。アキヨみたいな女の人とは出来ればお近づきになりたくない。

    さかきちゃんみたいな子は、実は結構多いんじゃないかとおもった。


    面白かったけど、落ち込んでるときに読むとさらに落ち込む。

  • 綿矢さんの作品を読むのは『インストール』『蹴りたい背中』に続いて3作目。読むのを忘れていたようで、部屋で発見。綿矢さんの作品はいつもタイトルがいいんですよね。タイトルを編集者がつけていないのであればコピーライターのほうが向いてそう。なんて言うと綿矢ファンに怒られますね。自分と違う世代の感性なのだな…と思い、気が向いたら読んでみます。

    表題作は「かわいそう」という気持ちは善か偽善か。その是非を問う物語。「かわいそう」って言うことは主観的で失礼だと教育されている人も多いですよね。自分は「かわいそう」という感情が芽生えた以上、それはかわいそう以外に形容するしかないと考えて「かわいそう」と発言しますが。
    具体的には彼氏が同情心から元カノと同棲するという三角関係の物語。元カノは「かわいそう」な自分を武器に闘い、彼女も元カノの状況を「かわいそう」と思い込もうとして苦心し、最終的には破綻します。
    すみません。ディテール描写とかあまり好きじゃなくて、読み飛ばしながら読みました。最後の関西弁、自分も激怒すると関西弁になるのでわかるのだけど、、、なぜだか好きじゃなくて、恥ずかしくて読みたくなかった。醜い感情に対面したくなかっただけなのか。それとも、文章的になんだか違うから恥ずかしかったのか。
    とても美しいカバー写真は馬場わかなさん撮影(この写真好き)。装丁は和久井直子さん。へし折られたパールピンクのミュールは元カノ・アキヨのものですね。。

    同時収録の『亜美ちゃんは美人』は美人の友だち亜美ちゃんと親友さかきちゃんの物語。こちらのほうがムダなく面白かったかな。学生時代の学校カーストとかは『桐島〜』的です。最終的に美人が「なぜこんな人を選ぶのか?」という結論を導きます。ネタバレしますと自分のことを嫌いな人を選ぶんですが、これって綿矢さんの実体験も入っているのかな?と思いました。(作者はめちゃくちゃ美人!というわけではないけど、若い頃からチヤホヤされただろうから。)道重さゆみさんでドラマ化するとよさそうです。

  • 途中まではただ結末が知りたいためだけに読む感じだった。だが「亜美ちゃんは美人」の結末に向かうあたりはよかった。目新しいものでもないが、訴えかけてくる何かがあった

  • タイトルに惹かれて手に取ったのですが、表題作より併録の「亜美ちゃんは美人」の方が読みごたえがありました。
    (「かわいそうだね?」は少し背伸びをしているように感じられたかも)

    少し引っ掛かったのがp221の長野さんの反応。
    その後触れられることは無かったけれど、てっきり亜美ちゃんと…などと考えた私は無粋だったのでしょうか。

著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞して作家デビュー。04年『蹴りたい背中』で芥川賞、12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を受賞。ほかの作品に『夢を与える』『勝手にふるえてろ』『ひらいて』『しょうがの味は熱い』『憤死』『大地のゲーム』『手のひらの京』などがある。

「2018年 『100万分の1回のねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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