ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167844011

作品紹介・あらすじ

人気生物学者がいざなう、科学への入り口



花粉症は「非寛容」、コラーゲンは「気のせい食品」? 福岡ハカセが最先端の生命科学から教育論まで軽やかに語るエッセイ集が文庫化

みんなの感想まとめ

科学と人生の出会いを軽やかに描いたエッセイ集で、著者の生い立ちや生物学への情熱が身近に感じられます。福岡伸一氏は、日常の中に潜む科学の面白さを、驚きや発見を交えながら語り、読者に新たな視点を提供します...

感想・レビュー・書評

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  • 福岡伸一さんのエッセイ
    ふわっと包み込まれるようなもの
    なんだー私と一緒じゃないと身近に感じるもの
    へーそんな体験が!と驚くもの
    好きなものは好きで良いんだなって思えるもの

    読み終えた時には清々しいものでした

  • (2010/8/26)
    生物と無生物の間に や 動的均衡 など、名著を数多く書かれている福岡ハカセの最新著。
    今回はなんだかお気楽だった。
    週刊文春に連載中のコラムが元になっていると書かれていて納得。
    今回は、福岡さんの著作を読んでいつも得られるような、新しい知識の獲得による感動がなかったもの。
    なんだか飄々としててね。さすが週刊誌向け。
    まあこれはこれでいいんじゃないでしょうか。

  • ルリボシカミキリの青

    虫少年だった著者のセンスオブワンダーだったルリボシカミキリ。
    センスオブワンダーを切り口にした週刊文春に掲載されたエッセイ集です。
    研究ネタ、科学ネタ、時事ネタ。多くに共通するのは、生命の動的平衡。
    著者と同年代の竹蔵は、多くの共感を感じながら読ませてもらいました。
    ちょっと偏ってるかなと思う論旨もありますが、なかなかユーモアのある文体と構成は理系の先生にはなかなか得難い才能だと思います。
    願わくば、「生物と無生物のあいだ」のような科学読み物を期待してます。

    竹蔵

  • 東京書籍の新編国語総合の随想1で取り上げられている。

  • 文才のある人だと思った。

  •  分子生物学者福岡伸一氏の生い立ち、生物学を目指そうとしたきっかけ等々を自ら語ったエッセイ集です。
     「週刊文春」に連載しているコラムを再編集したものなので、その時々の「時事ネタ」も取り混ぜられていてサクサクとページが進みます。

  • 読了。

    教科書に載ってた記憶。エッセイ。

    TVで観た時はあまりそんなイメージはなかったけど、文章はとても楽しげな人。

    難しい内容もわかりやすく書いてくれている印象で読みやすかった。

    自分のことをハカセと呼んでいるところに違和感はあるけど、そういうふうに書く決まりがあったんだろうから仕方ない。

    他の著書も読んでみたい。
    (161020)

  • 『週刊文春』の連載(2008年5月~)70篇をまとめたエッセイ集。
    生物学者・科学者の書いたエッセイ集は多数あるが、専門分野で著名な学者が書いた多くのものと比べ、著者の作品は格段に面白い。
    分子生物学者としての専門の知識を持ちながら、エッセイの視点・材料が、一般の人々の日常生活や、専門外の分野にあるからなのだろう。また、ベストセラー『生物と無生物のあいだ』や『世界は分けてもわからない』で証明済みの、科学者とは思えない、読み手を掴んで離さない著述力にあることも間違いない。
    「いわゆる「コラーゲン食品」を食べることは、じつは美容と健康にとってほとんど何の意味もない。・・・他の動物から採取したコラーゲン食品を食べた場合、それがダイレクトに吸収されて、細胞のスキマや関節に達し、コラーゲンの不足を補うなどということは決して、ない。・・・プラセボ効果もまた立派な効果である。売る人と買う人にそれぞれ納得がもたらされるのであれば何の問題もない。」目から鱗である。
    解説で阿川佐和子が言う通り、『ひょっこりひょうたん島』の物知りの博士そのものの著者による、楽しいエッセイである。
    (2013年3月了)

  • まえまえから福岡伸一センセの本は気になっていた。ブックオフで100円ぐらいで売ってたので買ってみた。エッセイ集だとは知らなかった。 もっと生物「学」寄りの感じの本かと思っていたので拍子抜け・・・しなかった。目から鱗なコトがいっぱいあった。
    のでそのうち、エッセイじゃない方の本も読んでみようと思う。

  • エッセイではあるけれど、科学的内容も軽く含んでいてとても興味深く面白い。生物学に興味があるならば是非一読して欲しい本。
    部分を集めて全体になるわけではないという、生命の奥深さが伝わってきて面白い。

  •  我々の見えている“世界”の見え方がいかに錯覚思い込みによってズレやすいか。いかに“世界”が興味深く神秘的であるか。

     そして“世界”の見え方を多元的に興味深く広げてくれる例として、福岡ハカセは「動的平衡」を挙げます。
     
     「動的平衡」ということからイメージを膨らませると、自分と他人、世界とのつながり関係性、輪廻生まれ変わりなど様々な考えが膨らんできますが、そこはさておき、私としてはやはり“世界”の見え方、“世界”をどう記述するのか?といった観点で、心理療法との共通性を強く感じ、とても興味深く思うのです。

    この作品に関する心理エッセイはhttp://ms-counseling.sblo.jp/article/71454093.htmlにあります。

  • 自分も生物を学んでる者の端くれとして、こういう文章が書けたらなあと思う。

  • 分子生物学者である福岡伸一博士のエッセイ集。世の中で話題の時事ネタや自身の身の回りの出来事を、分子生物学者ならではの視点で描いている。
    福岡博士の本は初めて読んだが、文章がとてもお上手です。難しいテーマのエッセイでも、教授が学生に説明するような、丁寧な文書でとても読みやすかった。
    昆虫採集、釣り、登山、スキーなど趣味が多彩なのは少し意外でした。

  • 名古屋でジャケ買いした本(^_^;)

    福岡ハカセと喫茶店でコーヒーを飲みながら…
    みたいな気分になれる
    内容は、とても難しかったりするけど
    楽しく感じてしまう(*^_^*)
    こだわりのある話も
    この人こういうの好きなんだよね~なんて
    微笑みながら

    読み終えたからって賢くなれたわけじゃないけど
    楽しかったから、いいかな

  • 1コラム3Pと短いながらもエッセンス詰まった楽しい科学的エッセイ集。もやもやした概念をある程度わかりやすく言葉にしてくれているのでうれしい。動的平衡という、実は身近な考え方も、何度も言葉として出てくることでより具体的にイメージできるようになった(それが目的ではないが、何となく)。自分のかつての科学的好奇心満杯だったころを、思い出してみると、現在との差にとほほ、状態である。ハカセとはそこが残念ながら違っていた。行間休みに販売していた学研の「科学」と「学習」。これの4年生のときのある記事が、理系へ目覚める第一歩だったことを今思い出したところである。

  • 生物学者である福岡伸一氏のエッセイ。

    生物学者であるのに文章が巧みで、難しくなりがちな事もスラッと読ませるのは、文章力のなせるもの。

    それぞれのエッセイは短いものの、そこかしこに知的好奇心をくすぐる内容が書かれており一読の価値あり。

    エッセイ好きの人には是非オススメしたいそんな一冊です。

  • 単なる最新情報についての話だけではなくて、
    科学者事情が知れる内容としておもしろかった。
    福岡さんの書籍はいくつか読んでいるけど、
    理系ぽくなくて(?)読みやすくて好きです。
    #たまに文学的すぎるきらいも。(動的平衡2)
    童心のままといえるのだろうか、好きなことをずっと好きでいられて、
    仕事としても続けていられて、それを表現する機会も持つ福岡さん。
    すごいなあ。

  • 分かりやすい。
    故に忘れやすいかもしれないけど、やっぱり面白い!

    エッセイをまとめた本だけに他の本に比べると薄い部分もあるけど、
    「動的平衡」という福岡ハカセの軸だけはブレずに分かりやすく書かれている。

    ミクロのパーツが集合しているだけなのに。
    なぜ生命は生命として存在できるのか。

    生物から科学、哲学までもひっくるめて教育してくれる。
    ハカセが学校の先生だったら生物の道を志していたかもしれない。

  • 福岡ハカセは、とても、好ましい人物だ。
    この本を読んで、そう思った。
    ハカセは作れない。オトコノコは、自らハカセになるものである。そのことも、よくわかった。オトコノコというものは、とても面白い。

    自らの子供時代を大切に育て、自分が何者かを知り、自分の中のオトナとコドモを愉しむハカセの生き方が、とてもステキに思える。
    滅多にないことだけれど、ちょっとだけ、オトコノコが羨ましくなった。

  •  福岡ハカセがもっともあこがれた青は、空の青さでもなく、海の青さでもなかった。フェルメール・ブルーでもない。それはルリボシカミキリの青だった・・・。その青に息をのんだ瞬間が、まぎれもなく私の原点だと語っている。

     入試や模擬試験の問題に著作が使用された際のここが間違いだよーと、いうようなツッコミが語られているとかと思えば、逆に著書『生物と無生物のあいだ』(←これ読んでない(^_^;))で記述の間違いを指摘するある読者からの手紙(そこまで深読みしてないもんな)を挙げ自戒の念で綴られているのも意外というか面白い。
    「コラーゲン食品」とか、おしなべて機能性食品と呼ばれるもののほとんどは「気のせい食品」であると思う・・・。と、いうような話も興味が惹く。
     という訳でこんな箇所が目に留まった次第だ。ユーモアとノスタルジーが醸し出すサイエンス・エッセイ。さて、ルリボシカミキリに会いたくなってきたぞっ!

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著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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