ゆれる <新装版> (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167845018

作品紹介・あらすじ

故郷の田舎町を嫌い都会へと飛び出した勝ち気な弟・猛と、実家にとどまり家業を継いだ温厚な兄・稔。対照的な二人の関わりは、猛の幼なじみである智恵子の死をきっかけに大きく揺らぎはじめる。2006年に公開され数々の映画賞を受賞した同名映画を監督自らが初めて小説化。文学の世界でも大きな評価を受けた。

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、兄弟姉妹の間に『わだかまり』はないでしょうか?

    兄弟姉妹がいた方が良いのか?いない方が良いのか?それはなかなかに難しい問題です。一人っ子な方には兄弟姉妹がいる本当の感覚はわからないでしょうし、その逆だって同じです。両親の愛情を一手に受けられることを幸せと感じるか重荷と感じるか、それは年齢によっても異なってくるでしょうし、ひと言で言い表せるものでもないと思います。

    また、表面上は仲良く接しているように見えてもその本当のところは分かりません。兄弟姉妹という血の繋がりの強さが故に仲の良さがひとしおであれば、一方で一度できた『わだかまり』はなかなか消えないようにも思います。古の世から血生臭い結末が見え隠れもする兄弟姉妹、人の繋がりというのは兎にも角にも複雑です。

    さてここに、故郷を後にして、カメラマンとしての成功を掴んだ弟と、父の仕事を継いだ兄の久々の再会を見る物語があります。オダギリジョーさん、香川照之さん主演で映画化された後に小説として書き下ろされたこの作品。兄と弟という関係の難しさを見るこの作品。そしてそれは、『僕は決して兄のことを出し抜こうとか、おとしめようと思ってきたわけではな』かったという「ゆれる」弟の思いの先にまさかの選択を見る物語です。
    
    『昨日の撮影は結局明け方までかかって、徹夜明けの目がフロントガラスからまともに差し込んでくる光に耐えられない』と思いつつ、『高速を降りて生まれ育った町』へと車を走らせるのは早川猛。『六四年製のフォードのステーションワゴン』の『ガソリンメーターの針が落ち』、『いやな所で切れてくれたもんだ』と『家にたどり着くまでのこの一本道に、スタンドは一つだけ』という『父の苗字』のスタンドに車を入れた猛は、制服姿の女性を目にします。『智恵子 ー』と思い、『サングラスを反射的にかけ直して、目を伏せた』猛は、『金髪のアルバイトにさっさと会計を済ませ』店を後にしました。『この町を出てから十年余り、あの子のことを思い出したことなんか、ろくになかった』と思う猛。実家に到着した猛が家に入ると、『座敷に並んだ黒い背中が、一斉にこちらを振り返』ります。『あたしがここの不埒な息子です。親の葬式にも帰らずに、一周忌の席にさえ、まっ赤な服なんかで遅刻して来る、厚顔無恥な次男です』と思いつつ座敷へと上がった猛。そんな猛は『父さんだって、気にしてるんだよ。もし時間が作れれば、帰ってきてよ』と兄から電話を受けた時のことを思い出します。『僕の仕事が立て込んでるのを気遣って、たっぷりと余裕を持って法事の予定を知らせてきた』兄の稔。そして、宴席となりましたが、『ヒートアップしたおじさんが『いやお義兄さん、立派!猛君は!』と話を振ってしまいます。『ふるさとと決別し、「親不孝」と「身勝手」の果てに手にした僕の成功は、父の目には悪魔との取引としか映らない』ことを理解している猛の想像通り、父親の感情が登りつめていきます。『うちの奴の遺影。首から下は、葬儀屋に頼んで合成した貧相なもんですよ。息子はカメラぶら下げた商売してて、その母親がまともな写真一枚ないんだから、可哀想だ』、『何がそんなに忙しいんだか。親の葬式にも来ないで撮るような写真なんか…』と止まらない父親。それに、『あんたでも撮ってやれただろうがよ、写真の一枚くらい』と『勝手にものを言う』猛の口。それを、『まぁまぁまぁまぁ!お父さん、抑えて。猛、もういい、わかった』と仲裁に入る兄。そして、来客も帰り後片付けをしている中に車を出して欲しいと頼まれた猛は兄を乗せて『何かトラブルが起きた様子』の店へと向かいます。そんな中で『川端の智恵子ちゃん』、『スタンドで働いてくれてるんだ。もう四年になる』と語る兄に生返事する猛。『よく働いてくれてる』と言う兄に『兄ちゃんも嫁さん貰わないといけねえってやつだろ』と猛が言うと『耳が熱を持ったみたいに赤くな』ります。『親父はそういう目算だね』言う猛に、『お前そういうこと、言わないでよ智恵ちゃんに』と返す兄。そして、店へ着くも『智恵子は』猛『に気付いても、愛想笑い一つよこ』しません。トラブルに対応する中に『智恵ちゃん、もう上がりなよ』と言う兄。そんな智恵子を送っていくことになった猛は、その後、『十年以上も前に放り出した女と寝たからって、焼けぼっくいに火、なんてわけはないだろう、と思ってはいたけれど、その予感は悲しいほどに的中した』という感覚の中にいました。そんな猛に『あした行くの?蓮美渓谷』と訊く智恵子は、『ねえ行こうよ。その方が、変に思われないと思う』と続けます。そして、実家へと戻った猛は兄が帰っているのを見ます。『今までのこと、今日のこと、全てをここで兄に話して、謝ってしまいたかった。許しを請いたかった』と思う猛。そんな翌日、猛は、兄と智恵子とともに『蓮美渓谷』を訪れます。そして、そこに起こるまさかの智恵子の死の先に、「ゆれる」という書名の意味を深く感じる運命の物語が描かれていきます。

    “故郷の田舎町を嫌い都会へと飛び出した勝ち気な弟・猛と、実家にとどまり家業を継いだ温厚な兄・稔。対照的な二人の関わりは、猛の幼なじみである智恵子の死をきっかけに大きく揺らぎはじめる”と内容紹介にうたわれるこの作品。2006年にオダギリジョーさん、香川照之さん主演、西川美和さんご自身が監督された同名映画のノベライズというのがこの作品の位置付けです。第59回カンヌ国際映画祭の監督週間部門に正式出品されたというこの映画は数々の賞も受賞した話題作です。小説がまず存在してそれを原作に映画が作られるということは多々ありますが、この作品は映画が先であり、そんな映画を元に監督ご自身が小説にしたというのが特徴です。そういった経緯を踏まえると、映画を先に観た方が良いようにも思いますが、私は先に小説を手にしました。そして、読み終えて、小説だけでも十分に楽しめるのがこの作品であるという感想の中にいます。映画をご覧になられていない方も安心して手にしていただければと思います。

    私は読書&レビューの日々の中で同じ作家さんの作品を三冊ワンセットで読むようにしています。今回、西川美和さんの作品の三冊を選びましたが、バス事故で妻を亡くした作家を描く「永い言い訳」、終戦を少し早く知った青年兵を描く「その日東京駅五時二十五分発」、そしてこの作品とバラエティに富んでいます。そんな西川さんの文章は映像が見えてくるような描写と、文そのものの美しさを併せ持っていると感じています。この作品でも巧みな表現が散見されます。まずは抜き出してみましょう。

     『羊のように大人しく説教を聞く客たちを、すすけた鴨居の上からぼんやりしたまなざしで母が見下ろしていた』。

    母親の法事の場面に帰ってきた猛が描かれる場面ですが、『羊のように大人しく』という表現と、鴨居にかけられている母親の遺影を上手く表しています。そこには、そのまま映像が浮かび上がります。

     『子供のようにはしゃぐおじさんの受け応えにしばし耐えながらも、父の感情がなだらかなスロープを登りつめていく』

    こちらは、文章自体の工夫で魅せてくれます。父親の怒りが高まっていく様を『父の感情がなだらかなスロープを登りつめ』と表現するのは絶妙です。そして、この表現は次の一文に見事に繋がります。

     『ご先祖様たちの写真に並んで、へんなところに居るな、と思った。ああ、母さんはもう、居ないのか』。

    母親の葬儀に出席できなかった猛は、母親の死をどこか実感できない中にいました。それを遺影を使ってこんな風に表現します。これも映像が浮かび上がってきます。

    そんなこの作品は、八つの章から構成されていますが、すべての章が〈○○のかたり〉とつけられている通り、それはそれぞれの登場人物視点で語られるように描かれていきます。では、そんな八つの章題をご紹介しておきましょう。

     ・〈第一章 早川猛のかたり〉
       → 実質的な主人公、著名なカメラマン
     ・〈第二章 川端智恵子のかたり〉
       → 猛がかつて付き合っていた女性であり、『蓮美渓谷』で「ゆれる」中に死す
     ・〈第三章 早川勇のかたり〉
       → 猛の父親
     ・〈第四章 早川修のかたり〉
       → 猛の伯父、弁護士
     ・〈第五章 早川猛のかたり〉
       → 実質的な主人公、著名なカメラマン
     ・〈第六章 早川稔のかたり〉
       → 猛の兄
     ・〈第七章 早川猛のかたり〉
       → 実質的な主人公、著名なカメラマン
     ・〈第八章 岡島洋平のかたり〉
       → スタンドの店員

    八つの章のうち、三つの章で視点の主となること、また映画でオダギリジョーさんが主演を務めることからも早川猛が実質的な主人公と言って良いでしょう。そして、視点の主はいずれもそんな猛の近親者であり、彼らの語りの中で物語が展開していきます。主人公の猛は『ふるさとと決別し、「親不孝」と「身勝手」の果てに』カメラマンとしての成功を手にしますが、その過程には父親との葛藤がありました。高校生だった猛に、スタンドを手伝うよう指示した父親に『俺にはやりたいことが決まっている』と抵抗した先に『東京の写真学校』へと進学した猛。そんな猛に怒り狂う父親の元に残ったのが兄の稔でした。一方で、『全ての煩わしさを背負』い、父のスタンドを継いだ兄という兄弟の構図がこの作品のベースに存在するものです。そこに、もう一人関わってくるのが〈第二章〉で視点の主となる川端智恵子です。猛が高校時代に関係のあった猛と智恵子でしたが、猛の写真学校への進学により関係は一旦終了します。そんな智恵子は稔とともにスタンドで働く今を生きていました。そんな智恵子の話をすると『耳が熱を持ったみたいに赤くなる』という兄を見て、『僕と智恵子のこと、何にも知らずに雇ってるんだ』と思う猛。物語は、そんな猛と稔の兄弟が智恵子を連れて『蓮美渓谷』へと赴く先に大きく展開していきます。まさかの智恵子の死、それが事故なのか、事件なのか、この作品は裁判の様子を描きながらその真相に、そして稔と猛という兄弟の関係性を描いていきます。そんな物語の〈解説〉で、作家の梯久美子さんはこの作品をこんな風に語られます。

     “「ゆれる」は、見てはならないものを見、言ってはならないことを口にする人たちの物語である”。

    これはこの作品の本質を上手く表現していると思います。猛が三つの章で、稔が一つの章で視点の主を務めるこの作品ではそこにそれぞれの心の内を垣間見ることが本来的にはできるはずです。実際、兄と弟、それぞれの複雑な思いも垣間見えます。そんな思いの結実の先に大きく動く物語、それは兄と弟、それぞれの行動の結果でもあります。それを、”愛と支配をめぐる闘争のドラマ”とも評される梯さん。そんな作品は結末に向けて人の心の奥深い部分を描いていきます。視点が切り替わっているのに制御不可能に動き出す主人公たち。そんな主人公たちが登場する作品に「ゆれる」と名づけられた西川さん。まさしくゆれに揺れ動く主人公たちの心のありように圧倒される物語がここにはありました。

     『今までのこと、今日のこと、全てをここで兄に話して、謝ってしまいたかった。許しを請いたかった』。

    多くの映画賞を受賞した同名映画を監督の西川さん自身がノベライズしたこの作品。そこには、登場人物たちのかたりによって展開する物語の姿がありました。映像が浮かび上がってくるかのような表現の数々に魅せられるこの作品。兄と弟それぞれの複雑な心の闇を垣間見るこの作品。

    「ゆれる」という書名の絶妙さに感じ入る読後に、映画も是非観てみたいと思う、そんな作品でした。

  • 生まれ故郷を飛び出し写真家として成功をおさめる弟。実家のガソリンスタンドを父親に望まれるまま引き継いだ兄。自分の感情を表現する弟。鈍いふりを続けた兄。
    二人に関わる幼馴染の女性は、若い頃、弟と関係を持ち、現在は、兄に望まれている。二人の関係は、その女性の死の真相をめぐり逆転していく。家族の支配者が変わった時、そして不在となった時、ギリギリの家庭は、崩壊を迎えてしまう。
    兄弟の支配と嫉妬は、終わりを迎えても、次の関係を築く事ができなかった。
    ご自身の映画のノベライズとのことで、田舎を行く道、法事の親戚の集まり、ひなびた渓谷と、読み始めから、知っているような情景のイメージに入り込めました。兄弟の隠していた感情の描写が印象的で、苦しさが伝わってきました。

    • みんみんさん
      面白かったみたいで良かった〜d(^_^o)
      面白かったみたいで良かった〜d(^_^o)
      2023/03/30
    • おびのりさん
      こんばんは。
      好きだわ。映画監督なんだね。
      コンパクトにズーンってくるヤツ好み。
      こんばんは。
      好きだわ。映画監督なんだね。
      コンパクトにズーンってくるヤツ好み。
      2023/03/31
    • みんみんさん
      だと思ったd(^_^o)
      だと思ったd(^_^o)
      2023/04/01
  • ふわふわした「ゆれる」じゃなかった。ごろり、ごろりと鈍く光る鉛の玉がゆっくりゆっくりと「ゆれる」感じだった。はじめは気がつかないほどの微かな揺れが、知らないうちに波打つまでに激しくなって、ついには足下と頭上が反転してしまったかのように。
    重かった。今まで信じてたものが崩れ去り、その中から隠されていた醜い面が現れる。兄は弟へ絶望的なほどの悪意を見せ、弟は元の兄を取り戻すため、自分の正義を語る。だけど、それは兄が弟へ一生逃れられない罪悪感を負わせるものだったとしたら……
    兄と弟。2人が失ったものはとても大きい。それでも消えなかったものは2人は兄弟だということ。今までも、これからも。
    歪んでしまった愛情の果てには何が待っているのだろう。

    • しずくさん
      重かった・・・。私もそうでした。

      〉歪んでしまった愛情の果てには何が待っているのだろう
      ラストシーンは映画と同じだったのでしょうか?...
      重かった・・・。私もそうでした。

      〉歪んでしまった愛情の果てには何が待っているのだろう
      ラストシーンは映画と同じだったのでしょうか?映画では、兄がバスに乗車したかしないかを観客に委ねるようにぼかして描かれてました。私は、兄は弟と住むのを拒んでバスに乗りこみ異なる町へ旅立ったと・・・。
      2018/06/09
    • 地球っこさん
      しずくさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます! 
      残念ながら映画は観ていないのですが、
      たぶん小説と同じようなラスト...
      しずくさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます! 
      残念ながら映画は観ていないのですが、
      たぶん小説と同じようなラストだと思い
      ます。
      小説は、徐行して兄の前に停まるバスが
      兄弟を遮るところで終わりました。
      兄はどうするのか……わたしもしずくさん
      と同じ思いです。
      2018/06/10
  • 人は内にどんなものを秘めているのか。
    それは誰にもわからない。もしかしたら自分自身でさえわかっていないのかもしれない。
    同じものを見ても人それぞれ捉え方は違ってくる。
    隣の芝生は青いとは言うけれど、どんなに近い存在でも同じなのだろう。
    いや、近い存在だからこそ羨む気持ちはもっともっと大きくなってしまうのかも。
    人とは多面体で出来ている。
    一方から見ただけでは理解することは出来ないし、ときには他者から見た自分に身動きがとれなくなってしまうこともある。
    傷つけられた心は、どうすれば癒されるのだろう。
    傷つけ返したとしても何も得るものはないような気がするのだけれど。
    心理描写が素晴らしかった。
    繊細に、丁寧に、物語に乗せて痛みが伝わってくる。
    読んでよかった。素直にそう思える物語だった。

  • 評判のわりには…自分には…

  • こういうそれぞれの視点で書かれてる小説好き!!
    みんな自分勝手で狡猾。
    自分と重なるから稔のことは理解できて歯痒くて辛い。
    肉親って他人より厄介だ、、、。
    田舎の狭い街の選択肢が少ない環境なら尚更。

    最後のラスト、もう稔には何のしがらみもないところに去ってしまって欲しい気持ちと、もう一度家族として再会して欲しい気持ちと。

    映画も見てみよう。読んでてほんとにつらかった。

  • 映画の方は何回か観ていて好きな作品だったので小説も読んでみました。

    文章だと映画とはまた違った味わいがあるように感じましたね。

    上手くいえないけど、終盤の展開はグッとくるんですよね。

  • 独特な文章構成、複雑だったが、その感動が後からやってきた。技術に感動

  • 兄弟って
    血が繋がってて同じ所で育ってきたから
    ある程度何を考えとるか分かるし、
    でもそれぞれプライドとか嫉妬とかもあって
    素直な気持ちも大人になるにつれて
    伝えにくくなっていって
    ある意味1番複雑やなと思う

    自分が思い描いていたこととは
    大きくかけ離れたことが起きる度に
    それぞれの登場人物の気持ちがゆれていくのが分かった

  • レンタルビデオ屋でバイトしていたころ、仲間内でもこの映画が評判になり、私も借りてみた。緑を背景に吊り橋の上に人が立っている図と後半寝てしまった事だけ覚えている。

    先日、西川氏の「永い言い訳」を読んで、「ゆれる」作った人なんだ!内容あまり覚えていないから本で読んでみるかと読んでみる。読み進むも、ほとんど内容覚えていなかったな。

    地元のガソリンスタンドを継いだ兄と、東京に飛び出しカメラマンになった弟。母の弔事で弟が帰省したタイミングで幼なじみの女性と兄弟三人で渓谷に行き、女性がつり橋から転落するという事が起こる。裁判モノ。

    独特な雰囲気を出すためか、文が長くて読みづらい。私的にはそんなに話題になるような内容かな?と思う。ラストの主人公の心変わりも、何故?と思ってしまう。まあ、家族は難しいよねとは思う。

    蓮美渓谷ってのは架空の場所なのね。

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著者プロフィール

1974年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。在学中から映画製作の現場に入り、是枝裕和監督などの作品にスタッフとして参加。2002年脚本・監督デビュー作『蛇イチゴ』で数々の賞を受賞し、2006年『ゆれる』で毎日映画コンクール日本映画大賞など様々の国内映画賞を受賞。2009年公開の長編第三作『ディア・ドクター』が日本アカデミー賞最優秀脚本賞、芸術選奨新人賞に選ばれ、国内外で絶賛される。2015年には小説『永い言い訳』で第28回山本周五郎賞候補、第153回直木賞候補。2016年に自身により映画化。

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