ポリティコン (上) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2014年2月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167900243

作品紹介・あらすじ

充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か?



芸術家たちの理想郷「唯腕村」の後継者となった高浪東一は、村の女たちの支配をも目論む。抵抗する少女マヤとの凄まじい愛憎劇!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間の暗部や欲望がリアルに描かれた物語は、理想郷「唯腕村」を舞台にした愛憎劇を展開します。主人公の高浪東一は、村の女たちを支配しようとする一方で、心を奪われた少女マヤとの関係に苦悩します。村は高齢化が...

感想・レビュー・書評

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  • いや~この本、ものすごく読みすすめるのが大変だった。
    なんだろう…
    ものすご~く人の暗部にあるイヤ~な部分をむりやり目の前まで持ってこられているような…
    また文章力がすごいから人間の欲望の生臭ささまで感じるぐらいリアルに迫ってくる気持ち悪さと恐ろしさ!
    ひぃ~!

    理想社会の実現を目指して東北の寒村に建設された唯腕村。しかし、時代は変わり、今や残っているのは時代に取り残された年寄りばかり。
    そこへある家族が入村したいとやってくる。その家族の一人と紹介された美少女のマヤに心を奪われた理事長の息子・高浪東一。彼はマヤを自分のものにしたいと考えるのだが…。

    なんとか上巻を読んだのだけど
    下巻読むのどうしようかしら…

  • 桐野さんの本の中では一番自分には合わなかったかもしれない。
    古本屋で上下巻を見つけて、作者買いしたけれど、どうも主人公にも、登場人物の誰にも感情移入することができず、なかなか読み進められず久々に苦戦した。

    下巻読むの、かなり後回しになりそうな予感。

  • 下巻へ続く。

  • なんか中途半端。桐野さんならぐいぐい抉り倒してもいいんじゃない?
    ーーーーー
    充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か?芸術家たちの理想郷「唯腕村」の後継者となった高浪東一は、村の女たちの支配をも目論む。抵抗する少女マヤとの凄まじい愛憎劇!

  • 2022/10/27

    農業を中心に人々が生きてゆく理想郷•唯腕村。

    第三世として生まれた東一の生き様。
    現代社会と切り離された農村で暮らす人々の鬱屈が読んでいて苦しいくらい。

    桐野夏生は本当に嫌な人を描くのが上手い。
    本を閉じているときもムカムカしてしまう。

  • 救いがあってよかった
    もっと辛い方に転がるかと思って上巻後半からどきどきしちゃって、一気に読んだ。

  • 怖いよなあ、、、桐野夏生の小説は、もう、なんというか、怖いです。そして、凄い。

    女性作家で、絶対に勝てねえなこの人には、その存在感と圧倒的な強さに、いっつもコテンパンに打ちのめされるな、と思うのは、桐野夏生と髙村薫ですね。もう、圧倒的に、強い・怖い・逞しい、って感じがします。

    桐野さんの小説の持つ、なんというか、圧倒的な強さと禍々しさ。まがまがしい、って、これ、全然正しい使い方ではないと思うのですが、バチバチに褒め言葉です。本当に、禍々しい。そして、惚れ惚れするほどに、強い。おっとろしいです、ホンマ。

    何故にこれほどに、人間という存在の、黒さ、というか、小悪党さ、って言うか、狡さや邪悪さや意地汚さを書き切ることができるのかね?というくらいに、ほんにまあ、感動するんですよね。もう、共感できなさすぎて共感できる。こんな人間、絶対イヤやわ絶対友達になりたくないわ、と思いながら読みつつ、うーむ、でも、俺も、こんな人間なんだろうなあ、、、って、思ってしまう。

    この「ポリティコン」も、まず、題名の意味がわかりません。どんな意味?下巻まで、ちゃんと読み終えてから、意味を調べたいと思いますです。「メタボラ」も、謎なタイトルだったよなあ、、、桐野さんの小説の謎のタイトルは、なんだか、気になるのですよね。

    それにしても、理想社会の実現のための唯腕村が、これほどまでにこう、悲惨な内実だとは。ユートピアが舞台のディストピア、理想郷のハズが絶望郷になっていく(であろう)ストーリー。マジ怖いっす。人間って。

    桐野さんのポリシーは、いわば性悪説、なのだろうか。荀子ですね。諸子百家。春秋戦国時代。いったい、桐野さんを、小説の創作に駆り立てるなんらかのエネルギーって、どんな熱量なんだろう。おっとろしいですよ。これが「業」ってヤツか、とか、なんだかよく分からない事を思うのです。そして、その桐野さんの熱量に、紛れもなく魅了されている自分がいるわけで。

    それにしても、人間って、結局はエロいんだろうなあ、ってことが、よーわかる小説ですね。マヤちゃんがどれほどの美少女なのか、あーもうビジュアルで見たいもんだなあ、って、結局はそこを思っちゃいますね。

  • f.2022/8/20
    p.2014/2/10

  • 2020.09.06 読了。

    評価は下巻を読んでからつける。
    マヤが主人公なのか?東一なのかがまだよく分からない。

    東一のマヤへの気持ちや、マヤの振り向かなさがすごくリアルで、こういうフィクションだと何故かお互い想い合っていてって展開になりがちなんだけど、そこは桐野夏生さん。簡単に恋愛にははってんさせてくれない。
    下巻でこの辺はどうなるのか。

    また、理事長の息子として世間知らずなまま育った東一の感じもすごくリアル。
    東一は無事、皆から慕われる理事長となるのか。
    楽しみ。

  • 桐野さんの小説の謎のタイトルは、なんだか、気になるのです。

  • ポリティコンってなんぞや??山形に『理想郷』ユートピアとして建設された唯腕村。村人たちは超高齢化し、若者は創設者の孫のトイチのみ。このトイチ、器が小さいくせにプライドが高く、超利己的で言動も思考もブレブレで、欲望や野望は凄いが人望がない...と悪口が止まらないヒドイ主人公。狭い社会の鬱屈した人間関係や、嫌なやつを書かせたら上手な桐野さんらしい作品だな~と思う。作品タイプ的には『東京島』?とりあえず、タイトルといい、雰囲気といい、ちょっとまだ掴めない話。美少女マヤがトイチの毒牙にかからないよう祈る。下巻へ~

  • これ、再読だった。
    家族の誰かが購入し、まさに積読本だったものを手に取って読み、疲れるお話だ…誰が買ったんだろう…と思ったのを思い出した。

    下巻へ

  • (上巻のみ登録)
    桐野さんの描く人物像は本当にリアルだと思う。生々しい感情、むきだしの欲望、相手への気遣いなんてそっちのけ。
    自分の利益だけを求め行動する彼等に不快感も覚えるが、心の中を覗いたら、一皮むいたら、誰しも“こう”なんじゃないか?とも思わせられる。
    しかしまぁ疲れました…。わたしが今まで読んだ桐野作品には、爽やか系は無かったけど
    爽やかさ120%、感動、青春!そんな作品もあるのかしら。イメージとは違いますけどね。

  • マヤの件はおもしろいかも、と思いながら読み進めて、東一の件の入ったら…うーん、おもしろいかもしれない、という気持ちのまま上巻が終わった。

    東一はその時その時で調子いいし、その他の人は胡散臭い。
    一応ヒロイン?のマヤもなに考えてるかわかんない子。
    全体的に冗長なイメージが拭えなかった。

  • 意図してこうした作りにしたのか、だれも繋がらない、その場の感情をぶつけ合うだけの人しか出てこない。
    最後まで読む気にはなれず、上巻でギブアップ。

  • 桐野さんの本にしてはつまらない。
    彼女の本はついつい何度も読んでしまうけど、これは1度読めば十分。
    図書館で借りればいいかと。

  •  貧乏くさい限界集落の話なんか、誰が書いたって面白くなるはずがない……のに、さすがナッツ、こんな快作に仕上がるとは( ´ ▽ ` )ノ

     出るやつ出るやつ、どいつもこいつも自分勝手で、人の風上にも置けない連中ばっか( ´ ▽ ` )ノ
     それでいて、個々のキャラの輪郭がくっきりしていて実にリアル( ´ ▽ ` )ノ
     実の親子関係の判明とか何十年ぶりの再会とか、あれ?と言うくらいあっさり流れていくけど、そこらへんいかにも60年代ヒッピーくずれらしくていい( ´ ▽ ` )ノ
     物語の展開も、ほんとにこんな村ありうるのかどうか分かんないけど、切実な説得力があってぐいぐい引き込まれる( ´ ▽ ` )ノ
     舞台の村名の由来にもなってるトルストイやらドストエフスキーやら、ロシア群像文学の日本版みたい( ´ ▽ ` )ノ
     泥臭くて、汗っぽくて、欲望むき出しで、狭い世界でいがみ合って競り合って、憎み合いつつ共依存して……まさに人間社会の縮図だね( ´ ▽ ` )ノ
     おなじ山形の田舎が舞台なのに、「おもひでぽろぽろ」とは大違いだ( ´ ▽ ` )ノ
    「遠雷」とか「楢山節考」に近いかね?( ´ ▽ ` )ノ
     ナッツの旧作では共同体テーマといい、方言(違和感のないズーズー弁)といい、全体のノリといい、「メタボラ」に近いものがあるかな?( ´ ▽ ` )ノ

     まあ、どう考えても悲劇的な結末を迎えるのは必然だけど、そこまでどんなうねりが生じ筋が絡み合っていくのか、楽しみ( ´ ▽ ` )ノ

    2017/11/09

     アリス、ほんと「YOUに似てる」っていうか、YOUそのものだね( ´ ▽ ` )ノ
     読んでると、アリスのセリフが完全にあの舌っ足らずのしわがれ声で脳内再生されちゃう( ´ ▽ ` )ノ

     
     ……ナッツ作品のわりにブクログレビュー数が少ないのが気にかかる……100行ってないのか(´ェ`)ン-…

  • ユートピアで暮らすひとのはなし

  • 理想郷の実現を目指し、東北に建設された唯腕村。若者は村を離れ高齢化と資金不足で、ユートピアの成れの果てに堕ちていく村に、新住民が入村して起こる愛憎劇。
    村の唯一の若者で新理事長となる高浪東一。創始者である祖父や理念を継ぐ父とは異なり、ただ権力と欲望を求める姿が某国を思わせる。思想や哲学では飯も食えず平和も保つことはできない。東一が進む道は、カリスマ的独裁者か三代目のなんとかか。薄幸の美少女・真矢はどうなるのか。下巻も楽しみである。

  • 2016/5/2購入
    2021/3/21読了

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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