コラプティオ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (579ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167900021

感想・レビュー・書評

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  • カリスマ総理と言われる総理大臣に仕える官邸秘書官が活躍する話。
    アフリカの国のウランを採掘する権利、原発事故、大手電機メーカーの国有化など、色々とリアルさを感じさせながらドキドキしながら楽しめました。
    一方で、新聞記者のタイヘンさも垣間見ることができ、秘書官ともどもたいへんな仕事だと感じました。

  • 「コラプティオ」とはラテン語で「疑獄」を意味するとのこと。本書真山仁の『コラプティオ』は原発を取り上げて3.11以降をイメージした物語である。しかも、ポピュリズムやカリスマが生まれる土壌と、登場人物にそこに楔を打たせることで、真山仁は読者あるいは国民に対し、政治への関心と、今何をなすべきなのか?問うていると思わせる。

    「福一」が発生したことで、これまで週刊誌で連載していた内容を変更して書籍として発表したとのこと。作者としても原発あるいは政治をこれまで以上に強く意識するきっかけであった。そして、本書を通じ、改めて読者に対して問題意識を投げかけたのではないだろうか。

    今の日本では、ヒトラーのような国民を煽動して取り込んでいくという手法は通じない、ということを断言できるだろうか?政治への無関心の蔓延とそこを突いたV字回復的な煽動手法は簡単に国民を熱狂に包み込んでしまうのではないか。現時点ではだいぶ過去のものとなりつつあるが、民主党への政権移行時にはそうやってなにかの期待感が高まったようにも見える。

    現在は、異なる意味で閉塞感と安倍一強時代が継続しているが、これが崩れた次の次にまた歴史は繰り返されるような気がする。3.11が薄れてきた今こそ本書が本当に伝えたかったことの一つである煽動政治への恐れを思い返すべきなのだ。

  • ものすごいリアリティ。ドキドキしながら読む。

  • 面白かった。独裁者でもいいから震災後の日本を引っ張ってくれる政治家はいないか?白石がひつようかな。

  • 面白かった。続編希望!

  • 強力なリーダーシップが今の日本には必要だ。 ただし世襲議員は不要だ。苦労を経験した痛みのわかる政治家を選べない国民が下等な国家を築く。

  • 政治と原発。リアリティーありすぎです。最後は何か唐突な締めくくりですが、間違いなく面白いかった。ずいぶん前に「マグマ」で地熱の可能性を感じたけど一向に進展しない。福島の恐怖は忘れ去られようとしている日本に警鐘を。

  • 吸い込まれたのと、ストーリーのスピード感からかあっという間。

  • 現実的かどうかは別として面白かった。変に感動的な終わり方しないのも好感。

  • 3.11を受けて、原発を新たに世界で売っていく政策をとる首相と、その政策秘書、新聞記者の話。
    企業(電機メーカー)の国有化に始まり、原発推進を進めていく内閣に対し、一人の日本人がアフリカで殺される。政治信念とは。

著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

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