円卓 (文春文庫 に 22-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167861018

感想・レビュー・書評

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  • 西加奈子さんのファンになったきっかけの本。イマジン。こっことぽっさんがかっこいい。

  • おもしろい、こっこちゃんも家族も友達も皆個性があり興味深い。大阪弁?がより効果をだしている。
    「うるさいぼけ。」

  • 幼少期、眼帯に憧れる気持ちになんとなく共感。

  • コミカルで読んでいて楽しかった。
    子供の世界はかくも澄んでいるものなのか。日常の些細な出来事に、主人公のこっこは様々な反応を見せている。それは、大人の視点では語り得ないものだろうと思った。彼女が子供だからこそ、彼女の周りの世界がこんなにも愉快で豊かなものに感じられるのだろう。そう考えると、やはり子供の感性は素晴らしく尊いものだなぁと感じた。
    夏休みの前後で子供たちが変わるということはこの本でも書かれており、実際に私もそれは小中高を通して実感していたが、こっこもまた本の短い間に驚くべき成長を遂げていたように思える。それは、ぽっさんもゴックんも、この本に出てくる全ての小学生とて例外ではないだろう。きっと鼻糞鳥居も成長しているはず。

  • よかった。読み終わった時、最後のことばでグッと来るのと同時に、もう終わっちゃうのかと思った。まだまだずっと読めた。

    妙に冷めていて考えが大人びているような「こっこ」。でも実のところはとてもこどもらしいなと思う。

    こっこの日常と、心の動きと成長と、周りの家族や友だち。こっこだけでなく周りのみんなもそれぞれクセが強いけど、もれなく魅力的。

    「漁港の肉子ちゃん」を読んだ時にも思ったことだけど、使っていることばは簡単でわかりやすいものばかりなのに、広がりがすごい。感動的なこと言ってるわけじゃなくても何だかグイグイ入ってくる。

    表現が好き。『道を歩いている際、長い枝を折っては地面をからかってみたり、』とか。地面をからかうとか! たまらん!

    こども目線でのいろいろなこと、私もこどもの頃こんな風にいろんなことを感じていたんだろうか。憧れたり不満を持ったり、こんな風だっただろうか。そんなこともない気はするんだけれど。でも読んでいるうち、何となく知っている感情や記憶が刺激される感じがするんだよね。

    たまに入るツッコミ風味の文章も楽しかった。

    芦田愛菜ちゃん主演で映画化されているようで、Wカバーの表紙が芦田愛菜ちゃんだった。イメージ湧くわー。ぴったりかも。

  • 小学校3年生のこっこの成長する過程を、っていうと堅苦しいが、ユーモアまみれの大阪弁の文体で軽やかに読んでいけれる。楽し気な子供たちだが、それぞれが何かしらコンプレックスを抱えていて、単純な話ではないね。面白い。

  • 作品の雰囲気というか、お下劣な感じがあまり好きじゃないけど、素朴で懐かしい感じがする。

  • かわいい

  • 円卓、というタイトルにある通り、家にあるテーブルを囲う家族のお話。

    特別変わった、というわけではないが、西加奈子さん特有の少し変わっているけれど、憎めないキャラクターたちのやりとりは日常にちょっとした刺激を与えてくれる。安心と少しの冒険、そして訪れる事件、主人公のこっこを通じて得られる家族の経験は、誰しもにあるようで、なかなか得られない貴重な時間を与えてくれる。誰しも経験するかもしれない特別な体験を、みんなが共通に抱ける特別な形にして日常に落とし込めるのはさすがとしか言いようがない。ずれた感覚の中から『世界とはこういうものだ』『自分とはこういうものだ』と伝えられているかのような一作。

    この話の延長線の上に私たちは立ち続けているのだ。

  • 底抜けの明るさで救われる。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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