円卓 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 302
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167861018

感想・レビュー・書評

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  • かつて小学3年生を経験した人には是非読んでほしい作品。
    とても懐かしく、少しくすぐったい気持ちになった。

    「うるさいぼけ」が口癖のこっこは、とにかく可愛い。
    気になる言葉をジャポニカの「じゆうちょう」にメモするところなんか特に。
    幼なじみのぽっさんとのコンビがいい。
    クールで賢い二人だ。
    こっこのおじいちゃんが二人に語るイマジン(想像する)の話や、ぽっさんがこっこに謝るシーンが特に印象深い。

    こうやって大人になるんだね。

  • 言葉のリズム感というか、ネタが好き。ちょっと前に出てきたあの言葉は、ここで生きてくるのか!という面白さ。ぽっさんとこっこの関係が心地よい。大人になった2人を見てみたいと思った。

  • 著者の他の作品でもそうなのだが、レズビアン、ゲイなどのセクシャルマイノリティー、在日コリアン、障害者などがさりげなく登場している。この作品では、子供が抱く素朴な疑問、関心に対して、分かりやすく自分たちの生きている社会の多様性を説明するようなセリフもあって、なんか良かった。

    主人公が「吃音」や「不整脈」のある子に対して、かっこいいと言葉にするが、相手との関係、親密さがなければ、傷つけることがあるんだと当事者から説明されるところ、韓国人だけど、なぜ韓国語が話せないのかとか、日本名とか、ベトナムからの難民、変質者との出会い、学校へ来られなくなった友達など、他にも様々な人との関わりによって、成長していく姿が描かれている。

    ちびまる子ちゃん的な面白さもあるが、内容は重かったりする。

  • 西さんの中身はこどもなの?ってくらい瑞々しい。成長するって愛おしくて寂しくて、こっこが「分かった」様子は胸が苦しくなった。
    こっこの姉の三つ子たちや祖父、ぽっさんや朴くんや、魅力的な登場人物だらけ。大好きです!
    『願いには、時差があるのだ。神様分かって。』

  • 西加奈子。小学生が主人公の小説で、ここまで面白かったのって他に記憶にない。成長を見事に切り取ってる。格差もダイバーシティも、そこに普通にあれば普通なのだ。こいカルピスも、めっちゃつめたい水も、あいこがつづく時間も、みつごも、円卓も。みな幸せの要素たるのだ。そして大阪弁の楽しさ、手芸部・玉坂部長の無類の格好良さと来たら。「ものもらい」が「めばちこ」と説明されない不条理も、鼠人間の圧倒的存在感と並んで、もはや村上春樹的でさえある。読んでよかった。

  • こども最高
    気分を戻してくれる
    ワクワクして生きられる気がしてくる
    これもまた素晴らしい西加奈子の本

  • また個性的な子が主人公やな。お姉ちゃんが三つ子というのもインパクトあるし。おばあちゃん、おじいちゃんもいる大家族。そのせいか、円卓。
    大家族ならではの生活。ワイワイ、賑やかで羨ましい。

  • こっこを中心としたみつごを含む一家の物語。シュールな視点のこっこが思うことをつらつらと書かれている。世の中を斜めに見るこっこの視点や物の言いようが面白いけど、将来苦労するやろなー。

  • 西加奈子さんの小説が好きだ。漁港の肉子ちゃんにも通じるまっすぐさがある。小学生の真っすぐで、純粋な日常。だけど、周りの真っすぐさに疑問を持ったりする少しの屈折と思っているまっすぐさ。三つ子の美しいまっすぐさ。このストレートさ。いいなあ!
    そして、それだけで終わらない。深みもある。
    今日、たまたま中華料理屋へ行った。円卓を囲む料理は元気が出る。もりもりと皆で食べる。生きる。
    西加奈子さんの強さと明るさ。以前、西加奈子さんの帯に又吉が書いていた。「絶望するな。僕らには西加奈子がいる」。
    まさに、まさにそうなんだ。「生きていける」と思える小説をもっともっと書いてほしい。

  • 小学生の葛藤と小さな成長
    三つ子の姉たちの話もたくさん出てきた
    もっと先も見てみたい


    映画よりも細かく、けれど映画のすきなセリフは出てこなかった

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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