本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167848019
作品紹介・あらすじ
新芥川賞作家の形而上的な官能小説集
バー「黄金の猿」に夜な夜な集まる男達と青ざめた女。そして林の中を彷徨う女。いま最もスリリングな日本語の使い手による作品集
みんなの感想まとめ
テーマは「関係性」と「個の融合」で、作品は不穏な空気を纏いながらも、独特の感覚を呼び起こす官能小説集です。表題作は、ホテルのバー「黄金の猿」を舞台にした三つの短編から成り、登場人物たちは名前を持たず、...
感想・レビュー・書評
-
この作者特有の、不穏なものをはらみつつ展開していく空気、嫌いじゃない
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難しくて理解できていない…
-
友人から借りて。全体的に詩のような印象を持った。低体温な文体は嫌いではないので読むのは辛くはなかったが、物語は少々難解であまり理解が及ばず悔しい。もう少し大人になってから再読したら、もっと違う感想を抱くのかもしれないなあ…
-
ただひたすらに難解で、知らない詩を聴いているような感じ。もしくはメロディが気に入った知らない言語の歌とでも言うのだろうか?2直線の交点を探しても見つからないようなモヤモヤ感が満載。
-
鹿島田作品はどれを読んでも半分くらいしか理解できない、と思っているのですが、今回はそれに輪をかけて意味がよく分からなかった…。
「ブルーノート」は、いつもの感じで良かったのですが、正直「黄金の猿」三部作は、ひたすらよくわからない話が延々と続いて…。
奇妙な文体で空転する会話劇が鹿島田作品の魅力だと思うのですが、ちょっと今回はその面白さもあまり感じられず。『女の庭』とかも微妙だったし、結構当たり外れの激しい人なのかな。
解説を読んでなるほどそういうことなのか、と分かったような、分からないような。
単行本には収録されていた「もう出ていこう」は収録されていない。なぜ? -
通勤途中によむには、難解でした。
-
表題作は、3つの短編からなる連作で、とあるホテルのバー「黄金の猿」がすべてに登場します。最初の「ハネムーン」に、倉橋由美子『暗い旅』へのオマージュを明言されていることもあり、あまりストーリーを追わずに感覚で読む姿勢で臨みました。主要登場人物のほとんどに名前はなく(あってもかろうじてH氏とかS氏とか)、よって3編に出てくる人々は別人かもしれないし同一人物かも知れず、むしろ結局全部同一化していく、というのがオチだったような気がします。少なくとも「巻き髪の女」と「真珠の女」と「黒いドレスの女」は同一人物(というより同一の無個性)だろうし、終盤で「黄金の猿」は何匹か、と対話されるのは、結局全部融合してしまうことを暗示していたのかなと個人的には解釈。
同時収録の中編『ブルーノート』は、自分の彼氏と彼女(親友)に性交させたがる歪んだヒロインが登場しますが(見も蓋もないあらすじ説明・笑)「関係性」「関係の不可能性」という言葉がやたらと出てきて、『黄金の猿』のほうでも「脱関係性」という言葉が出てきたり、この作家のこだわりは、そこに集約されているのかな?という印象。デビュー作『二匹』が「二人」ではなく「二匹」の関係性を描いていたように、何かしらそこで模索されている気がします。『ブルーノート』のほうは、ラストに少しだけ救いのようなものが感じられたので(ただヒロインが愛の存在に気づいたときには大切な人たちは去っているのだけれど)、こちらのほうが表題作より好きでした。あと余談ですが、カバー絵がハンス・ベルメールなのはいいですね。
著者プロフィール
鹿島田真希の作品
本棚登録 :
感想 :
