円卓 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 303
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167861018

感想・レビュー・書評

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  • 大阪の団地で大家族と暮らす少女の日常が小気味よい大阪弁を交えて活写される。膨らみ続ける自我と葛藤し、自分をとりまく社会の理不尽さに小さな胸を痛める少女の姿がけなげであり、そんな彼女を優しく見守る人々の存在が暖かい。読み進めるうちに幾度となく自分が小学生だったときの記憶の断片が蘇る

  • こっこ、読み始めは生意気な子供感に入り込めなかったけど、読んでいくとどんどんかわいく思える。不器用で偏屈な小学生ってこんな感じかあ。

    でももてあます自意識というか孤独への憧れ、共感してしまう。こっこ、少しだけ孤独を知ってちょっと大人になってしまうのね。

    いまじん。

    ぽっさん、素敵。個性は目的にしない、そんなん大人がいうことですよ!隣にぽっさんのいるこっこ、うらやましい。超頼りになるよ。私も心にぽっさんを、でがんばります。

    玉坂部長、ふりきったキャラで面白すぎ。もっと将の話を聞きたい!いや読みたい!

  • 鼠人間が捕まったあと、ぽっさんが泣きながらこっこに謝るシーン。すまんかったな。ぽっさんが謝ることあらへん。ぽっさんは早く大人になりたいと強く思った。こっこはぽっさんが自分より先に死んだら悲しいだろうなと思った。

    ご尊顔を踏んでくれはりますのん。

  • 眼帯に憧れちゃうこっこちゃん。大事なことはジャポニカ自由帳になんでもメモするこっこちゃん。かわいいなぁ。
    文章がみずみずしくて温かくて素敵です。

  • 公団住宅に住む「琴子(こっこ)」は小学校三年生。家族は三世代8人が仲良く暮らしている。琴子は祖父母、両親、三つ子の姉に大切にされて伸び伸びと育っている

    六畳の部屋に中華料理店から来た大きな円卓があり、料理がくるくる回ってくる、家族もいささかユニークで個性的。

    ユニークといっても琴子はこの年頃からはみ出ているわけではないが、周りが気になり始めた年頃で、そのあたりがとても面白い。憧れの同級生がモノモライが出来て眼帯をしている、いいなぁ眼帯。
    発見に満ちた日常をジャポニカ学習帳に書いている。

    元気がよく、孤独好きの硬派である。隣りの棟に住む同級生のぽっさんがまたいい、琴子の少し過激な心を、吃音気味の言葉でゆっくり解き聞かせる、将来が楽しみな男の子だ。

    気になる同級生を観察したり、知らない家庭を訪問したりて、琴子の少しずつ広がっていく世界がユーモラスにしみじみと綴られる。

    珍しい中学生の三つ子のお姉ちゃんたちは健康的で個性的で優しい。両親に似て揃って美人ナところがまた楽しい。

    西さんの直木賞受賞作「サラバ!」が積んであった時がある。違った感動があるようで期待が膨らんでくるが、そのうち読んでみなければと楽しみにしている。

  • 愛おしい登場人物ばかりでした。特にぽっさんが好き。
    純粋な気持ちで孤独や不整脈や吃音に憧れるこっこのまっすぐさは、子どもらしくて可愛い。それと同時に恐ろしくもある。どうしたって、そのまっすぐさが他人を傷付けるときがあるからね。子どもの何気ない一言に傷付くってのはよくある話だもの(苦笑)。
    「いまじん」が大切であること、わかってるはずなのに、大人になっても忘れてしまうときがある。相手を思いやるばかりに自分を抑えつけるのもそれはそれで悲しいことだけれど、「いまじん」は出来るだけ忘れないでいたい。

  • 西加奈子にはまったきっかけ
    独特の人物描写がおもしろい

  • 西さんの小説だったとは。まなちゃんのポスターの印象、テンポ良く読み進めた、子ども達の世界。

  • この本はすごい。主人公は小学3年生の女の子なので、当然その子の視点から描かれているのだけれど、全編通して全て子供の感性で描かれている。子供の頃こういう感じ方をしてたなあとすごくなつかしく思った。特に大きな事件が起こるわけではないが、登場人物全てのキャラが立っていて、続編やスピンオフの作品もやってほしいと思った。西加奈子はスゲェ。

  • 読んでて、笑が漏れる。

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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