世界を変えた10冊の本 (文春文庫 い 81-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167900366

作品紹介・あらすじ

本当に「知力」が身につく名著の読み方

『聖書』『資本論』から『アンネの日記』まで。池上さんが世界史を見渡し、10冊を厳選。その内容と歴史的位置づけを徹底解説。

感想・レビュー・書評

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  • 実家の母が「読む?」と…
    池上彰氏の本はあんまり…と思いつつ
    どれどれどんな10冊かな?
    ガーン
    1冊も読んだことがないっ!
    これはいかん…と読むことに

    ※個人的備忘録のため、内容に偏り有り


    『アンネの日記』

    ○ユダヤ人であるが故、未来を絶たれた少女の日記
     13歳から15歳まで、隠れ家で綴られた

    ○アラブ諸国ではほとんと読まれていない
     イスラエルを建国したユダヤ人に対する反発からか

    ○オリジナルの日記の内容はかなり赤裸々
     同級生、母親に対する悪口から生理について、そして   恋、最後はユダヤ人としての誇りが力強く感じられる内容


    〜日本にいるとユダヤ人について、あまり知る機会がなく、情報としてのユダヤ人という知識しか得られない
    以前短い間カナダで生活した時はユダヤ人の多い地域があり、やはりコミュニティを以って生活しているようだった
    ユダヤ人を知るためにはユダヤ教と彼らの歴史を知る必要がある
    またこの本はユダヤ人の生の声を知る良い機会のはず
    早いうちに読みたい


    『聖書』

    ○旧約聖書:ヘブライ語 一部アラム語
     新約聖書:ギリシャ語
     イエスはギリシャ語は話せなかったが、キリスト教がギリシャ語圏に拡大していく過程でまとめられたため

    〈旧約聖書〉

    ○ユダヤ教徒は「神から選ばれし民族」

    ○ユダヤ教での安息日
     エレベーターのボタンを押すことも仕事になると考え自動で各階停止するエレベーターも

    ○アブラハムとの契約 カナンの地=イスラエル

    ○十戒(一部)
     ひづめが割れているもの、反芻するものは食べて良い
     牛、羊、山羊は良い
     豚、らくだ、イノシシは汚れたもの
     ヒレや鱗のないもの
     エビ、カニ、タコはダメ


    〈新約聖書〉

    ○いくつかの福音書がある

    ○イエスの母マリアはヨセフと婚約していたが結婚前に
     マリアが懐妊

    ○ローマ帝国の国教となる

    ○十字軍遠征から
     キリスト教対イスラム教という対立構造を生み出した


    〜さすがにきちんと読む機会はないだろうが…
    ユダヤ教、キリスト教によってもたらされた影響は本当に計り知れない
    宗教は政治にも利用される
    各宗教と国民性は切り離せない
    世界史や文化の根底にある
    しかし食べ物に関してはどういった理由からそうなったのか…不思議である


    『コーラン』

    ○ユダヤ教、キリスト教、イスラム教
     全て一神教
     世界を創造した唯一絶対の神を信じる
     つまり全て同じ神様

    ○神が、預言者ムハンマドに語りかけた言葉をそのまま記した最後の神の言葉

    ○世界の終わりがきたら地中で眠っていた死者たちは起こされて神の前に引き出され、一人一人が裁きを受ける
    死んだらすぐに天国や地獄には行かない

    ○ジハード(聖戦)
     アッラーのために戦って死んだ人はすぐに天国へ行ける
     天国への特急券が得られる

    ○イスラム教徒が守るべき五行
    ①信仰告白…自分がイスラム教であることを宣言する
    ②礼拝…1日5回メッカの方向へ
    ③喜捨…生活に困っている人にお恵みをしなさい
     自分の収入の2〜2.5%程度
     現世で財産の一部を差し出すと、来世で受け取る報酬が増えるという考え方
    ④断食…年に1回、1ヶ月 日の出から日の入りまで、飲食不可
     病気や旅行中の者はその時はしなくて良い
    ⑤メッカ巡礼…年に一度 メッカのカーバ神殿へ行くのが望ましい
     全員が白い布で体を覆い、貧富の差、肌の色に関係なく、全員が神の前に平等であることを実感し、連帯感を強める

    ○スンニ派とシーア派
     信者同士の対立は本来ないが、政治や民族の違いが入ることで対立が生まれる
     例)
     スンニ派のフセイン大統領がスンニ派を優遇し、シーア派を抑圧

    ○イスラム原理主義とは
     ムハンマドが生きていた理想の社会に戻ろう
     イスラムの教えによって社会を復興させよう


    〜イスラム復興のためなら暴力も許される
    欧米文化と戦うことはジハードだ
    こういった過激思想があるため、イスラム教に対して偏見を持ってしまう人が多いのも事実
    マスコミ以外からの情報を大事にしたいものだ


    『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
    マックス・ウェーバー

    ○厳しい禁欲を守っていたプロテスタントのそが、職業倫理を守ることで資本主義で成功していった道筋を分析

    ○経済的に成功している人々がプロテスタントに多い

    ○カトリック→人は善行を積み、良いキリスト者として生きていくことで天国へ行ける
     プロテスタント→現世で善行を積んでもそれで天国へ行ける保証はない

     職業=天職
     神から与えられた義務
     これを全うすることが神の命にかなうことになる
     仕事に全力を尽くせば来世で救われる
     さらにお金が貯まっても神の栄光を示すために時間を浪費せず、禁欲的な生活を続けて働き続ける
     働き続け消費せず、資本を再投下する
     この仕組みから資本主義が確立される
     プロテスタントがアメリカに渡ると、職業の義務だけが残り、宗教的背景が消滅
     強欲資本主義へ展開する


    〜資本主義の意外な誕生を知ってしまった
    では日本は?
    日本人の精神論…
    不平不満を言わず、怠惰な生活を慎み、無駄遣いはしない
    そんなところから日本の資本主義は発展したのでは?


    『資本論』
    カール・マルクス

    ○マルクスはプロセインのユダヤ人

    ○資本の奴隷となった資本家は、利益を上げるために無秩序な競争へと突入して恐慌を引き起こす
    貧富の格差が拡大し、困窮した労働者は団結して革命を起こし資本主義を転覆させる

    ○資本家が利益追求することで労働者は搾取される

    ○マルクスの影響を受けたロシア、中国の社会主義革命は失敗

    ○余談の部分で
    正社員の給料は人件費
    派遣社員に支払われるお金は物件費


    〜資本主義の欠陥について…現社会のブラック企業、非正規雇用の問題など…考えさせられることが多かった
    単純な問題ではないからなぁ


    『イスラーム原理主義の「道しるべ」』
    サイイド・クトゥブ

    ○オサマ・ビンラディンの思想を形成したとされる書

    ○ムスリム同胞団として逮捕され、獄中で執筆された書

    ○イスラム世界の腐敗した体制を打倒しイスラムの原初に戻ることを理想とし主張

    ○主権は国民にあるのではなく神にのみある

    ○つまりイスラム以外は問題外、イスラムでも人間に主権があるものを全て否定

    ○ジハードは防衛だけに限らない
     世界をイスラムで統一するまで、世界の終わりが来るまでジハードは続く


    〜恐ろしく極端で偏狭で過激な思想である
    ただこの思想が今なお受け継がれ支持されているという事実
    日本にいるとどうしても肌で感じるのが難しいのだが、決して遠い国の出来事ではない
    身近な問題なのだと切実に思う


    『沈黙の春』
    レイチェル・カーソン

    ○アメリカ ペンシルベニア州の生物科学者の書

    ○農薬によって自然界は汚染され、やがて野生の生き物は死に絶え、春になっても生き物の声は聞こえない「春の沈黙」がやってくるかもしれない

    ○一見人間に無害ように思われた農薬
     皮膚吸収されなくても体内に入ると肝臓障害を起こすもの
     単独使用でさほど悪影響がなくても、自然界で他の農薬と一緒になり相互作用により極めて有害になるもの
     害虫たちの抵抗力が生まれ、さらに強力な農薬の開発がおこなわれる

    ○具体的な代替策も提案

    〜地球は人間のものではない
    自然の征服など思い上がってはいけない
    人間が地球というピラミッドの頂点に君臨していると勘違いしてもいけない
    環境問題は難しい
    果たして一個人にできることはなんだろう
    知識を増やしながら上手にケミカルと付き合い、地球の一員として自覚を持つことであろうか


    『種の起源』
    チャールズ・ダーウィン

    ○キリスト教徒からは批判を浴びるものの、多くの学者らに支持され、ウェストミンスター寺院に埋蔵される

    ○今となっては当たり前の生存競争や自然淘汰だが当時は素晴らしい発見

    ○社会においても同様だと資本主義に歓迎される
     しかし勝手に社会に当てはめられ、優生学や差別、社会福祉の否定といった影響も

    〜アメリカのキリスト教徒の反進化論には正直驚く
    創造博物館もTVで見たが、全く理解できず
    やはり宗教の力は良くも悪くも絶大である
    理解できなくてもこれもまた真実の姿なのだ


    『雇用、利子および貨幣の一般理論』
    ジョン・M・ケインズ

    ○不景気の時に積極的に財政支出を進め未然に恐慌の発生を防ぐ
    (公共事業などで支出を増やし経済を活性化させる、国債を発行しでも政府の支出を増やし経済の活性化を優先させる)

    ○市場操作による利下げ→株式市場への投資
    を増やす


    『資本主義と自由』
    ミルトン・フリードマン

    ○とにかく自由至上主義

    ○為替変動相場を提唱

    ○所得税最高税率の引き下げ

    ○FRB市場介入させず、通貨供給量のみを緩やかに増加させる

    ○極端だけど興味深い
    『こんなものいらないリスト」
    輸入関税、輸出制限、最低賃金制度、テレビの規制、社会保障制度、免許制度、公営住宅、国立公園、公営の有料道路、累進課税

    〜大胆で非常に興味深い
    根拠も池上氏が解決しており、納得するものもいくつかある
    これを全うできる勇気ある人はいるのか?
    失敗したときのリスクは結構怖いが…

    またケインズとフリードマンを比較しても面白い

    ケインズはイギリスケンブリッジ生まれ
    父親は有名な経済学者、母親はケンブリッジ市長、インテリ家庭で育つ

    フリードマンはニューヨーク生まれだが、ハンガリーからのユダヤ人移民
    そしてユダヤ教の教えは合理的でないとし、ユダヤ教徒ではなくなる

    ケインズ→財政支出による景気回復
    フリードマン→通貨量のコントロール

    ケインズ→財政政策が重要
    フリードマン→金融政策が重要

    ケインズは人々の知性即ち政治家が知性に基づいて行動するという認識

    フリードマンは 政府を信じず、民間と個人の力に最大の価値を見出す




    いやぁ、なかなか面白かった
    そして総じて多くのことを考える良い機会になった
    これらを読むと日本人は緩く生きすぎてやしないかと不安になる
    陸の孤島は楽園から地獄へ変換されるのではという危機感も覚える
    多様性を知り、受け入れていかなければならない時代なのだ
    自分たちだけが守られてぬくぬくできるのも時間の問題なのか…

  • 『聖書』『コーラン』『種の起源』『資本論』といった定番中の定番から、『イスラム原理主義の「道しるべ」』という(少なくとも私にとっては)聞いたことのない書物まで計10冊、池上先生が簡潔ながらも分かりやすい解説を付して紹介している。特に『道しるべ』については全く予備知識がなかっただけに、大いに勉強になった。

    奇しくも先日、ここで取り上げられている『アンネの日記』が破られる事件があったが、その際、イスラエル大使館がなぜ『アンネの日記』を大量に寄贈したのか、本書を読めばその理由がよく分かるだろう。個人的な悲劇は何かと政治的なプロパガンダに利用されやすいのだ。また、同じく本書で紹介されているケインズの財政政策とフリードマンの金融政策を知ることは、アベノミクスを理解する上でも参考となると思う。

    池上先生のレクチャーにはいつも感心しているけれども、その土台には、おそらく若い頃に読んだであろう膨大な量の古典の蓄積があったのだなぁ、と改めて感心させられた。世にはびこる自称コメンテーターとはやはり年季が違う。

    書名は「世界を変えた」と過去形になっているが、ここに挙げられた10冊は、それぞれがそれぞれの形で今なお世界を変え続け、現在の世界を形作っている。その意味でこれは「世界を知るための10冊の本」でもあるのだ。

  • 世界に影響を与えた以下の10冊の本を紹介している。

    ・アンネの日記/アンネ・フランク
    ・聖書
    ・コーラン
    ・プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神/マックス・ウェーバー
    ・資本論/カール・マルクス
    ・イスラーム原理主義の「道しるべ」/サイイド・クトゥブ
    ・沈黙の春/レイチェル・カーソン
    ・種の起源/チャールズ・ダーウィン
    ・雇用、利子および貨幣の一般理論/ジョン・M・ケインズ
    ・資本主義と自由/ミルトン・フリードマン

    たかが本、されど本。この本を読んだら、本の影響力の大きさにある種の恐れを抱いた。その後の戦争や環境、社会の仕組みまで左右してしまうなんて、本当に影響力は甚大だと思う。
    後半は経済学的な話も多くて、自分には難しいところも多かったけど、頑張って読んだ。少しは理解できて良かった。

  • 祝文庫化!

    文藝春秋のPR
    「本当に「知力」が身につく名著の読み方
    『聖書』『資本論』から『アンネの日記』まで。池上さんが世界史を見渡し、10冊を厳選。その内容と歴史的位置づけを徹底解説。

    担当編集者より
    『聖書』『種の起源』『資本論』から、『アンネの日記』や話題の“プロ倫”まで。それまでの常識を180度ひっくり返し、今につながる歴史を作った世界の重要書物10冊を、池上さんが鮮やかに解説します。もととなったのは、女性誌「CREA」の昨年12月号から10回にわたる連載。「書物から得る教養は、未来を切り開く力となる」というメッセージは、3.11以降なおいっそう色濃くなり、読むと心に強靭な柱が生まれるような本となっています。(RU)」

  • 名著10冊の内容と、どのように世界を変えたのか解説までついててわかりやすい。
    1冊目がアンネの日記だったのが印象的。そう言えば読んだことないので読んでみよう。

  • 何かの本でオススメされていた1冊、著者である池上彰氏が選ぶ「世界を変えた10冊」。

    読み終えて、なるほどなぁ...と納得させられましたが、本書で著者が解説してくれる10冊、恥ずかしながらそのうちの1冊すら手にしたことのないものばかりでした。

    〇アンネの日記
    〇聖書
    〇コーラン
    〇プロテスタントティズムの論理と資本主義の精神
    〇資本論
    〇イスラーム原理主義の「道しるべ」
    〇沈黙の春
    〇種の起源
    〇雇用、利子および貨幣の一般理論
    〇資本主義と自由

    個人的には「アンネの日記」「聖書」「コーラン」「イスラーム原理主義の「道しるべ」」にて、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三つの一神教について理解が深められたことだけでも読んだ価値があったと思います。

    恥ずかしながら言葉としては知っていたキリスト教の「旧約聖書」「新約聖書」の違いや、ユダヤ人の歴史やムハンマド、ジハードにラマダーン等の知識、イスラム原理主義やムスリム同胞団についてうっすらとではあるが知識が深まりました。

    反面、「資本論」以下、経済学についてはまだまだ私自身の知識と理解力不足を痛感させられました。

    いつの日か本書で紹介頂いた10冊を少しずつでも読み進めていきたいと思います。

    説明
    内容紹介
    池上彰が独断で選んだ「世界を変えた10冊」をわかりやすく紹介。 誰もが知っている書物の意外な事実を伝えながら、その歴史的位置づけを徹底解説した、 現代人、必読の書。 ・『アンネの日記』が中東問題に影響力をもつその理由とは? ・日本人だけが知らない『聖書』の内容とその歴史 ・『コーラン』から見えてくる穏かなイスラム教 ・禁欲主義が成功を導く?『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 ・『資本論』は資本主義の欠落を暴き、革命を招いた ・アルカイダの教本『イスラームの原理主義「道しるべ」』の中身 ・放射能、農薬……科学の落とし穴を告発していた『沈黙の春』 ・『種の起源』が招いた宗教VS科学の対立に悩まされるアメリカ ・経済不況の処方箋となった『雇用、利子および貨幣の一般理論』 ・『資本主義と自由』の価値観がリーマン・ショックを招いた
    内容(「BOOK」データベースより)
    『聖書』の基礎を知ることでみえる歴史の流れとは?革命の原動力となった『資本論』の理論とは?『コーラン』『種の起源』『アンネの日記』からケインズ、フリードマンの経済書まで、世界史に大きな影響を与えた10冊を池上彰が厳選、その内容と歴史的意義を解き明かす。現在の国際問題や思想の源泉がわかる、現代人、必読の教養書。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    池上/彰
    1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者、キャスターを歴任する。94年から11年間、「週刊こどもニュース」でお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。2005年、退職。以後、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。12年より、東京工業大学リベラルアーツセンター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 前半は興味を持って読み進めた。
    特に第1章のアンネの日記、第3章のコーラン、第9章よ雇用、利子および貨幣の一般論理に興味を持って読んだ。
    メモ ロルバーンNo.154〜157

  • やはり池上彰さんの本はわかりやすくて面白い。本の企画も良いせいもあるし、原本が難しい本は池上さんが優しく解説してくれている。
    難しく敷居が高い本も身近に感じてしまう。

    本書で紹介してくれているのは、宗教と経済が中心のですが、あまり知識がない僕でも楽しめて読めました。

  • 経済学と宗教に重きを置いた10冊を紹介している書籍です。

    個人的に面白かったのは「コーラン」「道しるべ」です。イスラム教=テロ組織と結びつけがちでしたが、違うのだとわかりました。もしかすると、アルカイダといったテロ組織は歴史の弱者であり、神様の時代に戻りたい人達なのかもしれません。

    本の中に現代を見透かすような記述もあり、先人の先見の明に驚かされます。賢者は歴史の中にいるのですね。

  • 10冊の本の選定におけるストーリーが明確だ。
    納得感も高いが、どの本も一度は読んでみたい!と思わさせられた。紹介された10冊のどれも読んだことがなかったので、読んでみようと思う。
    いずれの著書も、教養として、グローバルな活動範囲を持つビジネスマンであれば知るべき名著だと思った。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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