歴史に消えた参謀 吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2013年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167859015

作品紹介・あらすじ

吉田茂にただひとり、信頼された陸軍中将



英米派として対米開戦を批判し、戦後は陸上自衛隊の礎を築いた男。CIA文書や残された人々への取材で、名参謀の姿が明らかになる!

みんなの感想まとめ

近代史に興味がある人にとって、必読の一冊です。著者は、吉田茂に唯一信頼された陸軍中将の生涯を掘り下げ、彼の役割や影響力を明らかにしています。特に、GHQや新政府が旧帝国の軍人を活用しようとした背景には...

感想・レビュー・書評

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  • 近代史に興味ある人は必読!
    「興味はあるけど白州次郎しか知らない!】という人は是非。なかなか骨太の良書。
    GHQや新政府が旧帝国の軍人を活用しようと動いていた事実に驚くとともにそりゃそうだなと得心のいく部分と。

  • 226事件で皇道派が衰退し、統制派が主導権を握ったことにより、その後の歴史が決定付けられたと言っても過言ではないが、その「悲劇」は統制派の「情報音痴」によるものであり、皇道派の保守的な穏健な知性こそ重視すべきであったという、中西輝政の解説は傾聴に値する。

  • 軍人ながらバランス感覚がすばらしい。国際感覚があり、吉田茂を経済顧問だった白州次郎と共に軍事顧問として支えた影に徹する態度は非常に美しい。引用が多いので、元の本を読むべきか。

  • 辰巳栄一という人は白洲次郎の本の中でちらっとでてきたと思うが、ほとんど認識していなかった人物であった。戦前から丹念に追うことで人物像や国家観が理解でき、戦後日本の問題点までが見えてくる。戦前戦後を一貫した価値観の中で生きており、大局をみることの意味を考えさせられる。
    そういう意味で優れた労作であり、現在において読み返す意味はますます増している。
    戦後のある種異様な価値観をリセットする視点を提供する人物として、価値のある評伝である。

  • 英国畑のインテリジェンス将校であり、戦後は吉田茂の下で再軍備や情報活動に従事した辰巳栄一の評伝。

  • ・こんな合理的な国際情勢に対する分析ができた帝国陸軍軍人もいたんだと、しかも、将官で戦後も吉田茂の元で活躍されたとは知らなかった。

  • 「情報(インテリジェンス)とは人である」。
    国家の行く末を舵とる人間の知性(インテリジェンス)の構造が関わってくる、という解説にシビれる。
    仕事の舵取りもそうだし、自分の判断が、後々、何年、何十年後に「あの時のあの人判断は正しかったね」と言われる人になりたいものです。

  • 【吉田茂にただひとり、信頼された陸軍中将】英米派として対米開戦を批判し、戦後は陸上自衛隊の礎を築いた男。CIA文書や残された人々への取材で、名参謀の姿が明らかになる!

  • なるほど。
    歴史の影に隠れた、人物なんですねぇ。
    こう言う人が、もっと重用されていれば、
    戦争は避け得たでは無いかと思います。

    それにしても、今の日本。
    こう言う、国家感を持った人が居なくなりましたねぇ

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著者プロフィール

国家基本問題研究所主任研究員、産経新聞客員論説委員。1948年、東京生まれ。中央大学法学部卒、プリンストン大学公共政策大学院Mid-Career Program修了。産経新聞入社後に政治部、経済部を経てワシントン特派員、外信部次長、ワシントン支局長、シンガポール支局長、産経新聞特別記者・論説委員を歴任。2018年6月より現職。 主な著書に『覇権国家の正体』(海竜社)、『歴史に消えた参謀 吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一』(文春文庫)、『全体主義と闘った男 河合栄治郎』(産経新聞出版)ほか多数。

「2018年 『中国が支配する世界 パクス・シニカへの未来年表』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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