夢うつつ (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2014年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784167900052

作品紹介・あらすじ

平凡な日常からつながる不思議な6つの物語



日常生活の一場面を綴ったエッセイから一転、現実と空想が交錯する物語が展開される六つの連作短編集。あさのあつこの意欲作!

みんなの感想まとめ

日常の一場面から生まれる不思議な物語が展開される短編集で、現実と空想が交錯する魅力を楽しむことができます。著者の生活から紡がれるエピソードは、エッセイからフィクションへと昇華され、読者を新鮮な体験へと...

感想・レビュー・書評

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  •  エッセイを物語へと昇華させる6編収録の短編集。現実が物語の世界になると、どのように変化するのかを楽しむことができる。こうした作品は今まで読んだことがなく、新鮮な印象を受けた。
     最後に収録された「生姜湯のお味は?」という作品は他の作品とは性格が異なり、ややミステリ仕立てになっている。他が何となくファンタジックな作品であったために、妙に現実に引き戻された感じがしてしまった。

  • くじら坂
    もう一回読みたくなる。いつから男の方が生きていると思い込んでいたのだろうか。思い込みは本当に怖い。本当は至るところにヒントが隠されている。死者は当時の年齢から歳を重ねない。

    まぁちゃんの白い花
    自分の中には本当はたくさんの感情がある。それに今まで気が付いてこなかっただけ。気が付く経験が少なかっただけ。でもそれは、とても大切な経験。知らない方がもしかしたら幸せだったのかもしれないけれど、それを知って、他人の痛みや感情に気づいてあげれるようになるのが人間。ようやく人間になれてきたかな。
    このまま黙っていたら、二度と素敵に笑えなくなる。小学生でこんな言葉が言えるだろうか。すごい小学生だ。大人の方が、この事をわかっていない。本当に真っ直ぐ生きているだろうか

    レンゲ畑の空
    確かに、自分の好きは人にとっても好きだと思っている嫌いはある。

    どっちだ?
    軽んじられずに生きていくことって案外簡単なようで、難しい。寛容でも、何か結果を残していれば、それはおおらかさ、人としての器のデカさになる。けれど、結果がなければただの偽善者だ。かといって、いつまでも過去の結果に執着していてはいけない。常に何か目標をもって、それを見つめながら生きていかなければいけない。それが見つかりつつある。
    この話しはかなり好き。自分を疑うことほど恐ろしいことはない。

    生姜湯のお味は?
    ボーッとする時間も必要。全ての物事を考え込みすぎてしまってゆとりがなくなると、かえって良いアイデアには恵まれない。北極星(自分の生き方の指針)を見て、ぼんやりしていると、見えてくるものもある。
    型通りのお説教になっていないか?本当にそれは自分の言葉か?本心なのか?明確な自分をもって、自分の言葉で語れるようになりなさい。
    他人のために感情的になれるだろうか?
    やはり信じることができる人は強い。
    どれだけ蔑ろにされようとも、人のために生きることを見失ってはいけない。恩を感じる気持ちを忘れてはいけない。恩は返し、後ろへと繋いでいくものだ。「つなぐ」って大事。

  • あさのあつこが描く平凡な日常から想像される物語6篇。エッセイ調の短編集。

    17歳の少年と恋人。ある時2人は事故に遭う。

    小学生の少女のいやがらせ。

    都会に出てきた女性と故郷のレンゲ畑。

    家に出た大きな蛙の森くん。

    霧の中を走る車。

    旦那様が猟銃で殺された。犯人は。その動機は。

    ぼーっとしとるのって、気持ちがええで
    他人が羨ましいなんて、口が裂けても言うんじゃないぞ。

  • 著者あさのさんの現実から紡ぎ出される短編。読み応えあります!あっという間に読み終えました!

  • 話の入り方も面白いが、あさのあつこさんの「素」がたくさん出ている感じで楽しい。

  • 2016/02/20読了

    著者の日常のエピソードからそれを「フィクション」の世界に読者を引きずりこむ、面白い手法だと思った。
    現実は小説より奇なりとはよく言うが、そんな劇的なことが毎日しょっちゅうあるわけでもなく。
    でも、その毎日の導入は、フィクションもノンフィクションでも大して変わらないのでは。
    エッセイは作家とはいえ一人の岡山に住むオバチャンなのだ。
    そこから始まる物語っていうのもなかなかに面白い。

    ミステリーでトリックとしてはとってもシンプルだけど、オバチャンの立場を上手く使った「生姜湯のお味は?」

    ホラーチックで真相は不明「どっちだ?」

    ファンタジーなのかコメディなのか、少年と宇宙人カエルの「森くん」

    ジブリ作品"おもひでぽろぽろ"に似た少女時代と現代を重ねる「レンゲ畑の空」

    子どもを持つ母といじめと子どもの社会と「まぁちゃんの白い花」

    導入でこればかりはエッセイ→物語の境目が曖昧だった
    そして終わりもどこかふしぎだった「くじら坂で」

    その全てのジャンルは異なり、言い換えれば様々な小説の出でる場所、否、生み出されるのは著者の場合だと生活そのものであり、そこから空想が物語を作っているのだろう。
    その感性というか、枝のように生活から小説へシフトするのを視覚化した作品集だったように思う。
    そもそも日常を取るに足らない出来事を、ちゃんと文章として表すことが出来ることに「作家」としての「才」を感じたのである。

  • あさのあつこさんって面白い人だ・・・。

  • 獏に会いに行きませんか?

  • 【平凡な日常からつながる不思議な6つの物語】日常生活の一場面を綴ったエッセイから一転、現実と空想が交錯する物語が展開される六つの連作短編集。あさのあつこの意欲作!

  • エッセイと短編が一緒になった作品。
    日常のある場面がこんなふうな作品に展開するんだってとても感慨深いです。

  • わー!作家あさのあつこの素顔を垣間見る。やっぱすき。

  • あさのあつこ連続。エッセイと対になる短編のセットのちょっと変わった本。個人的には短編は面白かったけど、エッセイ部分は「ああ、そういうアイデアからなのかー」という、「ふーん」的な感想のみ・・・。
    自分で小説書く人には興味深い体裁なのかも?

  • No,6やガールズブルーを読んでいましたが、ここ数年ん離れていたので、久しぶりにあさのあつこを手にとってみました。
    今まであまり考えたことのなかったあさのさんの人柄にも触れられてよかったなぁ。現実と夢の交錯、すごく素敵です。
    現実と空想の世界はほんの一枚の薄っぺらい紙程度の隔たりもなくつながってるのかもしれません。
    自分の周りにもいくつも見つけられそう。これからの生活が少し楽しみになります。
    作者自身に興味のない人には些かとっつきづらいというか、読んでいて冷めてしまうかもしれません。私は好きでした。

  • あさのあつこさんってこんなに文章つまんなかったっけ・・・ってなるレベルで自虐ギャグに冷めた もっと現実と話が区別がつかないようなまさに夢うつつ・・・な話を期待してたのに残念でした

  • エッセイとプチストーリーのコラボ。
    ほろりとする・・・の帯のとーり、ほろりとして面白かった。
    いくつか結末が読者の想像にお任せみたいなのもあったけど、それはそれでよかったなぁ。
    すぐ読めちゃいます。

  •  現実と物語の交錯。実力がある作家だからできるんだなと、じみじみ。

     短編集なので、一つ、一つ、味わいながら読めるのもいいな。

     日常と現実を上手にクロスさせているのはやはり凄いなと思う。
     個人的にはレンゲ畑の話が好きだな。

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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