花の鎖 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 5915
レビュー : 575
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167860011

感想・レビュー・書評

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  • 湊かなえさんの作品は
    「Nのため」に続いて2作目になりますが、
    今回の作品はとても優しくて暖かいミステリーでした。
    全く繋がりがない3つの物語を同じ感覚で読み進めていく中で、必ず出てくる商店街や梅香堂のきんつばという言葉。
    その言葉を何度も確認しながら物語の結末を紐解いていく感じがとても面白かったです。
    後半から物語がどんどん動いてきて、
    気になっていた真実がわかってくる感じは
    さすが湊かなえさんだなぁと思いました。

  • 雪月花。
    美雪、紗月、梨花。
    読み始めたときには3人は「点」として感じられた。
    それが徐々に「線」となる。
    そして「輪」となり深い「絆」で結ばれていることが分かり・・・
    後半にかけてどんどんひきつけられていきました。

  • 湊かなえの本は、「告白」「リバース」に続いて3冊目。結論からすれば、これが一番面白かったです。前2冊と比べると、文体・構成なども全く違い、作者を知らないで読んだら湊作品とはわからないでしょう。
    梨花、美雪、紗月の登場人物。この女性3名たちの生活に、いつも花とアカシア商店街の「梅香堂きんつば」が描かれている。これが実は作者のトリック。ヒントは雪月花。別々のストーリーが巻末に掛けて、段々と絡んでいく展開、構成は中々面白かったです。
    登場人物が多く、相関図を描いて読むのがいいかもしれませんね。梅香堂の旦那さん、女将さんも実は時代によって変わっていたんでしょうね。

  • 最初は3人の女の子のストーリーがそれぞれ独立したものだと思ってたけど、徐々に繋がりが見えてきて、最終的には謎解きの答え合わせしてる感覚に。途中混乱した時は紙に図描いて整理しながら読んでた(笑)
    面白かったし、色んなところに伏線が散りばめられててミステリーとしても楽しめたけど、もう少し湊かなえらしいイヤミス感があると良いなと思った。きんつば食べたい。

  • やはり大好きです、湊かなえさん
    つながっていくストーリー構成は流石!
    うまいなあ
    そしてやわらかくあったかい作品でした
    二度読みおススメとか
    読んでみようかな、もう一度

    ≪ 花束の 謎は涙で とけるのね ≫

  • またすごい本を読んでしまったー。伏線がかなり分かりやすくかいてくれていたけど、でも湊かなえさんからイメージするような嫌な感情はなく、読めました。
    読みながら繋がりを感じつつも、混乱しながら整理しながら読み切った。読み切ったその瞬間からまた最初のページをめくりたくなるそんな本は久しぶりだな。
    湊かなえさん、実は初めて読みました。売れている人か、と避けていたけど、こんなにも唸らされる本を書くのか。他も読まねば。

  • 梨花、美雪、紗月。同じ商店街を利用する3人の女性に関わる人物「K」とは誰なのか。

    各章が、美雪の「雪」、紗月の「月」、梨花について語られる「花」に分けられていて、同じ地域に住んでいるはずなのになかなか接点が生まれない3人をKがどう繋ぐのだろうと思っていたら、なんとも意外な関係で。
    時間が取れず細切れに読んでしまった私は途中から相関図を書く羽目になってしまった。雪月花にそれぞれ分けて語られた理由も読み終えて納得した。

    舞台になった商店街は人々がおせっかいで食べ物が美味しくて、「花の鎖」というより「アカシア商店街の鎖」ではないかと思うくらい魅力的だった。

  • 湊かなえさんの話は、怖いミステリーというイメージやったけども、これはちょっと違う感じ。
    いや、十分怖いですけどね。人間のエゴがなし得るところが。。
    けれど、それよりも三代続く祖母母子の愛情が迫ってきます。
    それと前田さん!!
    前田さんについてもっと書いてほしい!!

    読まれる方は一気読みをおすすめします。
    その方が人間関係が分かりやすくなりそう。。途中で関係図書きたくなりました。

  • 雪、月、花の3つの話の主人公の女性からなる物語。
    最初はどうつながるのかなーと思いながら読んで途中からメモをつくりながら待てよ待てよと考えて自分の中で仮の相関図を作成してきっとたぶんこうだ、と考えてみた。
    読み進めるとやはりそうなっていき3つの物語は時代が変わっていて3人の主人公は祖母、母、娘であることがわかりました。
    様々なヒント(娘の話ではケータイがあるがそれ以前はケータイが出てこない、きんつば、登山が好き、等)が散りばめられていて綺麗に伏線が回収されている話と感じました。
    また読みたいと思える本でした。

  • どういうことなんだろう、誰なんだ、と思いながら読み進めて、途中で少しぼやっと全体像が見えてくる感じでした。
    久しぶりに湊かなえさん作品を読みましたが、やはり面白いなと思いました。
    ただ、過去に読んだ作品に比べると湊かなえさんの定番というか、イメージにある人間の心のどす黒い感じは薄かったな、という印象でした。

著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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