ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.94
  • (27)
  • (44)
  • (22)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 320
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167844011

作品紹介・あらすじ

花粉症は「非寛容」、コラーゲンは「気のせい食品」!?生物学者・福岡ハカセが語る、最先端の生命科学から探求心の育て方まで。明晰かつユーモラスな筆致に理系は苦手というあなたも思わず膝を打ち、腑に落ちる。ノスタルジックに描かれるセンス・オブ・ワンダーの気づきも深い余韻を残す、傑作科学エッセイ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 東京書籍の新編国語総合の随想1で取り上げられている。

  • 「ハカセになるために必要なことはたったひとつ。何か好きなものがあること、そしてその好きなことがずっと好きであり続けられること。」「平衡はほんとうの平衡ではない。たえず新しい平衡を求めてさまよう非平衡として動的な平衡はある。それは完全さを求めながらも、その内部に不可避的な不完全性を含んだものとしてある。そんな生命のありよう、それが限りなく美しいと思える」

  • 生物学者だけれど、非常にわかりやすく時に詩的な魅力ある文体に引き込まれる。
    好きなことがずっと好きであり続けられることの旅程が、驚くほど豊かで、君を一瞬たりともあきさせることがないということ。そしてそれは静かに君を励ましつづける。最後の最後まで励ましつづける。
    こんな先生に教わったら楽しいだろうなあ。

  • 中学生とか、高校生が読めばいいかもしれない。この人のことを、コラムの文章家として扱うメディアが信じられない。
     日高敏隆や、今西錦司、養老孟司にあって、この人にないものはないか、それは多分、学問や趣味、ひいては人生に対する思想性のようなものだ。読んだ本の向こう側、あるいは、その奥にある扉を開けても何もない。そういう薄っぺらな印象の文章が並んでいる。すぐ読めて、すぐ忘れる。
     身過ぎ、世過ぎを批判するつもりはないが、金を出して買う読者もいるのだということを忘れないでほしい。

  • 一箱古本市

  • タイトルからルリボシカミキリの生態の話かと思ったら、全然そんなことはなかった生物博士エッセイ。だがしかし、思いがけず良書だった。なんてことない大学の講義の話、日常の話、思い出の話。いつのまにか科学の話になる時もあれば、逆に科学の話から始まり思い出で終わる話もある。興味深く読み進めていたかと思えば、ハッと心揺さぶられる時もある。分解すれば”文章が上手い”とか”語り口が優しい”とか”知識が圧縮されている”とかになるのだろうが、本文中にもあるように、全体は部分の総和以上のものになりえる。空の青、海の青、そしてルリボシカミキリの青のように、取り出したり、切り取ってくることのできない部分の集合で成り立つ本書は、タイトルどおり、青色だ。

  •  週刊文春に連載されていたコラムを集めたもの。
     1コラムは3ページほとど短いので、割とスラスラと読める。
     生物学に全く関連していない内容もちらほら。
     週刊誌の連載なので、その当時の時事問題や事件なども取り上げられており、今読むには少し時代遅れな内容もちらほら。
    「生物と無生物のあいだ」を期待して読むと肩すかしを食らう。
     つまらなくはないのだけれど、取り立てて面白いというほどでもなかった。

  • 2017/8/20 Amazonより届く。
    2018/12/3〜12/7

    福岡先生の週刊文春に連載しているエッセイをまとめたもの。ちょっとした歴史のウンチクは参考になる。が、先生お得意の「動的平衡」という用語にはひっかかるなぁ。

  • 読了。

    教科書に載ってた記憶。エッセイ。

    TVで観た時はあまりそんなイメージはなかったけど、文章はとても楽しげな人。

    難しい内容もわかりやすく書いてくれている印象で読みやすかった。

    自分のことをハカセと呼んでいるところに違和感はあるけど、そういうふうに書く決まりがあったんだろうから仕方ない。

    他の著書も読んでみたい。
    (161020)

  • 『週刊文春』の連載(2008年5月~)70篇をまとめたエッセイ集。
    生物学者・科学者の書いたエッセイ集は多数あるが、専門分野で著名な学者が書いた多くのものと比べ、著者の作品は格段に面白い。
    分子生物学者としての専門の知識を持ちながら、エッセイの視点・材料が、一般の人々の日常生活や、専門外の分野にあるからなのだろう。また、ベストセラー『生物と無生物のあいだ』や『世界は分けてもわからない』で証明済みの、科学者とは思えない、読み手を掴んで離さない著述力にあることも間違いない。
    「いわゆる「コラーゲン食品」を食べることは、じつは美容と健康にとってほとんど何の意味もない。・・・他の動物から採取したコラーゲン食品を食べた場合、それがダイレクトに吸収されて、細胞のスキマや関節に達し、コラーゲンの不足を補うなどということは決して、ない。・・・プラセボ効果もまた立派な効果である。売る人と買う人にそれぞれ納得がもたらされるのであれば何の問題もない。」目から鱗である。
    解説で阿川佐和子が言う通り、『ひょっこりひょうたん島』の物知りの博士そのものの著者による、楽しいエッセイである。
    (2013年3月了)

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

青山学院大学 理工学部 教授

「2019年 『マッキー生化学 問題の解き方 第6版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで (文春文庫)のその他の作品

ルリボシカミキリの青 単行本 ルリボシカミキリの青 福岡伸一

福岡伸一の作品

ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで (文春文庫)に関連する談話室の質問

ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする